なんかね、こんな落語を書いてみたいと思ってら。
でも、こんな落語って、どんなんや?
場違いなところからひょこっと顔をだすような、意表を突いた
おもしろ噺ですけんど。
若い頃、新宿末廣亭に通ったもんです。当時の職場に近かった
ことと、前座さんの出番であれば安かったことと。
江戸落語はもともとお座敷芸であり、上方落語は大道芸。ここ
が決定的に違う。上方落語は庶民が相手。大阪ならでは、漫才
に負けるなということで、声も大きく、とにかく派手に笑わせ
る。
対して江戸落語は、お座敷を貸し切れる格の武家あるいは旦那
衆が相手ですから、ゲラ笑いははしたない。じっくり聞かせる
人情話が多いんだね。
落語家さんの呼び方も違うよ。上方落語では「つるべちゃん」
とか「さんまちゃん」とか言いますが、江戸落語では「師匠」
と呼ぶ。業界人でなく、お客さんが○○師匠と呼ぶわけですよ。
えー、R18落語でも書いてみっか? そっちなら得意だべ。
いえいえ、ちゃんとした噺にしたい。カフェ落語なんてジャン
ルをつくってみたいものですな。うん。