大変お待たせいたしました。

 

ようやく、③です。

 

忘れてしまった方のために、

①②はこちら。

https://ameblo.jp/cafetanpoposhonan/entry-12347287180.html

 

https://ameblo.jp/cafetanpoposhonan/entry-12355207826.html

 

さて、なぜ自尊感情が日本では育ちにくいのか。

 

みなさん、じっくり考えられたでしょうか?

 

答えはこうです!

などとは、とても一言では表しきれない問題ですが。

 

 

今をときめく大谷翔平選手。

ベーブルース越え、とか

もはや地球外生物!とまで言われていますが

入団当初は

2軍からやらせるべきとか

二刀流ではどちらもうまくいかないだろう、とか

色々言われていました。

 

けれど結果が出れば、みんな反応は変わる。

 

批判していたアメリカの記者も

謝罪して賞賛していたほど。

 

あと数年待てば

億越えの契約金になったのにとか

色々な声が聞こえていましたが

大谷選手の自分軸はぶれなかった。

 

自分がしたいこと、やりたいことが明確だから

お金よりも自分の望む世界で過ごすことを選んだのです。

 

自尊感情がしっかり育っていると、

他人の評価に振り回されることなく

自分も他人も尊重しつつ

しっかりと自分のやりたいことを見つめて

行動できる。

 

ここで大事なのは、どんな自分も尊重できること。

弱い自分のことも。

人間は完璧ではないのに

失敗を恐れてしまって弱い自分を責める人は多いのではないかと思います。

 

この背景にあるのは何か。

 

発達心理学では、2歳頃から自尊感情が芽生え始めるといいます。

自分の意思がはっきりしだした頃に、

その主体的行動を妨害されると抵抗しようとします。

 

魔の2歳児と言われるのも、

自尊感情を育むための他者との関わりが始まるゆえなのでしょうね。

 

欧米と日本では、この時期の関わり方が違います。

以前ブログにも書いたのですが、

https://ameblo.jp/cafetanpoposhonan/entry-12298753028.html

欧米では自分で考えて選ぶことを大切にします。

みんなそうして育ってきているから。

 

日本ではどうでしょうか。

公園やデパート、スーパーなどで

「周りに迷惑だからやめなさい」

「他の人に怒られるからやめなさい」

なんて言葉、よく聞きませんか?

 

「迷惑だから」「怒られるから」

もちろんそれも大事です。

でも、もっと大事なのは

なぜ迷惑になるのか。

どうして怒られるのか。

それを伝えている親は少ないような気がします。

 

上記の過去ブログにもありますが、

小さい頃から自分で選ぶ。

それで失敗することも貴重な体験で、

失敗から学んで多くの経験を積んでいくのです。

 

それもちゃんと考えて子育てしてきたけど、

うまくいかない、という方もいらしゃると思います。

そういう方は、ご自身の自尊感情に向き合ってみるのも

大切かもしれません。

 

 

失敗しても温かく見守ってくれる愛情がそばにあることが

自尊感情をはぐくみます。

 

けれど、学校が始まり、勉強での評価が多くを占めだしてしまうと

他人からの評価の方が自己実現欲求より高くなりだします。

成績が良ければ認めてもらえる。

 

裏を返せば、成績が良くないと自分の存在価値は下がってしまう。

 

失敗に寛容でない社会が

今の日本では形成されているのだと思います。

 

だからこそ

自分で自己欲求を満たすのではなく

他人からの承認欲求の割合が増えてしまう。

 

そうなると自尊感情が育ちにくいのです。

 

不登校に関しても、他者からの承認欲求が

選択を濁らせてしまうことが多いように感じます。

 

学校へ行けていれば認めてもらえて、

行けなかったら認めてもらえない?

 

さてここで②で書いた、心配する側の悩み。

 

 A*学校に行かないと、勉強が遅れて将来困る

 B*お家にこもっていると社会性が身につかない 

 C*人生に辛いことはつきもの。嫌なことから逃げないでほしい

 D*世間体が悪い

 

Dは、明らかに他者からの承認欲求に頼っています。

ABも少し他者を意識していますが、困るかどうかは本人のものであり、

親や周囲ではありません。

Cもやっぱり本人の意思ではありません。

 

勉強の勉の意味は、「無理に力を出してはげむ。つとめる。」

それを「強いる」。それが勉強です。

 

本来学ぶことは、楽しいこと。

でも、今の日本の学校の勉強、楽しいでしょうか?

ワクワクしますか?

もっと学びたいって、思えますか?

 

もちろん勉強が好きな人もいるでしょう。

でも、他のことが好きな人もたくさんいます。

人は好きなことならつらくても頑張れます。

 

嫌なことを頑張るだけが本当に大切でしょうか?

 

それよりも、もっと自分が楽しいと思えることに力を注いだら

もっともっと脳だって活性化してより良い結果を得られるし、

自己欲求を自分で満たすことで自尊感情も高まるのです。

 

他人の評価を気にすることなく

「自分」がどうありたいか。

どうすると自分は本当の意味で幸せを感じるのか。

 

不登校になる子どもは

きっとその意識が高いのです。

今の教育に疑問を投げかける

とても勇気のある行動だと思います。

そして私たち大人に

大切なことが何なのかを

教えてくれているのだと思います。

 

可愛い子には旅をさせよ。

失敗しないようにしてあげるのではなく、

失敗も見守ってあげられる社会であってほしいなと思います。

 

 

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みんなの学校上映会お知らせはこちら。残席あと少しです。

https://ameblo.jp/cafetanpoposhonan/entry-12350635074.html

 

NPO法人 自由創造ラボたんぽぽ

米澤 美法