CAGEMAN ch. さんです。
この記事は、
TT-02B(ネオスコーチャー) を
これから作ろうとしている方や、
TT-02B XB を
すでに持っていて、
少し手をくわえたい
と思っている方に、
多少参考にしていただける
のではないか?
と思います。
さて、
今日の内容は
細かな点ですが
とても重要なことです。
TT-02B は
ピニオンギヤとスパーギヤの
バックラッシュの 微 調整が
できません。
下の図表のように、
ピニオンギヤの歯数と
スパーギヤの歯数から
モーターマウントへの
モーターの取り付け位置が
定まります。
問題が起こらない場合は
とても便利です。
しかし、
一旦問題が起こると、
それ以上の
微 調整は「仕様上」
できませんので
困ります。
キット付属の
プラスチック製の
モーターマウントも
基本的には同様です。
CAGEMAN ch. さんは
訳があって、数個の
アルミモーターマウント (OP. 1558) を
購入しました。
これによって
偶然、気付いたことが
ありますので
以下、記します。
OP. 1558
TT-02 アルミモーターマウント
複数買いの理由は、
試走の現場での
モーターの交換を
手早く行うため
です。
さて、
ここからが本題です。
多少、ダラダラしますので
手早く結果を知りたい方は
次の表まで
読み飛ばしてください。
2個のアルミモーターマウント
A, B があります。
A, B の青色が
微妙に異なっています。
- 製造ロットが異なるのか。。。
- 別々の工場で作られているのか。。。
- 塗装だけが異なるのか。。。
何か事情がありそうです。
同じ型番の同一のパーツである
モーターマウントA, B を、
ブラシレスモーター (BLM)
BLM 10.5 T と BLM 15.5T
に使いました。
まず、
BLM 15.5T に
マウント A を割り当てました。
バックラッシュ は良好です。
問題なさそうです。
次に、
ピニオンギヤや
スパーギヤなどは
同じ条件で、
BLM 10.5T に
マウント B を割り合当てました。。。
A と同じ型番の同じパーツの B ですから、
当然、問題あるわけない
と思っていたので
ノーマークだったのですが、
な、なんと!
バックラッシュ、不良です。
(歯が詰まり過ぎ)
一旦、
モーターを回して
スティックを戻しても
惰性でタイヤが
回り続けることなく
直ぐに止まってしまう!
それぐらい、きつい!
もちろん、
esc (TBLE-03S) の
ニュートラルブレーキは
適切に設定しています。
念のため。。。
何度も記しますが、
10.5T と 15.5T に用いた
ピニオンギヤ と スパーギヤ の
歯数はそれぞれ同じです。
これを機に、
一気に信用できなく
なりまして。。。
そこで、
モーターと
モーターマウントの
組み合わせを変えて
下表のように一通り
バックラッシュの状態を
テストしてみました。
BLM 10.5T も BLM 15.5T も
ピニオンギヤと
スパーギヤの歯数は
共通です。
表の見方ですが。。。
例えば、
10.5T のBLMを
マウント A を用いて
取り付けたときの
バックラッシュは
中(適)だったのですが、
マウント B を用いて
取り付けると
バックラッシュは
重(不適)になった、
という感じです。
軽、中、重の評価は
実際にバックラッシュを
測定したわけではありません。
一旦、
モーターを全開で回転させ、
その後、パワーをオフ。
惰性で回るタイヤの様子から
- 軽 : 慣性で軽快にタイヤが回り続ける
- 中 : 中間的
- 重 : 不自然なくらいにタイヤがすぐに止まってしまう。
という3段階で
主観的に評価したものです。
定性的な結果で
恐縮ですが、
このテストで、
わかったこと。。。
アルミモーターマウントの
工作精度は高くなく?
(必要かつ十分ではない)
無視できないレベルの個体差がある
かもしれない。。。
ということです。
※ モーターマウントの不具合なのか?
モーター側に不具合があるのか?
結局のところは判然としません。
さらに、
別のテストをしました。
- BLM 15.5T
- アルミモーターマウントA
の組み合わせに対して
26 T と 27 T の
ピニオンギヤを
下の表にしたがって
組み付けました。
その際のバックラッシュは。。。
ありゃりゃぁ~
面倒なことになってきたなぁ~
という感じですよね。
用いるピニオンギヤの歯数によって
バックラッシュが乱れるようです。
こうなってしまうと、
もう何が何やら。。。
混沌としてしまって。。。
2種類のテストから
- アルミモーターマウントの個体差によってバックラッシュが変化
- 同一のアルミモーターマウントでもピニオンの歯数によってバックラッシュが変化
する可能性があることが
わかりました。
上の一覧表(PN2913)を
信用して従っていれば
All Good !
ということではない!と
CAGEMAN ch. さんは
判断しています。
- モーターマウント
- ピニオンギヤ
- スパーギヤ
などのうち
一つでも交換した場合は
そのつどバックラッシュの
チェックをした方が
よさそうです。
が。。。
たとえ、
バックラッシュの不備を
発見できたとしても
根本的な解決策は
わかりません。
妥協策としては
狙ったセッティングの近辺で
良好なものに
変更するとか。。。
例えば、
26 T のピニオンがダメだから
止むを得ず
25 T or 27 T
にしよう!
みたいな。。。
あんた自分の事だろ!
どうしても 26 T がいいのであれば、
25 T 用のマウントの穴に取り付ける?
とか、
27 T 用のマウントの穴に取り付ける?
などもよいかもしれません。
nT
のピニオンを取り付ける場合、
もしバックラッシュが
詰まり過ぎ の場合は
(n+1)T
用のマウントの穴に、
もしバックラッシュが
開き過ぎ の場合は
(n-1)T
用のマウントの穴に
モーターを取り付ける。
※nは歯数です。
場当たり的ですが。。。
良い結果がえられるのであれば
臨機応変にというのも
ありかもしれません。
OP. 1558
TT-02 アルミモーターマウント
を使う以上は、
この呪縛?から
解放されることは
なさそうです。
バックラッシュを
任意で調整できる
TT-02B 用の
モーターマウント
Yeah Racing
Aluminum Adjustable Motor Mount For Tamiya TT02
アルミアジャスタブルモーターマウント TT02用ブルー
TT02-013BU
もありますが
ここではあえて
触れません。
【追 記(2017年7月27日)】**************************
後日書いた別の記事
タミヤ「ネオスコーチャーTT-02B」駆動系の改造例【#15】バックラッシュを調整するならこれ!
※リンク先はアメブロ内の記事です。
がありますので、
TT02-013BU が気になる方は
参照してください。
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以上、残念な報告になりました。
新しい情報を得たら
随時記事にしたいと
思います。
【 追 記 (2017年9月12日)】*************************
次の記事を投稿しました。
タミヤ「ネオスコーチャーTT-02B」駆動系の改造例【#14】カーボンダンパーステー止む無く導入
※リンク先はアメブロ内の記事です。
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それでは、今日はこの辺で。
CAGEMAN ch.