新しいキーキャップをアイロン印刷(昇華印刷)で自作しましたので、紹介します。
テーマは国際信号旗!
今回自作したキーキャップ、テーマはズバリ国際信号旗です。
何それ?という人も多いと思いますので、簡単に説明すると、主に船舶での通信に使われる旗で、アルファベットのA〜Z、数字の0〜9それぞれに該当する旗が1種類ずつ決められており、これを船のマストに掲げることで周囲の船と通信するという代物です。
国際信号旗を用いた信号のことを旗旒信号(きりゅう信号)とも呼びます。
それぞれアルファベットに対応する旗があるというのは、キーキャップのデザインとしてマッチしそうだったので、自作することにしました。
以下、脱線し続けるので興味のない方は読み飛ばしてください。
船舶間の通信は現在は無線での通信が主流ですが、大型の船には国際信号旗を備え付けることが定められており、いまだに現役の通信方法です。
無線通信と比べて、
・多数の船に一度に状況を伝えることができる
・信号の持続時間が長い
といった利点もありますが、何より海のロマンがあると思います。
この国際信号旗を用いた信号は平文でも通信できなくはないですが、膨大な量の旗が必要になるので、基本的には定められた符号を用いて通信します。
民間船が用いるのは国際信号書(INTERCO)に定められた符号で、例えばA旗であれば「私は潜水士をおろしている。微速で十分避けよ。」という意味になります。
そのほかCとQを組み合わせたCQは「すべての局あて一括呼び出し」という意味であり、これはアマチュア無線でも使われる信号です。
アルファベットと数字の組み合わせによって、3000種類前後の信号が定められています。
またこの国際信号書は旗旒信号のみならず、モールス信号(無線)、手旗信号、発光信号、音響信号でも有効です。
私はこのロマン溢れる国際信号旗が好きなので、キーキャップ用にデザインすることにしました。
キーキャップデザイン
基本的には各旗をキーに割り当てていくだけです。
以前自作キーキャップの昇華印刷をした際
と同様に、パワポ上で旗を配置していきました。
キーキャップ下部にスペースが空いていたので、ついでに各アルファベットのモールス信号も入れておくことにします。
差し色の青をどうしようか模索中…
差し色はプラ染め太郎の青系各種を試しています。
色々染色を試して分かったのは、前回染色が上手くいかなかったのは温度が低かったためかもしれません。
プラ染め太郎でPBTのキーキャップを染色する場合、90〜95℃で5分くらい染色するのがよさそうです。
80℃台だとなかなか染まりません。
今回差し色はミントブルーにしてみました。
濃い色のネイビーもよかったのですが、印字が見えなくなるので、薄めの色をチョイスしました。
Escは暫定でネイビーで試しに染色したキーキャップを当てていますが、錨(いかり)のマークでも昇華印刷用紙に入れておけばよかったかなと思っています。
CapslockはCapslockとして使用しないので、アクセントとして、国際信号書の「INTERCO」を入れました。
キーボードはサリチル酸氏が開発されたJ67Gです。
日本語配列でシンプルな外観のキーボードで、一目惚れして購入しました。
自作キーキャップにも合っていると思います。