Lover's Concerto -21ページ目
彼らはこの先、Andante 第2章から
再登場するオリキャラ西園寺 裕哉の
家族になります。
Andante ヒロインの育ての
親となるふたりとその幼なじみと
いう関係になる人達の予定です 。
彼らは裕哉の、父母と叔父の
関係になります。
彼らは私の夢小説の本館HPでも
取扱のある『恋人は同居人』の
登場キャラクターです。
Rewriteにより序章から
登場してもらうことにしました。
誰やねんと思った方
本当にごめんなさい。
もう少し彼らの登場は続きます。
この後、雅弥との噂が
学園中を駆け巡って?
はてさてどうなる事やら( ´ ꒳ ` )?
それから、ここまで(22話)の
お話はHPにまとめ終わりました。
今まで公開していた分は
非公開にしてあります。
ご了承ください。
HPへはメッセージを受信ボードの
リンクからか下記のリンクから
お越しください。
携帯の方、アプリからだと表示が
崩れるのでブラウザから起こし下さいね。
東京に帰ってきて初めに
会いに行ったのは雅季先生と
奈央さんだった。
その日は珍しく他のご兄弟も
家にいらっしゃってせっかくだからと
ご挨拶をさせて頂いた。
そして奈央さんの想い人は
雅季さんのお兄さんだということも
分かってしまった。
彼女はそのお兄さんのために
花嫁修業を頑張っているのだ
…ということも判明した。
迷惑をかけたことをお詫びして
レッスンの再開をお願いする。
快く引き受けてくれた雅季先生。
ついでにピアノのレッスンは
その奈央さんの想い人という
お兄さんにも見てもらうことになった。
もうお仕事をしているらしいので
雅季先生が忙しい時の代打でと
いうことになった。
このお兄さん。
誰かに似てるんだけど誰だか
わかるようで分からない。
頭の中に疑問を抱えながら
初対面を終えた。
真っ赤なフェラーリで新居に
送り届けてもらう。
今までと違って身の回りの事は
自分でしなくちゃならない。
花沢邸から1人お手伝いさんを新居に
連れていきなさいと言われたけれど
1人での暮らしは慣れているからと
固持した。
住まいまで用意してもらってるのに
家事までしてもらうなんて
申し訳ない。
出来ることは自分でしますと
お断りしたのだ。
私がお手伝いさん派遣を断ると
この人の仕事無くなるんだけどと
類に言われた時は参ってしまった。
そんなこと言われても困る。
私にとっては自分の身の回りの事は
自分でするのが当たり前だから。
人にしてもらうことに慣れていない。
よく考えてお手伝いさんの派遣を
お願いすることにした。
別居初日は類が泊まりに来た。
みんなからの引越し祝いを持って
新居まで来てくれたのだ。
私は英会話のレッスンで字幕付きの
映画を鑑賞中だった。
ひとりで集中して見たかったけど
せっかく来てくれたからと部屋に
上げたのが間違いだった。
類が理性を保ってられたのは
映画鑑賞序盤の30分間だけ。
後はしっかりと邪魔されてしまった。
ここで怒ったら喧嘩になるって
わかってるから黙ってたけど
だんだんエスカレートする。
極めつけは長めのラブシーンだった。
「もう!ダメだって言ったでしょ!」
この人、別居してると人の目がないから
きっと色々やりたい放題なのでは?と
つい思ってしまう。
「だって、ウチにいるとつくしが
いないから寂しくて」
「……今夜だけだから平日来ても部屋に
上げるのは…次からはダメだよ?」
結局、甘い顔をしてしまう。
『何もしない』
そう約束させて類を部屋に泊める。
第一、引越し直後で類の着替えの
予備もないのだ。
この人が着替え持参で泊まりに
来るとか考えられない。
「あるよ、着替え…アンタの荷物に
紛れ込ませといた」
「もー!どうしてそういう
悪知恵だけは働くの!」
「そんな言い方しなくてもいいじゃん」
類は膨れっ面をして剥くれてる、
「もう寝るからシャワー浴びて来てよ」
「え?もう?」
「あんたが邪魔するからで'しょ?
あとの予定はあれだけだったのに!」
溜め息を吐き出すと類は渋々
シャワーに向かった。
類が出てくるのを見計らって
ブランデーを一滴垂らした
ホットミルクを用意する。
「冷めないうちに飲んでね」
そう言ってマグカップを渡す。
「……これは類専用、私のもあるよ」
そういうと少しだけ類は頬を染める。
「お揃い?ありがと」
小さな声でそういうと類はカップに
口をつけてコクリとミルクを飲んだ。
飲み終わったカップをキッチンに下げて
片付けると寝室へと案内する。
「俺の枕もある!」
「だって週に1度泊まりに来るんでしょ?」
「覚えてたんだ?」
「当たり前でしょ?ほら、ベッド入って」
類がベッドに入ったのを見て
私も横に潜り込む。
「おやすみ」
チュッと唇にキスをすると
素早く布団に潜り込んだ。
「待ってつくし、何もしないから
これだけはさせて」
そういうと類は私の頭を腕の上に乗せて
後ろから抱きしめてきた。
これくらいならいいかと身を任せる。
やがて眠かったのか類はあっという間に
寝息を立て始めた。
類が聞き分けよくて助かった。
朝は怖いけど少し自重すること
憶えてくれるといいな。
類の体温と匂いに包まれながら
私も深い眠りに落ちていった。
朝、たっぷり睡眠を取ったからか
お互いに目覚めが良かった。
類の機嫌も急降下してなかった。
「おはよ、類、よく眠れた?」
「……うん、久しぶりに寝たかも」
「腕痺れたでしょ?私がずっと類の
腕を枕にしちゃってたから」、
ごめんねと擦ると平気と言って
頬を染める。
「どうして?痺れたでしょ?」
「だってもうつくしは居なくならないって
安心できたから」
「そっか、それなら良かった」
私がそういうと類は慌てて
私を振り向かせる。
「でも、ちょっとだけキスしたい」
眉根を下げておねだりされて
グッと言葉に詰まる。
なんでそんな可愛い顔して
私を見るのよ?
「……いいよ」
昨夜はちゃんと我慢できたし
応えてあげでもいいかな?
「類、屈んで?」
私は類を屈ませると自分から背伸びして
類の首に腕を巻き付けキスをした。
「つくし、好き」
「うん、私も……」
見つめあって笑いながらキス。
自然に唇が重なった。
「お前ら、歩いてきたの?」
「うん」
目を繋いで大学の講内を歩いてると
同じく登校してきた西門さんたちに会う。
「車使えよ、もし間違って暴走車に
轢かれたらどうすんだよ」
「朝くらいしか一緒にいられないし
ちょうど真ん中で待ち合わせして
一緒に来ることにしたの」
「つくし、意地悪だから平日は
絶対泊めてくれない」
膨れっ面を見せる類に2人は微笑う。
「意地悪って何よ!他の人達は
当たり前のルールなのー!」
私が思いきり類に抗議すると
3人は可笑しそうに微笑う。
「まあ仲良くやれよ?」
「類もつくしちゃんに無茶働いて
また怒らすなよ?」
「わかってるよ、怒らすと面倒だし
ちょっと怖いしエッチお預けは嫌だ」
「面倒って何よ!類ってばちっとも
反省してないわねアンタ!」
私が拳を振り上げて怒るフリをすると
3人は私の前から口を揃えて
おっかねーと首を竦めて去っていった。
「まったく!どうしようもない
ことばかり覚えて!」
馬鹿みたいなことを言い合って
ゲラゲラ笑ってるこの時が
今思えば1番幸せだった。
その帰り、私はいつものように
西園寺家からのお迎えの車に乗って
バイオリンのレッスンにまっすぐ
行く予定だった。
校門で迎えの車を待ってると
見覚えのある裕次さんの車が
私の目の前に停まった。
中から人が降りてくるのを待つ。
姿を現したのは奈央さんでも
裕次さんでもなく雅季先生に
そっくりの男性だった。
違和感を感じて固まってると
そのそっくりさんは私に
声を掛けてくる。
あれ?雅季さんじゃないよね?
でも…ソックリ過ぎんだけど?
「アンタ、牧野さん?」
「はい、そうですけど……?」
警戒心と違和感を滲ませながら
返事をする。
「アナタ、雅季先生じゃないですよね?」
「は?なんでわかった?」
「声と…目ですかね?サッカー選手って
視力のいい方多いですもんね」
そういえばと奈央さんから
聞いたことがある。
雅季先生には双子の弟がいるって
聞いたことがあるんだった。
「当たり、すげーな俺と雅季を初対面で
見分けたのって奈央くらいのもんだ」
ニカッと歯を見せて笑う彼。
アレ?でもこの人。
どこかで見たことあるんだけど……?
何だっけ?
なんかの雑誌だったような?
「あっ、思い出した…もしかして
西園寺雅弥選手ですか?」
「当たり、雅季は俺の双子の兄貴
奈央は一応、妹だよ、本当は
ウチの執事が来る予定だったんだけど
アイツ、他の用事が入ってさ……」
だから動ける俺が来た。
雅弥さんはそういって頭を掻いた。
「わざわざありがとうございます」
「それじゃ、あの2人たぶん家で
待ってるから急ごうか?」
雅弥さんはフェラーリの助手席の
ドアを開けてエスコートすると
私を乗せて車を発進させた。
そして。
その光景を何も知らないF3に
見られてるとは思いもしなかった。

