出演:ジョニー・デップ、ヘザー・グラハム他
「いつか人々は過去を振り返り、私が20世紀を誕生させたと言うであろう」
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評価★★★☆☆
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[STORY]
1888年のロンドン。犯罪の巣窟になっているスラム街ホワイトチャペルの夕暮れ時に、通りを歩く美しい女性がいた。目の覚めるような赤毛のその女性の名はメアリ・ケリー。アイルランドから流れてきて娼婦に身をやつした彼女だが、貧乏の底辺の生活の中でもなお、目は明るく輝き、頬には生き生きと赤みがさしていた。
メアリと仲間の5人の娼婦たちにとって、ホワイトチャペルは地獄のような場所だった。いくら身を売っても部屋代さえ払うことができず、公園のベンチで寝ることもしばしば。しかも、この辺り一帯を牛耳るストリート・ギャングからは上納金を要求される毎日なのだ。そんなある日の夜、メアリと別れて歩き始めた仲間の娼婦の一人、マーサの背後に忍び寄るひとつの影があった……。
同じ頃、ロンドンのアヘン窟ではアバーライン警部がアヘンの幻覚の中である殺人事件を目撃していた。路地を歩く女性、背後に迫る視線、女の顔に浮かぶ死の恐怖、飛び散る鮮血、ぶどうの房の小枝、息絶えて横たわる女の体、死体を切り刻むリストン・ナイフ……。それは単なる幻覚ではなかった。現実の世界でも殺人事件が起こっていたのだ。アバーラインが死体置き場で見たものは、喉をかき切られたマーサの遺体だった。その夜から一人、また一人と娼婦たちがナイフの餌食になっていく。最後に残されたのはアバーラインの愛するメアリだけとなってしまった。そして、そのメアリにも切り裂きジャックの魔の手が着実に忍び寄るのだった・・・・・・。
切り裂きジャックの事件は、1世紀以上にもわたってイギリス人と世界のミステリー・ファンの心を強く惹き続けてきた。本作品はアラン・ムーアが1999年に発表したグラフィック・ノベル『フロム・ヘル』をベースに作られた作品。
[IMPRESSION]ネタバレ注意!
この映画、もう少し、期待してたんだけど…なんと言うか、最後が、締まりの無い終わり方というのが、適切かな?
起承転結の「結」が無いような映画だった…ジョニーの最後は、あってもなくても、あまり関係のない意味のないシーン。
しかもストーリーの中盤で犯人が分かった。もっとヒネレ(゚Д゚ )
『猟奇殺人』をテーマにした映画の結末を、いかにスリリングで、緊張感溢れるものにするかは、永遠のテーマなのかも?
「羊たちの沈黙」のような次作を匂わす結末にすべきなのか?
ヒロインとヒーローが結ばれるようなハッピーエンドにすべきなのか?