「まったく、男ってのはすぐ矛盾したこと言うんだから」
三島は笑いながらそう言う。そして再び佑樹とさち、二人を見守る。
こうして自分たちの公式チャンネル、さらには小学生動画配信者の輝のチャンネルで堂々と交際宣言をした二人。もちろん視聴者からも大いに祝福された。
けれど、有名になればなるほどアンチも増えるというもの。やはりいつものように非難をするコメントもちらほら見られた。が、今回についてはそのアンチを上回る祝福コメントが多く見られたため、アンチコメントはいつの間にか目立たなくなってしまっていた。
「さぁ、幸先の良いスタートを切ったけれど、この先フリースクール事業はどうやって進めていくつもりかな?」
高山は先輩経営者として、佑樹の考えを聞き出す。
「それについてなんですけど、ボクはまだ経営者としては未熟です。なので、まずはフリースクールの成功事例を取材にいこうかと思っています。その上で経営についてのノウハウを学んで、経営方針を考えていこうかと思っています」
「なるほど、それは素晴らしい考えだ。佑樹くんもまさに『ここから』なんだね」
「はい。けれど、理念だけはしっかりと持っていきたいと考えています」
〜おしらせ〜
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