「いいですねぇ。オレもそれに賛成だな。オレも大箱さんと同じ気持ちを持っているから、こうやって次に続く人を育てているんですよ」
唐沢はそう言いながら今度は道房の肩をポンと叩いた。唐沢の言葉は続く。
「人生ってさ、辛いこともあるけどその先には楽しいこともある。でも楽しい事ばかりじゃなくまた辛いことも起きる。悲劇と喜劇を繰り返していくけど、オレたちは楽しい人生を送るために生きてるんだから。みんなで楽しく生きようぜ!」
道房も大箱も、唐沢の言葉に共感することができた。二人とも悲劇を乗り越えて喜劇へと移ろうとしているところだ。
「よし、私もこれからの人生をもっと楽しむことにしますよ。誰に使われるわけでもない、自分で自分の人生を歩んでいきます。道房さん、これからよろしくおねがいします」
「大箱さん、こちらこそよろしくおねがいします。そうだ、これからみんなでカフェ・シェリーに行きませんか。今日の報告とこうやって出会わせてくれたお礼も兼ねて」
「おっ、いいねぇ。道房くん、ナイスアイデア!早速行こうぜ」
「はいっ!」
こうして新たな人生の喜劇の幕開けを迎えた道房と大箱。果たしてどんな喜劇を迎えるのか。乞うご期待!
<第19話 完>
〜おしらせ〜
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