憧れの師匠について(1)出会い | 「都立受験」のプロフェッショナル(学志舎)

【学習塾にチャレンジするキッカケ】


私には師匠が一人います。

滋賀県草津市におられるのですが、初めてお会いしたのが20歳の時。

なので、もう10年以上のお付き合いになります。


初対面の時には、完全にもう参ってしまいました。

この人になら負けてもいい。何を言われてもいい。と思える人でした。


浪人時、センター試験での点数から、どの大学を受験するのか?最終的に決断する時でした。

進路アドバイスも頂けるかもしれないということで、従妹が通っていた学習塾の塾長でもあり、

社長様のS氏を訪ねることになりました。


私 「こんにちは、はじめまして。宜しくお願いします。」

S氏「どうもこんにちわ。突然ですけど、お腹空いてない?良かったらどっか食べにいきませんか?」


いきなり、初対面にも関わらず、お誘いを受けたので、

「行きましょうか」ということで、塾のガレージへ。


すると電動ガレージが空いた向こうには、でっかいジャガー(新車)がドーンとあり、

シートに座ると、まだ皮のいい匂いが漂い、見たことのないカーナビというものが装備。

走り出すと、まるで新幹線に乗っているかのような心地よい感覚。

生まれて初めて、高級車に乗せていただいたこともあり、まるで夢のような世界でした。


着いた先は、市内でも老舗の高級料亭。もちろんこれまで、行ったことがありません。

「好きな物を食べて下さい!」と勧められるも、一番安いものでも3000円。

結局、S氏と同じくステーキランチ(5000円くらい)を頂き、ご馳走になることに。


食事の中でS氏は、

「北大獣医を受けるには点数が足りてはいるが、滑り止めも必要。

防衛大に受かっているのであれば、そちらに行く方が絶対いい!

自分を鍛えられる環境に身をおき、日本のために大きく貢献できる仕事がいいよ!」

と防衛大をしきりに勧めてこられました。


私自身もこれまでの人生における自分の甘さというものに嫌気がさしており、

「生まれ変わりたい!人生をリセットしたい!」という思いがあったので、


「獣医がダメなら、防衛大に行きます!」と答えてしまいました。

何か素直に聞けたんですよね~。親から勧められてもイヤだと言っていたのに。

この人の言うことなら、スッと入ってくるんですよ、不思議なもので。


帰り際のやり取りがシビれるのでお読み下さい。


私 「本日は、本当にありがとうございました。でも何で初対面の僕にこんなに良くして下さるのですか?」

S氏「これまで僕は先輩に色々と良くして貰いました。だから今度は僕の番なんです。それだけのことです。

   もし、●くんも今後次の世代で困っている人がいたら力になってあげて下さい。」


自然体に笑顔でサラッとおっしゃられました。

その瞬間、僕は「この人みたいになりたい!」と猛烈に思い、今日まで生きていくことになるのです。


続きはまた。


【師匠の自社ビル】