そのとき、柊の携帯が鳴った。
「淳くん!?」
なんと相手は淳。慌てて電話に出る。
「もしもし」
「あ、柊さん。淳です。仕事が思いのほか順調にいって、金曜日の夜には帰ってこれそうです」
「そうか、それはよかった」
「それで、連れていきたいお店があるって言ってましたけど」
「実は今、そのお店にいるんだよ。今日もここのおかげで、一つおもしろいことがあってね」
「へぇ、じゃぁボクもぜひそのお店に行きたいです」
「じゃぁ土曜日はどうかな?」
「いいですよ。何時頃がいいですか?」
「ちょっとまって」
ここで柊はマスターに尋ねる。
「マスター、何時ぐらいだとよさそうですか?」
「そうですね、土曜日だとダラダラとお客さんは来るんですが。夕方4時くらいだとお客さんは少ないかな」
「ありがとうございます」
そうしてあらためて淳の電話に向かう。
「お店は夕方4時くらいが都合がいいそうだ。でも淳、土曜日は時間あるんだろう?」
「はい」
「じゃぁお昼を一緒に食べよう。少し遅めがいいかな。そのあとにこのお店に連れて行くよ」
「わかりました。楽しみにしています」
こうして淳と会う約束を結ぶことができた。
「いやぁ、ナイスタイミングでしたね。驚きましたよ」
〜おしらせ〜
Cafe Shelly第1部、全120話のバックナンバーを一気に読むことができます
https://ncode.syosetu.com/s5786f/