ラオスへ旅行されるお客さま

2024年2月15日(木)

ある日のお客さま

近々ラオスへ旅行に行かれるお客さまが弊店を訪ねてくださいました。

海外旅行を考えているところに，知り合いの方からラオスを勧められたとのことで，検索してうちを見つけてくださったそうです。

ビエンチャンINビエンチャンOUTなので，絶対ハズレを引かない観光地ルアンパバーンと，旅程をもう2日延ばせるのならばとバンビエンをお勧めしました。

バンビエンはかつては世界中から？ヒッピーが大麻を求めて集まっていたような町で，店主が青年海外協力隊で活動していた頃に訪れたときも町全体にどことなく怪しげな雰囲気が漂っていて，他のラオスの町とはだいぶ違っていました。ところが，7，8年ほど前に訪れたときにはだいぶその胡散臭さが払拭されていました。3，4年前からはラオスの人たちが家族で遊びに出かける様子がFacebookにもよく上がってきていて，だいぶ健全になったかと思います。

大麻については賛否両論あると思いますが，店主はよく思っていません。というのも，産地の村人が大麻に手を出し，廃人となる歴史を聞いているからです。家の者が大麻にハマると，その家族も地獄です。ラオスにも中毒者更生センターがあって，そこで働く日本人スタッフもいたと聞きます。

旅行客が自ら大麻を求めるのは勝手です。中毒性は少ないという意見もありますし，合法な地域ならそこで楽しみ，また自分の居場所に戻って普段どおりの生活に戻る。しかし産地に住む者は，常に大麻の誘惑に触れる機会があるわけです。そもそも大麻を栽培するのも，他の作物よりも遥かにお金になるからという，貧困が招く悲劇の一つです。

さて話が変わって，お客さまがルアンパバーンINルアンパバーンOUTなら，バスに乗って3時間ほど行ったノンキャウの町（村？）をお勧めするところです。ここは日本人にはあまり馴染みがないのですが，素朴さとトレッキングやカヌーができることから欧米人には昔から人気です。

いいなあ，ラオス。お勧めのスポットを紹介しようと調べたり，友達と連絡をとっているうちに，自分が行きたくなりました。あー，早く出張旅行に出かけたい。

さて，こちらのお客さまですが，お友達と一緒に無人島キャンプもされているそうです。それも食糧現地調達。

すげー！

昔，大学の応援団が，米だけ持参であとは現地調達キャンプを毎年敢行しているとは聞きましたが。

現地完全調達といえば，元自衛隊員の方から聞いた，ナイフ一本で樹海をめぐる単独ツアー，レンジャー部隊の訓練しか聞いたことありません。ちなみにこちらのツアーは宿泊施設はありません。夜間でも気を抜いたら，先輩隊員から襲撃されると言っていました。（もちろん，それも訓練の一つです）その方曰く，最も過酷な訓練だったと。

お客さまの参加された現地調達型キャンプですが，遊びよりも学び重視のもののようで，食べること＝命をいただくありがたみや，頭を使っていかに寒さや飢えから身を守るか。生きることの意味を感じるようなキャンプとなっていました。

素晴らしいことですね。ぜひ2週間から1ヶ月ほどに旅程を増やして，ラオスの小さな町を巡る旅に出ていただきたいところです。お客さまなら過酷な旅にも十分耐えられるでしょうし，ラオスの本当の意味でのよさにたくさん出会うことができることでしょう。

お客さまの旅が，出会い多きよい旅となりますように。