レールズ&タイズ ~07年(米)劇場未公開 | 映画とcoffee、ときどき妄想

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     ≪そろそろ映画館に行きたい・・・・≫ 

監督:アリソン・イーストウッド
製作:ロバート・ロレンツ/ピーア・J・オッペンハイマー/バーレット・スチュアート
共同製作:ティム・ムーア
脚本:ミッキー・レヴィ
撮影:トム・スターン
プロダクションデザイン:ジェームズ・J・ムラカミ
編集:ゲイリー・ローチ
キャスティング:マット・ハフマン
音楽:カイル・イーストウッド/マイケル・スティーヴンス
出演:ケヴィン・ベーコン/マーシャ・ゲイ・ハーデン/マイルズ・ハイザー/マリン・ヒンクル/ユージン・バード/ボニー・ルート/スティーヴ・イースティン/ローラ・セロン/マーゴ・マーティンデイル

妻の病に目を背け現実逃避していた鉄道技師が、不慮の事故で出会った少年と家族のような交流を重ねることで次第に絆が芽生え再生していく姿を描いたヒューマン・ドラマ。
365日中、50日は映画館!-レールズ&タイズ ~07年(米)劇場未公開
評価★★★★☆

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[STORY]
鉄道技師のトムは、妻のミーガンが末期の乳ガンに冒されている事実に正面から向き合おうとせず、仕事に没頭することで気を紛らわせていた。そんなある日、トムの運転する列車が線路に侵入してきた1台の車を轢いてしまう。その車には一組の母子が乗っていたが、息子は激突寸前に脱出し、母親は死亡した。そして息子の少年ディビーは里親へ出されることに。だがやがて、トムのもとにディビーが訪ねてくる。そこで、子宝に恵まれなかったミーガンの希望により彼を迎え入れるのだった。徐々に打ち解け合い、夫婦仲も取り戻していくトム。しかし、そんな中、ミーガンの死期は刻一刻と迫っていた。

[IMPRESSION]ネタバレ注意!


久しぶりに嗚咽(笑)
同僚が『イイよこれ』って言ってくれたもんで、見てみたわけです。
まぁ2大スターの主演だから、演技は申し分ないですわ。
マーシャ・ゲイ・ハーデンは、どの作品を見ても思うけど、迫真の演技です(+o+)
凄いよねぇ(^_^;)

トムと同僚オーティスの列車が、線路内に侵入してきた車をはねてしまう。
トムは脱線の可能性があるとし、ブレーキはかけず減速していた。
しかしオーティスは、脱線の可能性は、あくまで可能性であって、ブレーキをかけるべきだったと意見は対立。
後日行われる予備審査で、捜査が開始されるかどうか?決まるようだ。

365日中、50日は映画館!-レールズ&タイズ ~07年(米)劇場未公開

それまで自宅謹慎のトム。
メーガンの体調は悪くなる一方で、もう末期、骨までガンが転移し、手の施しようがなかった。
もう戦う必要がなくなったとただただ泣き崩れるメーガン。
そんな現実を受け入れがたいトム。
二人の間にはいつのまにか溝が・・・・。

一方で、事故によって母親を亡くした少年デイビーは、里親に出されるも、逃げ出してしまう。

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トムの家では、もう一緒にいられないと考えたメーガンが、サンフランシスコへ行くと言い出し、荷物をまとめて出て行こうとしていた。
必死で止めるトムだったが、二人の間はもう修復不可能。
トムもしぶしぶバッグを玄関まで運ぶ。

365日中、50日は映画館!-レールズ&タイズ ~07年(米)劇場未公開

その時、デイビーがトムの家にやってきて、彼に掴みかかってきた。
鉄道員にトムの住所を聞いてやってきたのだ。
何とかデイビーをなだめたメーガンは、優しく彼に接していった。

365日中、50日は映画館!-レールズ&タイズ ~07年(米)劇場未公開

次第にデイビーは、トムとメーガンを本当の両親のように慕っていく。

その頃、児童福祉局では、デイビーの捜索願が出されていた。
それも承知の上で、トムは、デイビーを匿い、メーガンの生き生きした顔を見て改めて彼女への愛を確かめ、夫婦仲を取り戻して行った。

365日中、50日は映画館!-レールズ&タイズ ~07年(米)劇場未公開

しかし彼女の身体はもう限界に・・・。
そんな時、トムの予備審査が行われ、心配になったメーガンとデイビーは一緒に出向いて行く。

365日中、50日は映画館!-レールズ&タイズ ~07年(米)劇場未公開

車で待つメーガンとデイビーだったが、トムがお咎めなしで戻った時には、メーガンの容体が悪化していた。
病院に連れて行くも、もう死期を待つしかない・・・。
メーガンの希望で、自宅へ戻る事になった。

初めてメーガンの病気を知ったデイビーは取り乱す。
また母親を亡くすのか・・・・と・・・。

365日中、50日は映画館!-レールズ&タイズ ~07年(米)劇場未公開

この子役の迫真の演技も必見です(+o+)
必死でなだめるトム。
そして死の淵をさまようメーガン。

最後にメーガンは、トムにデイビーを託す。
養育権を必ず取って欲しい・・・と。

そのメーガンの意思を尊重し、彼女の死後、二人は一緒に児童福祉局へ出向いて行くのです。
死と孤独いう絶望感の中にも、未来への希望が溢れている作品でした。

ケビン・ベーコンが、メーガンにバレンタインのプレゼントを渡すシーン。
凄く照れくさそうに取り出したネックレス。
デイビーに、メーガンの所へ行って別れを言うように仕向けるシーンのトムの苦悩。

ただ切ないだけじゃない、晴々しい余韻に浸ってしまう映画でした(*^_^*)

『レールズ&タイズ』
直訳すれば、『線路と枕木』。
枕木は絶対に交わる事のない平行なもの。
これが今までのトムとメーガンの人生だったのかも?ですね。
それが、線路(デイビー)が現れたことで、人生を一緒に重ねて歩むことが出来たのかも?です。