カインの冒険日記 -199ページ目

カインの冒険日記

ページをめくれば、そこには物語がある。

      読むドラゴンクエストの世界へようこそ。

砂漠の町ドムドーラよりもずっと南。
馬のフンから生まれた王者の剣を手に、
勇んで進むかいんの前に、
毒の沼地の祠が現れた。
祠には昔ルビスに仕えていたという妖精がいて、
かいんは妖精から雨雲の杖を拝受するに至る。
昔、というのはルビスがゾーマに封印される前のことだろうか。
封印以前に、ルビスに仕えていたということだろうか。
確かについ先日まではルビスは石像になっていて、
世界創造を休業していたのではあるが、
今かいんの手によって自由を取り戻し、
世界創りを続けるであろう状態にまで戻っている。
この妖精も、
今また元上司に再雇用を願い出てもよさそうなものではある。
しかし、それをしないというのは、
ルビスから独立し、
ルビスのもとで学んだことを活かして、
別の世界を創造しようと考えているのかもしれない。
そんなことを考えながら、
かいんは手にした雨雲の杖を見る。
太陽の石と対になるべき雨の秘宝であることが、
かいんにはすぐにわかった。
ついに太陽と雨が合わさるときがやってきた。
かいんは、すぐにリムルダールから船で南下し、
聖なる祠へと進む。
祠の老人は、太陽と雨を合わせ、虹を作りだした。
石と杖を合わせたら雫になった、というのはよくわからないが、
とにかく、虹色の水滴を手に、
リムルダール西の岬へと急行した。

さて、みんな。
準備はいいかい?
かいんが目で合図をすると、
あだむといぶもそれに応える。
一同は、雫の力で魔の島への橋を作り、
ついにゾーマの領域へと踏み込むことになった。
1歩目でボストロールが2匹出た。
しかしサマンオサですでに攻略済みの魔物。
2匹の魔物は、バイキルトと馬のフンの剣の餌食となり、
ぎょえー!!と叫んで散った。
幸先よく大魔王に近付いた気がした一同であるが、
2歩目を踏む前に、かいんは気付いた。
みんな、大事なことを忘れていたよ。
あだむといぶが、何事か、と問う。
かいんは力強く首を振った。
ガライの捜索だ!

銀の竪琴を返還しようと、
もうずいぶん長いことガライを探し続けている。
一同は、アレフガルド最後の町、
城塞都市メルキドへと到着した。
かいんは、ここに来て、
ついに吟遊詩人ガライと巡り会うことができた。
「やあ。僕はガライだよ。」
吟遊の少年は軽い感じだった。
曰く、銀の竪琴は家に置いて来た、と。
かいんが、ガライの実家で竪琴を見つけた以上、
ガライの発言は真なのではあるが、
ならば、なぜ両親にもそうだと伝えなかったのか、
とかいんは立腹する。
立腹される筋合いもないガライではあるが、
しかも、
伝えていたからといって何かが変わったわけでもないはずだが、
竪琴の魔力の餌食になったかいんは、
責任をガライに押し付けたくなっていたところである。
八つ当たり。
クラーゴン3匹にも匹敵する8回攻撃である。
かいんは銀の竪琴をガライに返そうと突き付けた。
しかし、ガライのほうは頑として受け取らず、
竪琴の所有者はかいんのまま。
結局、散々探し回ったガライに、
お前が死んだら墓に投げ込んでやる!
という暴言を吐き捨てて、
かいんはガライとの別れを済ませた。

この城塞都市には、
ゴーレムという怪物の研究をしている老人がいた。
今のメルキドは、
城塞というほどの構えも城もない。
いずれは町の周りを塀で固めて、
門番として守護神ゴーレムを配置することで、
メルキドを外敵から守ろうと、
そういう考えからの発想のようだった。
塀とゴーレムが強固であるならば、
きっとメルキドは安全な都市になるだろう。
しかし、塀の内側は安全だったとしても、
一度塀の外側に出てしまったらどうだろうか。
都市の守備を任されたゴーレムに、
外敵と間違えられないだろうか。
いや、老研究者はそのような問題はクリアしているに違いない。
きっとゴーレムが、
指紋を認識したり眼球を読み取ってくれたりするようになるのだ。
でも、メルキドの人たちの指紋は事前に登録できるとはいえ、
外部からの来客となるとどうだろうか。
登録されていない以上、外敵と見なされることは疑いない。
来客に対して、
なにか突破口を用意しておいた方がよいのではないか。
例えば、そのゴーレムは、
ある旋律に対してだけ活動をやめてしまうとか、
そのような対策を。
そう考えて、かいんは妖精の笛を取り出した。
例えば、この笛の旋律を聞くと、
魔物たちは眠ってしまう。
これを応用してみてはどうか。
などと考えたかいんは、
老研究者の前で、一曲吹いてみることにした。
老人は、ふがふが、と言っていたが、
果たして、この研究はどういう形で実を結ぶのだろうか。
かいんがそれを知り得ようはずもなかった。

ガライと会えたはよいが、喧嘩別れしてしまったかいん。
何も思い残すことなく、
ゾーマの城を目指す。




かいん(勇者・男):レベル40、HP341
いぶ(武闘家・女):レベル38、HP301
あだむ(賢者・男):レベル36、HP240





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