「じゃぁ、私と同じくらいじゃない!紗綾も隅に置けないなぁ。ということは紗綾も同じ職場の人?」
「うん。同期入社の人で、実は前々から気にはしていたのよ」
「それで、告白されたときにどうしたのよ?」
「最初はとまどっちゃった。でもね、真綾のことを思い出したの」
「私のこと?」
「そう、こんなとき真綾だったらサバサバとOK出しちゃうんじゃないかなって。だから思い切ってその場で返事しちゃった」
「それで付き合い始めたんだ。でも、現実の私はすぐにOK出すどころか、すごくウジウジして迷ってるのよね」
「それってどちらかといえば私の性格じゃない。たぶん前の私だったらそうなってたかな。なんだか立場逆転ね」
「あはは、ホントだ。これもシェリー・ブレンドの魔法の影響かな?」
「そうかもしれない。あ、そうだ!」
「何かひらめいたの?」
「あのさ、真綾の彼氏って旅行好きかな?」
「まだ彼氏じゃないわよ。私がきちんと返事をしていないから。でも、旅行は好きだと思うよ。時々おみやげを買ってきてみんなに配っているから」
「じゃぁ、ちょっと提案があるんだけど」
「どんなこと?」
「私の彼氏と真綾の彼氏も一緒に、あそこに旅行に行ってみない?」
〜おしらせ〜
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