4月に続きまして大阪国際空港(伊丹空港)での撮影に
行ってまいりました。
今回は雨の午後ということもあり、聖地千里川土手ではなく、
空港の西側に広がる伊丹スカイパークにての撮影に挑戦。
伊丹空港の滑走路の西側に1.2kmにわたって広がる公園です。
まさに飛行機を楽しむためにある場所という感じで、普段の
土日であれば家族づれやカップル、撮影する人でいっぱい
なのでしょうが、この日はあいにくの空模様で、駐車場も
ガラガラ、人もほとんどいないという状況でした。
そして私は、公園南側に陣取り、丘の上駐車場というところに
Cbをとめて撮影準備に入ります。
滑走路に手が届くとはこのような状態をまさに言うのでしょうか。
聞きしに勝る至近距離です。
実際の滑走中の航空機との距離感はこんな感じです。
EOS7D2 +Sigma 50mm F1.4, 1/160, F14.0, ISO400
APS-Cの7D mark IIにつけた50mmレンズですので、画角的には80mm相当ですが、
まさしく手が届きそうな感じの距離感です。
騒音防止のための防音用の土手の上に公園が造成されていて、少し高くなっている
ところから滑走路を見下ろす形になるのですが、ほぼグランドレベルと言って良い
ぐらいの高低差しかありません。
大型機の離陸滑走ともなると目の前を走り抜けるので、望遠レンズですとはみ出します。
(B787の離陸滑走の流し撮り)
EOS7D2 +EF70-200mm F2.8LISII, 1/100, F8.0, ISO100
そして伊丹空港は、羽田・成田よりは便数が少ないとはいえ、夕方の時間帯であれば
まだ多い便数が離着陸するので、トライアンドエラーもできます。
また羽田ですとあまり見かけない小型機も行き来しているので、その辺はローカルな
感じも出ていいです。
(デハビランド8の着陸)
EOS7D2 +EF70-200mm F2.8LISII, 1/50, F16, ISO400
この日はせっかくグランドレベルに近いところで、真横から撮影ができるポイントという
こともあって、流し撮りに積極的にトライしてみましたが、あまりに近いこともあってSS
を1/50-1/60まで下げるのが難しいぐらいでした。
(離陸滑走中のB737)
EOS7D2 +EF70-200mm F2.8LISII, 1/60, F14, ISO400
公園の南側の「翼の丘」と呼ばれる所の目の前がちょうど着陸ポイントになっているので、
ジェット機などは目の前で白煙をあげて着陸します。この日は雨と横風であまりそういう
写真は撮れませんでした。
やがて、ポツポツ雨からだんだん激しくなってきたために周囲には気づくと誰もいない状態。
雨で、光量が足りず、抜けも悪い写真が多くなってしまいましたが、「雨の日には雨の写真
がある」と言うのがチャーリー古庄先生の教え。
むしろ大雨になってくれる方が画になるはずと思い、もう少し粘ります。
やがて土砂降りに近くなってくると、大型ジェット機の離陸時のブローで雨飛沫が盛大に
後ろに広がるようになりました。
(雨を吹き飛ばしてB787の滑走開始)
EOS7D2 +EF70-200mm F2.8LISII, 1/400, F6.3, ISO400
(雨中のテイクオフ)
EOS7D2 +EF70-200mm F2.8LISII, 1/400, F6.3, ISO400
もうひと粘りして、日没後の霧雨の中の前方探照灯の光芒を交えた写真を撮ろうか
と思いましたが、ギブアップ。早めの撤収となりました。
実は雨の中の撮影を予想して、エツミのカメラ用レインカバーとさらには三脚に
傘をホールドするベルボンのアンブレラクランプなども用意していました。
しかしこの日は風が強く、さしていたビニール傘が壊れそうになるほどの状況
だったので、出動せず。またの機会に使ってみたいと思います。
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