今年は、日本映画史上稀有の名女優である高峰秀子の生誕100年である (1924~2010)。
BS松竹東急で、開局2周年を記念した 「生誕100年高峰秀子特集(全5作)」 を観た。
3月25日 「永遠の人」 (1961年)
監督:木下恵介、共演:仲代達也、佐田啓二 30年に渡る夫婦の愛憎劇、夫が犯した罪がもたらす
憎しみの連鎖
3月26日 「カルメン故郷に帰る 」(1951年 )
監督:木下恵介、共演:佐野周二、佐田啓二、小林トシ子 田舎に帰ってきた能天気なストリッパー、カルメンが引き起
こす騒動を描いた傑作コメディ
3月27日 「山河あり」 (1962年)
監督:松山善三、共演:田村高廣、小林桂樹、久我美子 ハワイ移民夫婦の苦闘物語、ハワイでの過酷な労働、日米
開戦で引き裂かれる家族・・・
3月28日 「張込み」 (1958年 )
監督:野村芳太郎、共演:大木実、宮内精二、田村高廣 松本清張原作の社会派推理ドラマ
3月29日 「華岡青洲の妻」 (1967年)
監督:増村保造、共演:市川雷蔵、若尾文子、伊藤雄之助 有吉佐和子原作、麻酔を使っての手術を成功させた青洲への
愛を争う妻と母との確執
“この手の役をやらせたら右に出る者がいない” と云われるぐらいの名演を、高峰秀子は、これだけ幅広い役割の、その一つ一つを見事に演じる。
この5作品を観て、まさに日本一の名優だと、思った。
(カラー作品は 「カルメン・・」 だけだが、どういう訳かポスターは全部カラー?)