二日目の5月20日月曜日である。
朝、5時前に目が覚めたが、9時前に寝ていたので、8時間の睡眠は取れているのであった。
目が覚めカーテンを開けると雨が降っていた。
考えていても仕方がないので、朝風呂に行った。
朝から最高の温泉を堪能できる幸せを独りで噛みしめていた。
カズちんとは7時にレストラン前で待合せであったので、時間的余裕はたっぷりとあった。
朝食へは浴衣に丹前で行くと、何故かカズちんは「いつでも行けるぜ!!!」の格好をしていた。
「なんで浴衣なの?」と訊かれたので「食後にもう一風呂浴びに行くからさ」との答えに「俺も行こうかな?朝入ってないし・・・」との事であった。
おいおい、温泉に来ているのに何で入らないの?であるが、カズちんは何と、5時台に荷物をBikeに積み込んでいるというのだ!!!
朝食を終えて、9時出発!!!を明言して、食後の一風呂と、次週のMOTORHOMEの旅のための"朴葉味噌"を買った。
MOTORHOMEの冷凍庫には前回買った、松阪牛のカルビとロースが入っているだ!!!
朴葉味噌にマイタケや葱を入れ、そこにカルビを絡めて熱々のご飯で頬張る!!!考えただけでも涎が垂れそう・・・
これを買ってしまった!!!
今までは、電子レンジでチンするご飯を使っていたのだが、オートキャンプ場ではご飯を炊くぞ!!!作戦である。
これは電気を使わずに、カセットガスを使うので、災害時、停電時でも食事の支度が出来るのである。
皆さんもカセットコンロは一つ持っていた方が良いです。
現在の家電の多くは停電時はゴミと化すからである。
我が家もいつの間にはIHになっているし・・・
お湯さえ沸かせれば、雨水をためて沸かして飲むことも出来るし・・・
チェックアウトする頃には、天気予報は午前中雨であったが太陽が照り始めていた。
基本私は晴れ男なのである。
これが"カズちん!!!"なのが、5時台に全ての荷物を積んだと行ったくせに、いざ出発になると私の方が早いのである!!!
出だしにもたつく奴なのである!!!
不通、Bikeを跨いだら後はエンジンを掛けてサイドスタンドを蹴り上げ、出発するだけなのだが、カズちんはBikeを跨いでからスマホをセットしたり、聴く音楽をセットしたりと、通常の人以上の時間が掛かる!!!
だって、iPhoneを持っているのに何故かiPadMiniをメインで使っているのだ・・・
ハッシーの「最近の日産はふざけてるよ!!! だって、CDが聴けないんだぜ!!!」に匹敵する素っ頓狂振りではないか???
CDとかさ、何時の時代だよ!! その内、カッセトを聴けないのはメーカーの怠慢だとか言いそう・・・
そうそう、昔のHarleyはカセットを聴いていたらしい・・・
私が最初に買ったHarleyは2006年式であったが、既にCDそれもMP3対応オーディオであったが、今やAppleCarPlayで音楽を聴いているのだから、凄い進歩である。
更に、カズちんのHarleyは、地図更新していないカーナビも付けているのだ。
カーナビは要らないでしょう?
そもそもカーナビをセットしてツーリングしているのを見たこと無いし・・・
いざ衆発すると、福地温泉郷を掠めていったのだが、まあ雰囲気の良い旅館が建ち並んでいるが、少なくとも野郎同士で泊まる感じではない。
彼女としっぽりとする宿屋である・・・
国道471号線は、高原川を渡ると丁字になっていて、左はそのまま471号線で神岡町を経て富山市へ向かうが、右折すると新穂高ロープウェイ駅へ行くのである。
雨天だと諦めていたが、北アルプス大橋へ行くことにした。
星空街道こと県道475号線を進むと高原川を川上へと進んでいく気持ちよい道である。
そうして辿り着いたのがこれだ!!!
天空の架かる橋とでも言う感じである。
今度は晴れている日に行く事を誓った!!!
この日の走行距離は大体260㎞程度であったのだが、舐めていたら意外と遠い・・・
富山ICから北陸自動車道の乗り一路能生ICを目指した。
"大人に変わったら〜日本海に会いたくなる〜♬"で始まる谷村新司氏と仲間由紀恵さんのデュエットの北陸ロマンが頭なのかをぐるぐると回っていた・・・
と言うことで、この日のランチは海鮮丼となったが、問題はどこで食べるかであるが、"道の駅 親不知ピアパーク"も頭を過ったが、この日は少しでも野沢温泉に近寄ろうと思い、"道の駅マリンドーム能生"に行くことにした
海鮮丼が能生の方が豪華だった記憶が・・・
ここはMOTORHOMEで何度か立ち寄ったこともあるし、上越市にも近いのでその後の便が良いのであった。
北陸自動車道を能生ICでおりて、国道8号線を北上すると日本海が直ぐ左手に迫っていた。
更に、マリンドーム能生はRVパークも併設されいる知識もあった。
国道から道の駅に入ると、大きな建物があり、その前で駐車場が左右に振られている。
今までは右に行っていたし、右奥にRVパークもあるのだが、この日は前の車に釣られて左に曲がってしまった。
出店のオンパレードで、漁師達がやっている店が所狭しと並んでいる。
何と、全ての店が蟹だらけ!!!
取りあえず大きい蟹は1杯5,500円であったのでそれを買ったら「サービスだ」と言われ3,500円の蟹も付けてくれた。
本来、私は甲殻類が嫌いであったが、お姐さん方に鍛えられ今ではするする皮をむけるようになった。
因みにここは大ズワイガニで、私が北海道で食べている本ズワイガニとは別種だそうだ。
実が細いのである。
だが、実が細いが、2杯も食べれば十分だ。
カズちんも私のを観て俺も!!!となり、同じ物を食べていた。
更に、実が細いから関節を折って引っ張ると実がそのまま出てくるので、非常に食べやすいのである!!!
東京からだと車で3時間半ぐらいである。
そして糸魚川辺りで宿泊すれば温泉も素晴らしいし、是非行って見て下さい。
カズちんと蟹を堪能し、一路野沢温泉を目指して出発した。
ここで問題発生!!!
カズちんのガソリン残量が1/4になったから給油したいと言ってきた。
私は上越市まで一般道で行き、そこから高速を使うのかと思ったら、ナビ様は名立谷浜ICから乗れとの事であった。
まあ、カズちんは馬鹿なのか、根性無いのか「後何㎞走れるって?」と私が再三再四質問してもメーターの切り替えボタンを走っているときに押せないと言い張るのである。
「お前、初心者か???」と切れそうになる。
やっと押すと「あと129㎞」と報告が来た。
この日の宿屋まで残り81㎞であるから、「最悪このまま宿屋まで行けるから」と言ったが、事ある毎に「やばいよやばいよ」という反応に「お前は出川か!!!」と突っ込んだ!!!
それも、未だ燃料計のランプが点灯していないのだから、何を慌てているのやら!!!
Harley(ツーリングモデル)の場合、給油警告ランプが点灯してから約60㎞は走れるのだから、そんなに気にする必要は無いと言ったのだが、気にしすぎる奴は小心者である。
結局豊田飯山ICまで来られたのである。
私もガソリンスタンドを探そう思ったら、高速出口の向かい側にガソリンスタンドがあったのだ。
そこで2台とも満タンにしたのだが、ガソリン代の高騰って本当にジャブのように効いていくる・・・
2,006年当時、Harleyを満タンにして1,400円ぐらいで有ったのに・・・
全て岸田文雄や自民党が無能過ぎるからである・・・
去年の夏は、ナビは新井スマートICで降ろして山越えをして国道117号線に合流させたのに、今年はギリギリまで高速かよ!!!と独りで文句を言った。
国道292号線は斑尾山の近くを通っているのだが、斑尾山のRVパークは昔行ったことがある。
余談だが斑尾山は「うさぎ追いしあの山〜♬」の山である。
野沢温泉は道が狭く、坂が多く大型バイクは気を遣う場所である。
宿屋は"ロッジまつや"であった。
14時半には着いていたが、女将さんが気さくな人で、快く受け入れてくれた。
洗面所とトイレは共同であった・・・
風呂場はあるのだが、水道水であり、温泉は徒歩30秒圏に共同浴場があった。
野沢温泉街にはこのような共同浴場が数カ所あるので、梯子してみるのも良いと思うが、源泉はほぼ熱湯なので暑いのなんの・・・
この度でカズちんと連れションならぬ連れ風呂であるが、何故か新鮮に感じた。
男同士で風呂に入るのは学生時代までで、最近は女性とばかり入っているので、男性同士もたまにはいいか・・・などど思ってしまった。
晩ご飯は、街へ繰り出したが、ゴーストタウンであるので、やっている店を探すのが大変であった。
野沢温泉街は、完全に冬のスキーシーズンに標準を合わせているという。
冬は18時に食堂に行くと入れない程の人だそうだ。
女将さんの話によると、スキー場が広いため、一日では滑りきれないというのだ。
カズちんの嗅覚を信じて1件目に入ると、居酒屋であったが、地場産サーモンの刺身と馬刺しを頼んだら、何とカズちんは両方嫌いであったというが、単に食べず嫌いであったらしく、「大人なんだから食べてみろ」と進めると、一口!!!
「旨い」と一言、ペロリと食べていた。
生ビールは一番搾りとのことで私は不味いビールを飲む気がしないで、梅酒ソーダ割りにしたら「なんで甘ったるい酒を飲んでいるんだよ」とカズちんが言った。
「いや、生ビールがヱビスならばともかく、一番搾りやスーパードライはNGだよ」というと、「俺はヱビス苦手だよだって苦いじゃん」とまさかの応え!!!
「おいおい、お前、ビールが飲めないってこと? 苦いのがビールだろう?」
「バドワイザーとか好きだよ〜」
「バドワイザーは発泡酒だろ!!!」
そう、カズちんは自称酒飲みのくせに、ビール擬きは飲めるが、本当のビールが飲めない奴であった・・・
軽く食べて締めはラーメンか日本蕎麦ということで、街を彷徨うとスナックを探した。
ラウンジMかたんぽぽであったが、妙にラウンジMが気になったのだが、どちらも開いていなかった。
土日しか営乗していない店もあると訊かされていたのだが、もしかしたら大人の時間の前に寄ったのかもしれない・・・
結局、何でも食堂みたいな、蕎麦やメニューからラーメン屋、寿司まで外国人相手の感じの店であったが、味はたいしたことなかった・・・
こうして二日目の夜も暮れていった・・・
最終日は、東京に戻るのだが、最大のツーリングコースである奥志賀林道を通るのであった・・・
つづく