2023.11.19 羽田空港での撮影:EF100-400mm F4.5-5.6LIIの使用開始 | カイザーのブログ

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前の記事のとおり、今更のEF00-400mm F4.5-5.6LIIを購入したわけですが、

これを持ち出しての筆おろし、新規投入に羽田空港に行ってきました。

 

よく晴れた秋空の日でしたが、この日は昼前からほぼ1日をEF100-400LIIを

試しつつ羽田空港の各ターミナルで過ごしました。

 

まずはターミナル1に行って、パチリ。

 

(1)富士山背景にT3前に駐機する飛行機@360mm

R3 x EF100-400mm F4.5-5.6LISII, 1/1250, F5.6, ISO400

 

圧縮効果を発揮するためのレンズでもありますので、こういう構図は得意。

 

(2)離陸滑走中のB787@160mm

R3 x EF100-400mm F4.5-5.6LISII, 1/1250, F5.0, ISO400

 

広めの構図でも、周辺光量落ちはソフト補正でまかないきれます。

やや時間が遅く、逆光になってしまいましたがフリンジなどは出ていません。

 

(3) 飛行機雲@400mm

R3 x EF100-400mm F4.5-5.6LISII, 1/1250, F9.0, ISO400

 

小さい画像だとわかりにくいですが、飛行機雲の中の虹状の色合いの変化

もよく出ています。

 

(4)反逆光での離陸機@400mm

R3 x EF100-400mm F4.5-5.6LISII, 1/1250, F8.0, ISO400

 

順光でのコントラストも良いですが、逆光状態でもきちんと解像し、かつ、色合いの

トーンなども(人肌ほど微妙なものではないですが)出てます。

 

(6)T3前で待機するB747@400mm

R3 x EF100-400mm F4.5-5.6LISII, 1/1000, F5.6, ISO400

 

T1展望デッキから、誘導路に入る前の飛行機までの距離は約1000mぐらい。

B747の翼長が68.5mですから、35mm版フルサイズで400mmだとこのぐらい

の大きさになります。

 

もう一段迫りたい時にはExtenderの1.4xIII、2xIIIの出番です。

 

一眼レフ時代では開放F値がF8.0を超えるとAFが機能しなくなり、実運用は難しい

ものでしたが、Rシリーズのミラーレスカメラに移行したことで、F値によるAF制限

はほぼなくなりました。

 

2xIIIを用いるとAFの合焦の速度の問題はあるので、使い所は制約はありますが実用上、

遠くの民間航空機の望遠撮影には使えるレベルだと思われます。

 

ということで、ターミナル3に移り、各焦点距離での写り具合の比較写真を撮って

みました。

 

以下の(7)〜(12)の写真はソフト補正はすべて切っての撮影・現像処理です。

 

(7) @100mm

R3 x EF100-400mm F4.5-5.6LISII, 1/1600, F5.0, ISO400

 

上1/3の黒い影はフェンスワイヤーの影です。

 

(8) @200mm

R3 x EF100-400mm F4.5-5.6LISII, 1/1600, F5.6, ISO400

 

これまた真ん中あたりの薄い影はワイヤーフェンスの影です。しかし、200mmになると

前ボケは飛んで見えにくくなります。

 

(9) @300mm

R3 x EF100-400mm F4.5-5.6LISII, 1/1600, F5.6, ISO400

 

少し周辺光量落ちが見られます。

 

(10) @400mm

R3 x EF100-400mm F4.5-5.6LISII, 1/1600, F5.6, ISO400

 

(11) @560mm

R3 x EF100-400mm F4.5-5.6LISII + 1.4xIII, 1/1000, F8, ISO200

 

一眼レフだとこのF8がAF限界で、しかも測距点も真ん中の一つしか選べなくなるので、

構図を整えたい時には全く使いづらくなります。ミラーレスのRシリーズだとAF測距点

も制限なく、AF合焦自体にも迷いがありません。

 

 

(12) @800mm

R3 x EF100-400mm F4.5-5.6LISII + 2xIII, 1/500, F11, ISO200

 

AF合焦には少し手間どることがありますが、なんとか使えます。

 

全体の周辺光量落ちや、画角変化などは上の写真でも把握できると思います。

一方、各焦点距離での精細感や解像感はこれだけですといまひとつ伝わりにくいので、

等倍切り抜きを掲載しておきます。

 

(13)400mm等倍切り出し

 

(14) 560mm等倍切り出し

 

(15) 800mm等倍切り出し

 

遠方撮影ですので、晴れた秋の日とはいえ湿度による画質低下は生じます。

そういう点も勘案して、400mmマスターレンズと1,4x、2xのエクステンダーの

精細感を感じてみると良いと思われます。

 

400mmマスターレンズとの相対比較では、やはり1.4xエクステンダーはさほど劣化は

ないですが、2xエクステンダーは画質劣化はあ流ようには思われます。

 

しかし、野鳥や動物のような非常に細かい質感や色彩のグラデーション表現を求められる

被写体と違い、飛行機のような金属板にペイントを塗っただけのものの質感であれば、

2xエクステンダーをつけた800mmでも絶対評価としては十分ではないでしょうか。

 

RシリーズによりAFの精度向上や測距点制約の解消という利点を発揮しつつ、エクステンダー

を駆使することで100-800mmまでの画角を柔軟に確保できるのは便利。

 

このEF100-400LIIレンズというのは、飛行機撮影においてはRF100-500mmLレンズ

よりも安くて、利便性の高いレンズと言えると感じられ、いまさら新品購入した身として

はホッとしました。

 

こんなことをしつつ、さらに午後から夕方へと撮影をこの日は続けて行きました。

(この項続く)

 

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(2024.06.19 掲載)