製作:ヴィベク・ウィンドレフ
製作総指揮:ペーター・オールベック・イェンセン
脚本:ラース・フォン・トリアー
撮影:アントニー・ドッド・マントル
出演:ニコール・キッドマン/ポール・ベタニー/クロエ・セヴィニー/ローレン・バコール/パトリシア・クラークソン/ベン・ギャザラ他
床に家や道などを表わす白線を引き、必要最小限の家具などを置いただけの殺風景なセットを村に見立てて3時間弱に及ぶ全編を撮り上げ、初公開となったカンヌ国際映画祭で話題騒然となった衝撃の問題作。

評価★★★★☆
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[STORY]
ロッキー山脈の麓に孤立する村ドッグ(犬)ヴィル(村)。ある日この村の近く、ジョージタウンの方向から銃声が響いた。その直後、ギャングに追われた美女が逃げ込んでくる。彼女はかくまわれる代わりに村人に無償奉仕を約束をする。2週間で村人全員に気に入られなければ、彼女は出て行かねばならない。必死に気に入られようと村人の無理難題な要求も呑むようになるが、人々は次第にエスカレート。彼女を犬のように酷使し、首輪までかけてしまう……。
[IMPRESSION]ネタバレ注意!
友達に『ぜひ!』と薦められて見た作品。最初の印象・・・。なんじゃこりゃ・・・・?
途中、あまりにヒドイ描写にかなり辛くなった。映像がヒドイのではなく、風景も壁もない、線を引いただけの舞台なのに、そこで表現される人間のあまりの醜さが見ていて胸が痛くなる。ニコールの演技は当然の事ながら、あの環境での演技は皆にとっても苦痛だっただろう。そんな中でのそれぞれの役者の表現力の豊かさが素晴らしい。どういう結末になるのか?予想も付かないまま、再びギャングが現れた時、『ソーユー事かぁー!!』って言うスッキリ感。そして、申し訳ない事だが、『皆殺しにしてしまえ!』と思ってしまうほどの状況。これほどまでに人間の残酷さと浅はかさに胸が痛くなった作品はないかも知れない。