8月22日 m-GRA写真教室 〜夕景ポートレート講座 | カイザーのブログ

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本日は潮風公園にて開催されたm-GRA写真教室
に参加。第一部夕景ポートレート、第二部夜景
ポートレートということでしたが、人気が高く,
二部にあぶれた私は第一部のみの参加。
こちらも満員でした。

講師は、松川プロ(m-GRA写真教室)。
モデルは青山紗也ちゃん杏(あん)ちゃん

受講生10名に対して,モデル2名で,2時間
ということで余裕のある教室になるはずですが,
松川プロはいろいろと熱血教室を繰り広げるので
例によって時間が押しました。

現場ではおなじみのヘビーリピーターが3名に
初めましての受講生が2名とバランスよく、
難しい中級レベルのこのテーマに挑みました。

本日の撮影は、テーマをフォローすることが眼目
なので、写真自体の出来不出来はご容赦を。
(特にモデルさんたちには申し訳ない。)

ではさわりの部分を備忘録を兼ねましてご紹介。

1-1 明るい写真、暗い写真
最初のテーマは、強逆光下における背景を
とばしてしまう、フワフワと明るい写真と
思いっきり人物を暗くつぶして背景を優先
した暗い写真を撮ろう,というもの。

いうなれば、夏の明るい日射しの輝度差を
活用して,インパクトのある写真を撮ろう,
ということです。

(1)明るい写真

7D2 + EF-S17-55mm F2.8 IS, f/3.2 @ISO100

フレアーが出ているので,余計に明るく見えます。

(2)もう一枚。
1-1明るい写真(ニーショット)

そして、人物をシルエットにした暗い写真。

(3) シルエット

7D2 + EF-S17-55mm F2.8 IS, f/5.6 @ISO100

出来る限り露出を落とすことでシルエットを作り出します。
単にシルエットにするだけでなく、光と影のコントラスト、
ハイライト部分を活かす作図にしないと意味がないのは当然。


続けて,第二のテーマ。

1-2 フレアーやゴーストを入れる。

正確には,太陽をちょっとだけ入れる,少し入れる,
わりに入れる,ということによって生じるフレアーと
ゴーストを作図に活かしましょう,というテーマ。

これはけっこうレベルが高い技で,実際の撮影の場面
でもごくたまに使うことがありますが,手持ちのレンズ
のどれがどんな形のゴーストを、どんな時に発生させる
のか、把握できていない私のようなものの場合には、
出たとこ勝負になります。

松川プロも、撮影現場では試せないことを、教室で
どんどん試しましょう,とおっしゃっていて、いくつ
かのパターン(上述の3パターン)を撮ってみてくだ
さい、という指導でした。

この手法,カメラを壊してしまうこともあるので,
細かい留意点等は,m-GRAにぜひ参加して松川プロから
習って確認してください。

(4)太陽入れず
1-2なし
5D3 + EF24-70mm LII, f/2.8 @ ISO200

紗也ちゃんの頭のかげに太陽があるので,強逆光の
リムラインが浮かび上がる、ふつうのポートレート
写真になります。


(5)ちょっと太陽を入れる

1-2ちょっと
5D3 + EF24-70mm LII, f/2.8 @ ISO200

アクセントとしていいぐらいの入れ方です。
さすがは第三元ズームのEF24-70mm LII。
絞り開放でもゴーストが出ません。


(6) 少し太陽を入れる
1-2少し
5D3 + EF24-70mm LII, f/2.8 @ ISO200

もう少しだけ太陽が入るようにすると,さすがに
ゴーストが生じています。

このレンズに5D3の組み合わせの場合,ファインダーで
出る場所がはっきり確認できるので,作図に積極的に
取り入れてもいいかもしれないと感じました。


(7) わりに太陽を入れる
1-2わりに
5D3 + EF24-70mm LII, f/2.8 @ ISO200

そう言っているそばからですが,ほんのちょっと
加減を間違えると盛大にゴーストが発生します。

この辺の加減を見ながら作図するのは楽しいですが,
後頭部の焼けるモデルさんには大変なシチュエーション
かもしれません。



1-3 日中シンクロ
そして最後のテーマが「日中シンクロ」です。

日中と言いつつ,時間が押して,夕焼けシンクロに
なってしまいましたが原理は同じ。

こんな感じのきれいに焼けつつある夕焼け。
1-3現場背景


ここに夕焼けがきれいに出るようにして
人物を置いて撮影すると
(8)
1-3現場_F11
7D2 + EF-S17-55mm F2.8IS, f/11.0 @ISO200

となり、まっくらです。

では、と人物に露出をあわせにいくと
(9)
1-3現場_F4
5D3 + EF24-70mm LII, f/4.0 @ ISO200

となってしまい、背景の空がすべて飛んで
しまいます。データからも分かるように,
全体で3段の輝度差があります。
顔と空では5段以上の差があるのではない
でしょうか。

この差を埋めるために,ストロボを使うのが
日中シンクロです。

(10)できあがり
1-3日中シンクロ_ウェストショット
5D3 + EF24-70mm LII, f/11.0 @ ISO400
紗也ちゃんがきれいにポーズも決めてくれました。

松川プロも話していましたが,空の色やほかの部分
は現像時にいじることでもっと追い込むことができ
る、とのことです。


ということで、今日のところは講座のさわりをブログ
アップしました。多くの写真の出来はモデルさんに
本当に申し訳ないですが,ご容赦ください。

紗也ちゃんの素敵な写真は私のブログに上げてあります
ので、そちらで魅力的な紗也ちゃんの容姿をご確認
ください。


(本日の撮影のほかの備忘録)
・カメラは、5D3と7D2の2台持ち。BGはどちらもなし。
・レンズは、EF24-70mm F2.8LIIとEF-S17-55mm ISの
標準ズーム2本と,使わなかったSigma 85mm F1.4
の中望遠の合計3本を持って行きました。

はて、なぜこの組み合わせでの2台か?
あとでブログにしようと思いますが,この2本の
標準ズームレンズの比較記事を書いてみたいと思って
焦点域のかぶるこれらの2本を持ち出しました。
(講座のテーマ以外にこんな裏テーマを持って撮影
していました)

・教室での撮影環境について。
受講生とモデルが5:1の比率になってるので,囲みではなく,
持ち時間制に
しての順撮りだったなら良かったと思います。
(ふだんのm-GRAはそんな感じ)

最初囲みで撮影したので、思ったように構図が
決められず,
今回のテーマのように細かいライティ
ングが必要な場面では
つらかったです。

私個人にとっては、ほかの方の撮り方なども参考になるので,
少人数(m-GRAぐらい)でもOKですが、ポートレート撮影
自体を目的にする時は個撮でないと難しいという感覚をあら
ためて持ちました。

あと、久しぶりにLagoonさんとお会いしました。(書いちゃ
まずかったか?)教室以外に大人数撮影会にいかないので
なかなか見知った方々と会う機会が少ないですが,Lagoon
さんも久しぶりの撮影だとのこと。またじっくり時間を
とってお話ししてみたいです。

最後に,今回初めてm-GRA参加の受講生の方に、話しかけ
られました。
お若い方ながら,向学心十分な感じでしたが,
「数多くいたベテランの方々を差し置いて,私に話しかけて
きたのはなぜ?

と聞くと,
そのHさんの回答曰く、
話しかけやすそうだったから
とのこと。

たしかにマンハッタンに住んでいたときにもよく老人・女性
に話しかけられました。

職場では私に話しかけるのは、相当な覚悟を持って皆さん
来るらしいので,公私のあいだでギャップがあるんでしょうね。
職場でも、話しかけやすい,と言われるようになりたいと
最後に思った今日の講習でした。


松川先生,紗也ちゃん&杏さん、スタッフの方々ほか受講生の
みなさん、どうもお疲れさまでした。

(本ブログの写真はすべてモデル本人および事務所
の承認をえて掲載しているものです。また著作権は
カイザーにあります。
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