小さな村の小さなダンサー ~09(濠) | 映画とcoffee、ときどき妄想

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     ≪そろそろ映画館に行きたい・・・・≫ 

監督:ブルース・ベレスフォード
製作:ジェーン・スコット
原作:リー・ツンシン『毛沢東のバレエダンサー』(徳間書店刊)
脚本:ジャン・サーディ
撮影:ピーター・ジェームズ
プロダクションデザイン:ハーバート・ピンター
衣装デザイン:アンナ・ボーゲージ
編集:マーク・ワーナー
音楽:クリストファー・ゴードン
出演:ツァオ・チー/ジョアン・チェン/ブルース・グリーンウッド/アマンダ・シュル/カイル・マクラクラン/グオ・チャンウ/ホアン・ウェンビン/ジャック・トンプソン

中国出身の名ダンサー、リー・ツンシンの激動の半生を綴った同名自伝(旧題『毛沢東のバレエダンサー』)を映画化した伝記ドラマ。毛沢東の文化政策により、幼くして家族と引き離され、バレエの英才教育を受け、その後アメリカに亡命し一流ダンサーとして花開くまでの揺れ動く心の軌跡を華麗なバレエ・シーンとともに綴る。
365日中、50日は映画館!-小さな村の小さなダンサー ~09(濠)
評価★★★★☆

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[STORY]
1961年、中国山東省の貧しい村で生まれた少年、リー・ツンシン。ある時、毛沢東夫人が始めた文化政策を進めるべく、バレエの才能発掘が展開され、リーの村にも北京から視察団がやってくる。そして、小学校の先生の推薦で、バレエを一度も見たことのないリーが選ばれる。家族と離れ、北京の舞踏学校に入学したリー。最初は落ちこぼれていたリーだったが、やがてバレエの素晴らしさに目覚め、踊りにのめり込むようになる。時代が移ろい、改革開放が進む中、青年となったリーにアメリカでのバレエ研修のチャンスが訪れる。

[IMPRESSION]ネタバレ注意!

リー・ツンシンは61年に中国の山東省の貧しい村に生まれた。
当時、毛沢東夫人の政治的な文化政策で、ダンサーを育成する英才教育が実施。
ツンシンは家族と離れて、一人で舞踏学校に入学するが、そこでは劣等生・・・・。

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しかし彼の才能を見抜いていたチェン先生は、本当のバレエの美しさと力強さを教えようと1本のビデオテープを貸す。
当時の中国のバレエは、演目に政治性を含める事を強要されていた時代。
それに反論していたチェン先生は、反革命分子として捕えられてしまう。

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その後、中国でも改革が実現していき、ヒューストン・バレエ団が北京舞踏学校に招かれた。
そこでバレエ団の芸術監督を務めるベンは、リーの才能を見出し、彼は3ヶ月間米国留学をさせてもらうことになる。

ここで彼の才能は開花。

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プリンシパルの代役を務めた演目で、大成功をおさめ、一躍有名になっていく。
そんな中、同じダンス仲間のエリザベスと恋に落ち、自由な表現が可能なアメリカでの生活を満喫していた。

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が、留学期間の3か月をいよいよ迎えようと言う時、ベンは領事館へ行き、滞在延長が可能かどうかの交渉をしてみる。
しかし答えはNO。

ツンシンのアメリカに残りたいという強い思いを良く理解するバレエ団の仲間と共に、彼はフォスター弁護士に相談をする。

そしてアメリカ国籍のエリザベスと結婚することを決意。

中国との関係を悪化させたくないベンは大激怒。
直接話をしにいくというツンシンは、フォスター弁護士、ベン、そしてバレエ団の仲間とエリザベスを連れて領事館へ入って行く。

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しかし、領事館側はツンシンを拘束。
強制送還させるつもりだった。

これは領事館による拉致事件として、全米で大きく報道され、領事館としても立場が悪くなる一方。
またベンらも、ツンシンの解放を待って、領事館に居座っていた。

世間が大きく騒ぎ立て、結果的にツンシンの亡命は成功。
領事館側は中国政府がツンシンの亡命を認めたと彼に伝える。
しかし2度と中国には戻れないことも伝えられた。
それは、両親との永遠の別れを意味していた。

その後、ツンシンはエリザベスと生活を共にし、バレエを続けて行くが、彼の才能と彼女の才能では雲泥の差。
そこに溝も生まれ、結婚生活は破たん。

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エリザベスはサンフランシスコへ発ってしまう。

5年後・・・・。
バレエダンサーとしてアメリカでも有名になったツンシンは、新しいプリマを迎え、演目に挑む。
そのプリマは、初めて中国にやってきたヒューストン・バレエ団のプリマだったメアリーだった。
再会を果たした二人は新しい演目のために練習を重ね、発表の当日を迎える。

しかし、開演時間が来ても始まらない。
ベンは会場の皆様に、「VIPの到着が遅れております。15分お待ちください」と。
何も知らないツンシンは、ただVIPが遅れているとだけ知らされる。

そして護衛のついた車が劇場入り口に横付けされ、降りてきたのはツンシンの両親だった。

365日中、50日は映画館!-小さな村の小さなダンサー ~09(濠)

両親の入場を知らないツンシンは、素晴らしい演技を見せ、舞台は終了。
拍手喝采とスタンディングオベーションの中、ツンシンは両親の姿を見つけるのだった。

言葉も出ず、感激のあまり下を見て、涙をこらえ、そしてまた確かめるように両親の姿を追うツンシン。
感動の瞬間でした。
ツンシンが中国に戻れないなら、両親が来ればいいんだ、って。

時代は流れ、3年後・・・。

365日中、50日は映画館!-小さな村の小さなダンサー ~09(濠)

ツンシンはメアリーを連れて中国の山東省の両親のいる村へ帰るのでした。

その後、彼は、メアリーと結婚し、オーストラリアで3人の子供と暮らしているという、実話に基づいた作品です。

なぜ原題が「MAO'S LAST DANCER」(毛沢東の最後のダンサー)なのか?ってずっと思っていたのだけど、時代背景だったんですね(^_^;)
毛沢東政権時代に英才教育でダンサー育成をする中、トンデモナイ才能のダンサーが世に現れ、毛沢東の死後、自由を手にすることができたっちゅーお話だからなんですな(^_^;)

久しぶりにカイル・マクラクランの姿を見ることもできて良かったですわ♪