コペンハーゲンの私立探偵ゲーブリエル・ブレスト。
新たな依頼は、移民による右派政治家殺しの冤罪疑惑を探ることであった。
ゲーブリエル・ブレストは、コペンハーゲンに生まれの41歳。 MBAを取得して市警に入ったが、正義感から警官の権利を逸脱したため解雇され、私立探偵になった。
身長188cmの長身で、ブランド物や誂え服を着用し、剃り上げた頭にTPOに応じた帽子をかぶるという洒落者だ。
食事や酒にもこだわり (僕も飲んでいるウイスキー「ラフロイグ」とか)、環境のため自転車に乗る。
タバコを1日2本に制限したり、キエルケゴールの言葉を引用したり、独特の人生観も垣間見える。
例によって、女性にめっぽうもてる。 (訳者あとがきから適当に引用)
著者アムリア・マラディはインドで生まれ育ち、デンマーク男性と結婚し、現在はロスアンゼルス在住。
デンマークは人口およそ580万の地理的にはドイツに接し、スウェーデンに近い。
人種的には北方ゲルマン人を祖先とするデーン人が大半を占め、金髪碧眼に白い肌というイメージ。
最近は右翼的な反移民的で、特にイスラム系にとって差別的で生きづらい環境のようである。
このような地理的、人種的な背景がからんで、戦時のナチス・ドイツ占領下でのデンマークでのユダヤ人の負の歴史が、今明るみにでると・・・といった物語である。
ところで、調べてみると、キエルケゴールはデンマークの哲学者だが、ほかにデンマークの著名人といえば、アンデルセンぐらいしか思いつかない・・・つまり、デンマークについてはよく知らない。
僕は昔から大のテレビ好き人間なのだが、最近は面白くなくて、まあ、年齢とともにあらゆるものに興味を失いつつあるせいか?、観るのは昼食時の録画したドラマ、それもミステリードラマ、それも日本のものは一部を除いてつまらなくて、外国ミステリードラマということになってきた。
WOWWOWプライム、NHK(プレミアム)、やBS11イレブンなどで観ている。
≪備忘録≫
『シャーロックホームズの冒険』 などのホームズもの、『名探偵ポアロ』 や 『アガサ・クリスティ ミス・マーブル』などのクリスティもの、『FBI:特別捜査班』 やそのスピンオフドラマ、『刑事モース』 や 『刑事モース~オックスフォード事件簿~』、『刑事フォイル』、『ヴェラ~信念の女警部~』 など。
ほぼ米英のドラマであったが、最近は北欧やフランスなどヨーロッパのドラマも観るようになった。
『アストリッドとラファエル文書課係の事件録』(フランス)、『フランキー・ドレイクミステリー』(カナダ)、『アーベル &ベルゲン法律事務所』(ノルウェー)、『刑事ヨハンナ~小さな町の殺人事件~』(スウェーデン)、『レベッカ・マ ーティンソン~型破りな捜査~』(スウェーデン)、『トスカーナ大衆酒場の事件簿』(イタリア)等など・・・
残念ながらデンマークのテレビドラマには遭遇しないが、それぞれの国の「景色」が色んな意味で違っており、 ストーリーはまあどうでもよくて、楽しんでいる。