ポートレート撮影(Sarah Moonをまねて(1)) | カイザーのブログ

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本日はH師の写真塾に参加。

いつもいつも、はっとするような言葉や考え方が
でてくるのがこのH師の私塾なんですが、本日は
いつにもまして内容が濃かったです。

第一線のプロカメラマンとして数十年にわたり
有名人のポートレートを撮っているH師の講習は
今年に入ってから(本腰を入れ始めたのか)冴えて
います。

本日のお題は、女流写真家のSarah Moonの写真を
まねてみること。前回がドアノーで、今回もフランス人。
超有名人だそうですが、カイザーは写真学を学んだ
ことがないので、よく知りません。

まず第一題。(部分)
$カイザーのブログ-サラムーン作品(部分)

なんともソフトフォーカス、柔らかい色合い(絵画か?)、
緊密な画面構成。

私の考えた最初の答案。
(答案1)
・左からのサイド光と、開放気味の絞りによるボケ、
・ハイキーになる構成
・Seriousな表情
・標準レンズによる緊密な配置

これに沿っての撮影が下記のもの。

$カイザーのブログ-35mm失敗
レンズには35mm(56mm相当)を選択、f5.0+1/100で
背景を飛ばしてしまっています。

(H氏の指摘)
○サイド光と輝度差による背景飛ばし、
○ソフトフォーカス気味のしぼり選択
△Seriousな緊迫感
×かなり長めの望遠レンズ
  ~背中の人物が大きくなり過ぎ、真ん中の女性が小さすぎ
×緊密な配置になっていない
  ~男性がバランスを失して大きく、画面内の均衡した
   緊迫感が表現できていない。
  ~頭の部分が空き過ぎ。フレームによる緊迫感が出ていない。

などと、写真の鑑賞の仕方とともに、自分が分かっている
こと(Seriousな場面)を如何に表現していくのか、ということ
につき、数多くの示唆をいただきました。

で、気を取り直して再撮影に挑んだのがこれ。
(表情に関してはseriousさの指示をしてないカットですが)
$カイザーのブログ-85mm仕切り直し
85mm(136mm相当)の望遠にしたことで、
背中の男性と奥の真ん中の女性との遠近感が
圧縮され、大きさの差が縮まりました。
3人の頭の位置関係を見ると一目瞭然です。

この差が35mmと85mmレンズのもつ遠近感の差です。
H師によれば、もっと望遠のレンズを使うべきだが、
スタジオの大きさの問題もあってこの長さどまりに
なりました。

また、これも画面構成としては、男性を今少し右にずらして
女2vs.男1という組み合わせにした方が良い、という指摘を
受けました。

こんな感じですか。
$カイザーのブログ-85mm配置

その後、自由に撮影してよいとのことだったので、
サラムーンの光の使い方を意識しながら、二人の
少女の関係性を表すようなポートレートを心がけて、
撮影しました。

本日のモデルになってくれたのは、美月ちゃんとゆきちゃん。

$カイザーのブログ-光をまねて(二人の関係)

$カイザーのブログ-床に座る二人

(写真はすべてモデルさん本人および事務所の了解を得て
掲載しております。本稿の写真はすべて著作権はカイザーに
属します。第三者による無断利用・転載・複製を禁止いたします)