合格体験記(2016 早稲田実業 ※推薦合格) | 「都立受験」のプロフェッショナル(学志舎)

☆合格体験記(2016 早稲田実業:東くん)

 

僕が早稲田実業学校を目指そうと思ったのは、中3の12月の初旬頃でした。僕は中学時代、陸上部に所属し、「走り高跳びで東京都2位」の実績を持っていました。ですが、目標としていた全国大会には出場できず、悔しい思いを抱えたまま、引退後の日々を過ごしていました。そんな時、早稲田実業のスポーツ推薦の存在を知り、学校の環境や関東、全国大会に毎年出場者を輩出している伝統に魅力を感じ、スポーツ推薦を受験しようと思いました。それまでは難関クラスに在籍し、都立新宿高校を志望していましたが、陸上のことを考え、早実を第一志望校にすること、都立は武蔵野北高校を受験することを塾長に伝えました。その時、塾長は僕の意見を尊重し、そして「受験するからには本気で合格を掴み取りにいこう!」と鼓舞して下さりました。翌日から早実チャレンジに向け、特別対策がスタートしました。

 

 

早実の推薦入試は実績、作文、面接によって合否が決まります。その受験者には全国クラスの選手が大勢います。そのため、僕は自分の実績を考え、面接、作文の練習に力を入れ、自分の可能性や将来性を学校側に感じ取って頂けるかが勝負だと思い、そのことを常に心がけながら日々の練習に打ち込みました。

 

 

作文では、まず塾長が早実で出題されそうなテーマを10個ほど出して下さいました。そのテーマに沿って自分の意見や思いを書く練習をしました。その中で塾長から指摘を受けたことが3つあります。まず1つ目は「言葉の定義を明確にすること」です。例えば「オリンピックの成功」というテーマがあるとします。その際は「成功」とは一体何なのか?何をもって「成功」と言うのか?そこからまず定義をしていきます。新記録が生まれることが「成功」なのか?観客を大勢動員することが「成功」なのか?こういったことを考えていきます。テーマの中にあるキーワードを見つけ、それをはっきりと定義することで、作文の軸を作り出すことができ、内容のまとまりもどんどん良くなりました。

 

 

2つ目は「選手と指導者の両方の視点を持つこと」です。選手側の視点だけでなく、指導者の視点を持つことによって、練習の本質、狙い、目的や成長するためには何が必要なのか?をこれまで以上に考えるようになりました。そして現時点での課題を抽出し、その改善策を考え、実行していくことを学び、より深い競技への考え方を持つことができました。

 

 

3つ目は「トップアスリートの考え方や取り組み方を学ぶこと」です。 その方法として読書を塾長から勧められました。僕は元プロ陸上選手の為末大さんやプロサッカー選手の長谷部誠選手の著書を読み込みました。面白い表現や考え方、発想を発見すると蛍光ペンでどんどんチェックしていきました。どんなスポーツでもどんな種目でも、必ず共通する大切な考え方があります。その中でも特に競技との向き合い方には注意を払ってチェックをしました。トップアスリートの考えに触れることで、作文に活用できる考え方を学ぶことができました。このようにして作文では、いかに自分が競技について考えているか、どれ程の情熱を持っているかを表現するようにしました。作文を進めていくうちに、自分で入試に出そうなテーマを予想するようになっていきました。結果として「800字作文で39テーマ」を書き上げ、塾長にその都度、添削して頂きました。この練習量により、どんなテーマでも対応できる力をつけることができました。

 

 

面接では競技への思いと共に早実入学への意欲を最大限出すことを心がけました。僕は最初、面接に苦手意識を持っていました。1回目の面接練習では、志望動機さえ上手く話すことができませんでした。4回目の練習では塾長から「ヤル気がないなら、もう練習はしない。」「早実に受かればいいな、くらいの甘い気持ちなら受験するな。」という言葉をかけられました。その言葉を聞いて、自分の心に火がつきました。作文だけでは伝えきれない思いを伝えることができるのが面接です。それ以来、「面接が苦手だ」と思うのをやめました。自分の中にある思いや決意を爆発させるように話すことを意識するようになりました。そうすることで話に熱がこもるようになり、自分の思いを真っすぐ伝えることができるようになりました。塾長には何度も練習に付き合って頂き、想定される質問を数パターン、トレーニングすることができました。家でも両親と練習をして、どんな質問にも堂々と答えられるようにしました。最終的には塾で計9回も練習をさせて頂きました。

 

 

入試の一週間前、僕は猛烈な不安感に襲われました。「本当に自分が合格できるのか」と自信を失いかけました。作文では新しい表現が浮かばなくなりました。そのことを塾長に相談すると、塾長は「作文は最初、自分の引き出しを開けるだけ開けていくことが大切。そして練習を重ねていくことでそれらの引き出しから出してきたものが、最後に自分の本当の思いとして固まってくる。それが合格する作文の完成の道のりだ。だから今は合格の手前まで来ているので非常にいい状態だ。」と自分を励まして下さいました。また今までやってきた作文、面接の練習ノートを見直しして自信を取り戻しました。「量」は自信になります。なぜならそれは努力の証だからです。勉強において、スポーツにおいて、「質」はもちろん大事です。ですが、不安は練習量でしか消すことはできません。何度も何度も繰り返す、そのプロセスが自分の揺るぎない自信へと変わりました。

 

 

当日は落ち着いて取り組むことができました。校門を入る際、周りを見渡してみて、「自分が一番早実に入りたいと思っている。」「自分が一番努力したのだ。」と思うことができました。この心境は塾長が高校受験の際に経験され、そして「この心境に至るまで努力しよう!」と私達にずっと伝え続けてこられたことでした。作文も面接もあまり緊張せず、一文字一文字、ひと言ひと言に魂を込めていきました。課題だった面接では、5人の面接官の目をしっかりと見て、自分の思いをぶつけました。当日だからといって、特別なことはしませんでした。今までやってきたことを出すだけでした。合格か不合格かは当日、席につく前に決まっていたのだと思います。

 

 

合格発表の時、自分の受験番号を見て驚きました。驚きのあまり、声が出ませんでした。早実の先生から入学の為の資料を頂いた時、初めて合格の実感が湧きました。今まで感じたことのない爽快感、充実感に身が包まれました。嬉しさのあまり、僕はメールではなく、直接塾長の元に報告をしに行きました。その時、塾長は本当に喜んで下さり、僕は胸が溢れる思いになりました。最初はなぜ合格できたのだろうか?と疑問でしたが、思い返すと合格の要因は確かにありました。僕は3年間で素内申が31から37まで6上がりました。早実の推薦では1年生から3年生までの内申を提出するので、この学力の伸びも評価してもらえたのだと思います。

 

 

僕は学志舎に小学5年生から通わせて頂きました。学志舎で過ごした5年間は、自分を成長させ、自分の人生を確かに変えてくれました。5年間ずっと僕を指導して下さった塾長の布施先生、5年間通わせてくれた両親には本当に感謝しています。自分を本気で変えたい。自分の限界まで努力したい。そう思っている人には学志舎が最適です。

 

 

以上が僕の体験です。僕の場合はスポーツ推薦でしたが、都立一般受験でも、私立一般受験でも、合格の為の努力に余念を残さないという本質的なものは変わりません。分かりづらい文章だったかもしれませんが、学志舎で高みを目指す皆さんの参考に少しでもなれば幸いです。