Cafe Shelly next 第22話 捨てる神、拾う神 その22 | 【小説】Cafe Shelly next

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喫茶店、Cafe Shelly。
ここで出される魔法のコーヒー、シェリー・ブレンド。
このコーヒーを飲んだ人は、今自分が欲しいと思っているものの味がする。
このコーヒーを飲むことにより、人生の転機が訪れる人がたくさんいる。

 そのとき、柊の携帯が鳴った。

 

「淳くん!?」

 

 なんと相手は淳。慌てて電話に出る。

 

「もしもし」

 

「あ、柊さん。淳です。仕事が思いのほか順調にいって、金曜日の夜には帰ってこれそうです」

 

「そうか、それはよかった」

 

「それで、連れていきたいお店があるって言ってましたけど」

 

「実は今、そのお店にいるんだよ。今日もここのおかげで、一つおもしろいことがあってね」

 

「へぇ、じゃぁボクもぜひそのお店に行きたいです」

 

「じゃぁ土曜日はどうかな?」

 

「いいですよ。何時頃がいいですか?」

 

「ちょっとまって」

 

 ここで柊はマスターに尋ねる。

 

「マスター、何時ぐらいだとよさそうですか?」

 

「そうですね、土曜日だとダラダラとお客さんは来るんですが。夕方4時くらいだとお客さんは少ないかな」

 

「ありがとうございます」

 

 そうしてあらためて淳の電話に向かう。

 

「お店は夕方4時くらいが都合がいいそうだ。でも淳、土曜日は時間あるんだろう?」

 

「はい」

 

「じゃぁお昼を一緒に食べよう。少し遅めがいいかな。そのあとにこのお店に連れて行くよ」

 

「わかりました。楽しみにしています」

 

 こうして淳と会う約束を結ぶことができた。

 

「いやぁ、ナイスタイミングでしたね。驚きましたよ」

 

〜おしらせ〜
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