製作:レイ・アンジェリク/アンソニー・ブレグマン
脚本:アレックス・パストール/ダビ・パストール
撮影:ブノワ・デビエ
プロダクションデザイン:クラーク・ハンター
衣装デザイン:ジル・ニューウェル
編集:クレイグ・マッケイ
音楽:ピーター・ナシェル
ブリック・ガーナー
音楽監修:トレイシー・マクナイト
出演:クリス・パイン/ルー・テイラー・プッチ/パイパー・ペラーボ/エミリー・ヴァンキャンプ/クリストファー・メローニ/マーク・モーゼス/キーナン・シプカ
致死率100%の謎のウイルスによって人類滅亡目前となった終末世界を舞台に、4人の男女の希望のないサバイバルを描くサスペンス。

評価★☆☆☆☆
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[STORY]
荒野を走る1台のベンツ。乗っているのは兄ブライアンと弟ダニー、それにブライアンの恋人ボビーとダニーの女友達ケイトの4人。彼らの目的は感染者との接触を避け、兄弟が子ども時代に過ごしたことのある人のいないメキシコ湾のビーチへ向かい、そこで食糧を確保しながら、感染者とウイルスが死滅するのを待つというもの。その道中、彼らは一組の父娘と出会う。しかし、娘が感染していることに気づいた一行は、すぐさまアクセルを踏み込み、父娘を置き去りにするのだったが…。
[IMPRESSION]ネタバレ注意!
残念ながら滅多に出る事のない星1つです(笑)
ただ、極限状態に追い込まれた人間に迫られる究極の選択は人格をも変えてしまう切ない悲しいお話は胸を打つものがありました(^_^;)
ささっとレビュります(笑)
すでにウィルスのまん延した世界。
4人はブライアンとダニーがかつて父と行ったことのある海を目指していた。
ガス欠間近、1台の車が目の前で止まっていた。
あちらもガス欠のようだ。

そこにはウィルスに感染した娘とその父が乗っていた。
4人はかれらの車を奪い、そして彼らをビニールで隔離して共に父娘が目指していた街へ向かう。
そこでは既にワクチンが開発され、ウィルス撲滅に成功していると言われているらしい。
しかしその街についた彼らが見たものは、ワクチン開発の失敗だった。

絶望的になりながらもその街を出ようとしたとき、少女がウンチに行きたいと言い出す。
この映画の最大の見どころはココかも知れません。
何だか泣けました・・・・。
父親は、そこで娘と一緒に車を降りたら置いていかれると分かっていたのです。
だからあえて娘に、『一人であのトイレまで行っておいで』と言うのです。
でも既に感染し末期の少女には、そこまで歩く体力すら残っていなかった・・・。
父親は覚悟を決め、
『ごめんよ、一緒に行こうね』
と言って少女と歩き出すのです。

そして振り向き、ダニーに『君はイイ少年だ』と言い、最後の望みを託します。
しかし、父娘がトイレに向かって間もなく、エンジンが発進する音。
父親は悟り、娘に気づかれないよう、大きな声で歌を歌いながら、振り向くことなく、トイレに向かうのでした。
この下りは非常につらかった・・・。

この後、ブライアンの彼女ボビーも感染。
あっさりとブライアンに道端に捨てられてしまう。
またガソリン欲しさに対向車の女性に銃を放ち、ブライアンは負傷する。
その後、ブライアンも感染が発覚。
実の弟ダニーに殺され、焼かれる始末。
ダニーと友達のケイトは、ダニーらが向かっていた海に何とかたどり着くが、そこにはただただ空虚な想いしかなかった・・・・。
というオチ。