製作:マーク・ダモン/ドナルド・カシュナー/クラーク・ピーターソン/シャーリーズ・セロン/ブラッド・ワイマン
製作総指揮:アンドレアス・グロッシュ/スチュワート・ホール/サミー・リー/ミーガン・ライリー=グラント/アンドレアス・シュミット
脚本:パティ・ジェンキンス
撮影:スティーヴン・バーンスタイン
音楽:BT
出演:シャーリーズ・セロン/クリスティナ・リッチ/ブルース・ダーン/スコット・ウィルソン/プルイット・テイラー・ヴィンス他
アメリカ犯罪史上初の女性連続殺人犯として人々を震撼させたアイリーン・ウォーノスの真実の姿に迫る衝撃の実録サスペンス・ドラマ。
主演のシャーリーズ・セロンが2003年度アカデミー賞主演女優賞とゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞。

評価★★★★☆
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[STORY]
アイリーン・ウォーノスは幼いころから虐待を受けて育ち、13歳で娼婦となった。1986年、フロリダ。ヒッチハイクをしながら男に身体を売る生活に疲れ果て、自殺する覚悟を固めたアイリーン。
フェラで稼いだ5ドルを使い果たそうと入ったバーで、彼女は同性愛者セルビーと出会う。彼女との生活の為にお金が必要になったアイリーンは、再び客を取るために道路脇に立つのだった。しかしある晩、アイリーンは一人の客を殺す。そして、1991年に逮捕されるまでに7人を殺害。その後、死刑判決が下り、薬物注射による死刑が執行された。
[IMPRESSION]ネタバレ注意!
さて、前評判のとおり、ハリウッドを代表する美人女優シャーリーズ・セロンが13キロもの体重増加、特殊メイクと眉剃りを敢行。実にブサイク。歩き方、タバコの吸い方一つにしても醜い。娼婦でもあんな女はイヤだろう。流石、オスカーを取った作品と言うべき所。
だが、作品はと言うと、・・・・・・・・・・・どうなんでしょう?
この作品を良いとか悪いとか一言では表せないほどの複雑さ。アイリーンの残虐非道さとそんな彼女にも『愛』を感じていたんだと言う事実とをこの作品で言いたかったのだろうけど、セロンの肉体改造とアイリーンとセルビーの同性愛を表に強く打ち出しすぎて、肝心な連続殺人の忌まわしさとか卑劣さとかが伝わってこない。いや、そう感じないわけではないが、アイリーンに同情してしまう人もいるんじゃないか?と思えるような作品に仕上がっているように思う。決して、彼女の殺人を擁護しているわけでもないし、どんな理由であれ、殺人は起こるべきではないと思うが、この作品で製作者側が本当に訴えたかった事は、鑑賞側には伝わり難いように思う。
ぶっちゃけ、アタシが思ったのは、当然のことだが、どんな理由であれ殺人は行われてはいけないことだが、そこまで追い込んだ環境にも問題があると言う事。それはアイリーン自身の弱さだけではなく、セルビーの幼さと無知と純粋さにも原因があると思う。そして結局、人間は醜いものなんだと・・・・。姿形ではなく、自分を守るために人は醜くなれるものなんだと。アイリーンは殺人という形で。セルビーは証人になると言う形で・・・・。