「おっ、早くもお申し込みありがとうございます」
道房のこの言葉が刺激になったのか、そこからどんどん申し込みのメールが届き始めた。気がつけば四十五名の参加者のうち、三十八名が申し込みをするという、初回にしては異常と言えるほどの成果を得ることができた。
「これだけ多くの方に賛同していただきありがとうございます。お申し込みをいただいた方には、あらためて日程調整のご連絡をさせていただきます。本日はありがとうございました」
こうやって無事、道房の第一回目のオンラインセミナーは終了した。
「いやいや、すばらしい。それにしても大箱さんが生で登場する場面を作っていたとは思わなかったぜ。大箱さんとセットで売り込むというアイデアだったのは意外なオチだったから、これは驚いてたけどよぉ」
本番終了後、そばで見ていた唐沢が大絶賛の言葉を二人にかける。
「今回、オレ一人の力じゃムリだと思ったんです。それに大箱さんにも稼いでもらいたいし。だからこの事業、二人三脚で進んでみたいって思ったんですよ」
道房はそう言って大箱の方を向いて同意を求める。大箱も満足げな顔をしている。
「さぁ、これからが忙しくなるぞ!」
〜おしらせ〜
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