2023.01.08 〜羽田空港での撮影(EFサンニッパの習熟練習) | カイザーのブログ

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年明け早々に羽田空港に撮影に来るようになるとは飛行機撮影を始めた頃には

思いもしませんでした。

 

この日は天候晴れ、北風、視程は良好ながら薄くかすみがかかり青空とはいかず

というコンディション。

 

主にサンニッパの練習に単焦点レンズだけでどこまで撮れるか?を考えつつ、

写る画角・範囲と取り回しの確認の練習と思って出かけました。

 

ターミナル2(T2)の展望台からのC滑走路はやや遠い(最短650m)ため、300mm

に1.4xIIIエクステンダーをつけて420mmでのトライ。

 

(1) 中型機のA321-neoでこれぐらい

EOS R3 + EF300mm F2.8 LISII +1.4xIII, F13.0, 1/640, ISO320

 

エアバスA321の機体全長は約45m。

650m離れて真横で撮影した場合、420mmレンズでは理論上は55.7mが横に収まる

はず。で、その例が上の写真です。ほぼ計算通りになっています。

 

逆にいうとこれより大きな機体ははみ出る可能性があるので、単焦点でスポット撮影

(真横の型式写真)だとエクステンダーをつけてはダメ、ということです。

 

(計算式:35mm版フルサイズセンサーは36mmx24mmの大きさ。

焦点距離420mmということは、被写体までの距離の420÷36=11.67の逆数倍の

範囲が写る画角。被写体距離が650mであるならば、650m÷11.67=55.7mがヨコ

方向で入る)

 

それを頭に入れつつ、しかし実践訓練を積んで身体で覚えないといざという時には

選択できないのはポートレートでのレンズ選びと一緒。

 

一方で、高速で動く被写体を追いかける+撮影場所も被写体も自由に動かせない航空機

撮影の場合にはズームレンズの方が便利であるし、合理的だと(所詮望遠レンズ中心で

画角による歪みが生じにくい)痛感もしました。

 

閑話休題。

 

単焦点レンズの不便さを感じつつも、習熟するためにスカイツリーを背景にした作図

の写真のバリエーションを撮るべく練習に励みます。

 

(2) ルフトハンザのB747は...

EOS R3 + EF300mm F2.8 LISII +1.4xIII, F8.0, 1/2000, ISO320

 

残念。ヨーロッパ線で重い故か、機体性能*ゆえか、この日は低く引っ張った離陸となり、

スカイツリーには絡められませんでした。

 

(*B767がハイレートで上昇する機体、というのが旅客機フォトグラファーの通説

らしいのですが、先日B767乗りの機長さんに確認したら

最近は燃料効率などを考えてどこの航空会社も性能を2-3段落とした上昇率を

選んでいるはずなのでそれほどの差はないのでは?

とのことでした)

 

(3) ITA機のエアバスA-350は...

EOS R3 + EF300mm F2.8 LISII +1.4xIII, F11.0, 1/1000, ISO320

 

ITA機もヨーロッパ線なので重かったのか、スカイツリーから外れてしまいました。

 

自身の撮影場所の選択により背景が変わるのでこの辺りは機種により、場所選択を

しなければそもそも思った構図にならないということですね。

 

(2) アメリカンのB787

EOS 7D2 + EF70-200mm F2.8LISII, F4.0, 1/400, ISO100

 

とかなんとか言ってズームレンズでも撮ってみました。B787がハイレートなのか、

太平洋線の方が軽いのか?(そんなわけない)意外にも予想以上に絡む位置で

離陸してくれました。

 

(3) B767

EOS R3 + EF300mm F2.8 LISII +1.4xIII, F13.0, 1/1000, ISO320

 

ハイレート期待のB767でしたが、ゆっくりと上昇していきスカイツリーの前を

横切るような形になったので、この日はこういう感じの写真どまりでした。

 

チャーリィ古庄プロからも日を変えて、機体を変えて、色々バリエーションを撮る

ようにしなさいと言われているのですが、その通りの結果ですね。

撮った写真と状況とをよく振り返って、次の撮影に活かすようにしたいところです。

 

(4) 滑走路の誘導シートの補修

EOS 7D2 + EF70-200mm F2.8LISII, F5.0, 1/1000, ISO400

 

こういう誘導路の白い指示線というのは手で貼っているのですね。初めて知りました。

こういう地道なメンテナンスのおかげで旅客機が安全に運行できているのだと思うと

頭が下がります。

そして、ズームレンズだとこういう被写体の切り替えにも即座に対応できるので、

やはり便利だなぁとも思いました。

 

 

この日は、午後はT2展望デッキから都心を背景にした写真をサンニッパで撮る練習を

行い、その後夕日を絡めた写真を撮るべくT1へ移動。

 

(5) 夕陽の中のB787-9

EOS R3 + EF300mm F2.8 LISII, F7.1, 1/1000, ISO1600

 

B787の着陸シーンを撮影していたのですが、これはサンニッパ単体。

B787-9の機体全長が約63mということなので、300mmから逆算すると距離525m

ということですね。地図上での最短距離が480mぐらいになるので、だいたい合って

います。ギリギリでちょっと苦しい。

 

(6) 夕陽の中でのLanding

EOS R3 + EF300mm F2.8 LISII, F5.6, 1/1000, ISO400

 

これもサンニッパ単体。これぐらいの距離感ですと悪くはないですが、

もう少し寄りたい気もします。ISO400でF5.6だったとすると、7D2に

EF70-200mm F2.8をつけて換算112mm-320mmで撮影できなくも

ない明るさ。

1.4xIIIをつけて換算157mm-448mm F4.0というのが飛行機撮影での

正しい選択なのか?という思いもよぎります。

 

この日はそういうことで、単焦点レンズでの実践練習とその裏返しと

してのズームレンズの便利さを理解した撮影の1日となりました。

 

 

 

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【2023.05.07記載】