ハートロッカー ~08(米) | 映画とcoffee、ときどき妄想

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     ≪そろそろ映画館に行きたい・・・・≫ 

監督:キャスリン・ビグロー
製作:キャスリン・ビグロー/マーク・ボール/ニコラス・シャルティエ/グレッグ・シャピロ
製作総指揮:トニー・マーク
脚本:マーク・ボール
撮影:バリー・アクロイド
プロダクションデザイン:カール・ユーリウスソン
衣装デザイン:ジョージ・リトル
編集:ボブ・ムラウスキー/クリス・イニス
音楽:マルコ・ベルトラミ/バック・サンダース
音楽監修: ジョン・ビゼル
出演:ジェレミー・レナー/アンソニー・マッキー/ブライアン・ジェラティ/レイフ・ファインズ/ガイ・ピアース/デヴィッド・モース/エヴァンジェリン・リリー/クリスチャン・カマルゴ

「ハートブルー」「K-19」のキャスリン・ビグロー監督が、死と隣り合わせの日常を生きるアメリカ軍爆発物処理班の男たちの姿を力強く描き出した緊迫の戦争アクション。
365日中、50日は映画館!-ハートロッカー ~08(米)
評価★★★☆☆

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[STORY]
2004年夏、イラクのバグダッド郊外。アメリカ陸軍ブラボー中隊の爆発物処理班に加わったジェームズ二等軍曹。サンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵を補佐役とした爆弾処理チームは、任務明けまで38日間を共にしていく。しかし、任務が開始されると、ジェームズは遠隔ロボットなど無視し、自ら爆弾に近づいて淡々と解除作業を完遂。任務のたび、一般市民かテロリストかも区別できない現場で緊張感とも格闘しているサンボーンとエルドリッジは、一層の戸惑いを感じて居た。そして互いに衝突も生まれるものの、酒を酌み交わし、謎めいたジェームズの一面も垣間見ることで理解を深め結束していく。

[IMPRESSION]ネタバレ注意!

やっと見た。
久しぶりに引き込まれる映画を見た感じがする。
だからと言ってこの作品が凄く良かったか?心に何かを残したか?と言うわけではなく、ただその世界に引き込まれ、冒頭のテーマを十分理解できたというだけ。

War is a drug.
(戦争とは麻薬だ)


こういったテーマを題材にした作品は今までもいくつかあったと思うが、カメラワークや焦点を当てた爆弾処理班の活動という地味さが、この作品にオスカーを与えた理由か・・・。

365日中、50日は映画館!-ハートロッカー ~08(米)

ストーリーは、ガイ・ピアーズ演じる軍曹が殉職するところから始まる。
彼が出演しているのは知らなかったが、そこそこ有名な彼を起用し、すぐに死なせることであえてリアリティーを持たせたかったとのこと。

彼の代わりにやってきたのは、ぶっきら棒で人の指示も聞こうとしない一匹狼的なジェームズ軍曹。
彼は、これまでに873個もの爆弾を処理したエキスパートだが、チームの輪を乱してしまうが、それでもサンボーン軍曹やエルドリッジ技術兵と任務をこなす。

サンボーンとエルドリッジは、爆弾の遠隔操作する者が周りにいないか?怪しい人間は居ないか?周囲をじっと見張り、危険と判断すれば、処理中のジェームズに連絡を入れるというプロセスだ。

時には、山のように積まれた爆弾を見て、
『どうせ死ぬなら気持ちよく死にたい』
といい、防護服を脱いで解除作業にあたるジェームズ。

365日中、50日は映画館!-ハートロッカー ~08(米)

そして解除終了後は、1本のたばこに火をつけ、ただ黙って帰るだけ。
この緊張感に快感を覚えているようにも見え、余韻に浸っている。

365日中、50日は映画館!-ハートロッカー ~08(米)

爆発の瞬間を恐れながらも、冷静でかつ、この緊張感を楽しんでいる狂人のようにも見える。
戦利品を持ち歩くかのように、解除した爆弾の一部を集めている所もそうだ。

だがそんな彼でも、基地のそばでサッカーをし、DVDを売り歩いていた馴染みの少年(彼はベッカムと呼んでいた)が廃屋で殺されていた時には、取り乱してしまう。

365日中、50日は映画館!-ハートロッカー ~08(米)

ベッカム少年の腹には爆弾が埋め込まれていたのだ。
その爆弾を取り出し、処理するジェームズ。
そこには人間らしいジェームズの姿も垣間見え、安心する瞬間。

365日中、50日は映画館!-ハートロッカー ~08(米)

また身体に爆弾を撒きつけ自爆テロを装った男性。
彼は自分の意思とは反して、爆弾を取り付けられた妻も子供もいる市民だ。
タイマーが作動し2分では解除が不可能だと悟ったジェームズは、彼を置いてその場から立ち去る。
『すまない・・・』と言いながら・・・・。

場面は変わり、
数日間の任務が終了し、別れた妻と子供の元へ帰るジェームズ。
子供と遊ぶ彼が何気なく語りかける下り、

『最後に残るのは大切なものが1つか2つ・・・』

ジェームズにとって大切なものは、家族ではなく、「戦場での自分」なのかもしれない。

そしてまた場面は変わり、
ジェームズは再び任務のために戦地に降り立つ。

冒頭の「War is a drug.」だ。

もはや全うな人生を送る事はできない軍人の性や現実を、脚色せずに描いた作品かも知れない。
ただ共感や感動を得るようなものではなく、ドキュメンタリーを見る感覚でしか見れないのも事実だが、見る価値はアリ。

同時に、サンボーンやエルドリッジの気持ちの変化とか、緊迫する現場でのそれぞれの行動や心境も、ジェームズとは全く対象的で面白いと思う。
チョイ役で出てるデビット・モース。
もっと重要な役割があるのかと思いきや、ホントにチョイ役でした(笑)
有名どころをそんな扱いにするのも面白いけどね(笑)

キャスリン・ビグロー監督と言えば、『ハートブルー』。

365日中、50日は映画館!-ハートロッカー ~08(米)

久しぶりに見たくなった。