気が付けば4月も中旬に向かう日付になりました。
桜も落ち着いて今日の気温は初夏のような暑さで、寒さが苦手な僕としては有難い季節になりました。
そんな4月ですが1日には隔年にて実施している5期生となる新卒のメンバーたちが元気に入社しました!
現在は社内にて様々な研修を行っています。
振り返れば2020年に入社した4期生のメンバーたちの時は入社後すぐに新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令され現在に続く未曽有の混乱と不安の時期が始まりました。
本来は外部研修や社内での各部署での業務体験などを経て配属を決めることが当社の今までのルーティーンでしたが、2020年4月はそれどころか既存のメンバーたちの訪問営業や業務の推進自体もままならない状況となり新卒メンバーの研修はすべて白紙となりました。
とりあえず社内での業務の手伝いや自宅待機など状況に合わせながら対応しましたが、緊急事態宣言以降も予断を許さない状況が続きましたので、本来の研修予定を実施できないまま暫定の配属を行い現在に至っています。
そういう状況を振り返ると4期生のメンバーたちは「コロナ禍初の新社会人」という肩書がつきますが、今も元気に仕事をやってくれていることは本当に嬉しいことです。
そこから2年が経過して「コロナ禍の学生生活」を過ごした人たちが入社したわけですが、コロナ禍の中でも当時とは状況が変わっている部分もありますので、今年は5期生のメンバー向けの研修に先輩となる4期生のメンバーたちも加えてあらためてしっかり行うことで動いています。
あくまで個人的な見解ですが「社会人研修=マナー研修」のような雰囲気もありますが、入社後にお辞儀の仕方や名刺交換などの作法を勉強することに以前から疑問に思っております。
もちろん社会人としての常識を教えることは会社の責務でもあるかとは思いますが、例えば転職してきたマナーの悪い社員に対して、「前職の会社の教育が悪い」と責めることはできませんし、あくまで個人として学ぶものではないかと思っています。
そういう意味では今年の当社の研修は「マナー研修」はそこそこにして、「知的財産とは?」「デザイン的思考とは」「リーダーシップとは?」などそのテーマに関わる本職かつ第一線の方に研修をお願いすることになりました。
こと社内でも最近「成長」ということにフォーカスした話ををよくします。
僕は営業畑を歩んできましたが「営業の成長」ということを考えると「売り上げをよりたくさん稼ぐ」「よりお客様とコミュニケーションが取れる」ということに集約されていきます。
しかし仕事というものには長い期間関わらねばならず、マーケットも変化したり若い世代が台頭してきたときに、いつまでも自身のポジションが確約されている保証はありません。
よって「より営業を頑張る!」と昨年より今年の実績がよかったといっても本質的な成長になっているかどうかは疑問を持って見たほうがよいと思っています。
僕は営業経験を経て30歳に起業しました。
起業してからも営業という仕事は継続してきましたが、当時は社員も少なく何でも自分たちがやらなければならない状況でした。
商品案内書が必要であれば、自身でフォトショップで商品画像を加工して、エクセルで作成した案内書はあまりにもチープなのでデザイナーではないけど独学でイラストレーターでレイアウトして、より伝わるようにキャッチコピーを考えたり、インパクトのあるフォントをひたすら選んだり、ということを繰り返し行っていました。
今思えばお客さんとより仲良くなってたくさん注文をもらえばよい話ですが、「営業」という範疇から拡がるスキルを得ることに努力したことは本当によかったと思っています。
とはいえ器用貧乏のようなもので専門の人たちには到底及びませんがそういう案件は本職に任せればよいだけの話です。
「成長」というのは「経験」でもあるのですが、あまり経験が身についてしまうと新しいスキルに関しては拒絶する人もよくいます。そういうことは勿体ないと思うのですが、キャリアというものが固定してしまう環境の影響もあるかもしれません。
そういう意味では研修の内容が意味不明だったり何をいっているのかわからなかったりしたとしても若いうちから少しでも視野を拡げるきっかけになればと思い、今年の研修は今までよりも充実した内容に取り組んでいます。
コロナ禍の中で失ったものも大きい世代ですが、その分将来的に活きるものを提供してあげられるとよいかなと思っています。
ということで最後に今更ですが今年取った桜の写真など