縁(えん) | In My Life■無印良品の家

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建築士の視点から見た「無印良品の家」(木の家)の紹介を中心に、
インテリア・音楽・食べ物・旅行・日々の出来事を自由に書いています。

をほんDASH!えー……ワタクシゴトではありますが、ご報告。




会社を辞めます。




最近ちょっと意味深な表現の記事を書いてしまったのは、

こういうわけなんです。


で、辞める理由は……出産準備。



んなあほなっパー

でも、実を言うと半分冗談で半分事実です。



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さしさわりのない範囲で先週から今週にかけての出来事を書きます。



きっかけは、会社からの4ヵ月間限定の長期出張命令


1年分の設計業務を来年3月までに完了しなければならないほど
本社の仕事が忙しくなり、人手が足りなくなりました。


本社があるのは、僕の出身の県です。

そして30代の資格持ちということで白羽の矢が立ってしまいました。


正直言って、逆の立場で僕が社長だったとしても、

僕を指名していたと思います。“適任”とはそういうもんです。



さてどうしたものか。


たった4ヵ月とはいえ、そのど真ん中が

我が家待望の第一子の出産予定日です。



「どうせ出産直後は奥さん実家に帰るんでしょ?」
「転勤じゃなくて出張なんでしょ?」
「わざわざ社命を断ることないんじゃないの?」



いろんな考え方があると思います。基本的にサラリーマンは、

会社の命令に背くことは考えられないですよね。



今回の話は打診ではなく、会社の人事です。

長期出張を前提として、一応僕の要望を聞くとのことでした。


様々な可能性を考慮して検討しましたが、

結局「妻と子どもと一緒に過ごす」ことに決め、

僕の要望は毎日家に帰ることなので、長期出張は受け入れられない

と正直に上司に伝えました。

当然ですが、「全否定は困る」との回答でした。

そりゃそうですよね。汗




でも…。

あと何十年生きるか分からないけれども、後悔はしたくなかったのです。


妊娠8ヵ月で大きなお腹を抱えている妻と、

これから生まれてくる子どもに対して、

今長期出張を受け入れることが正しい選択とは思えませんでした。



『人生の中心に家族生活を置く』



転職を繰り返して、今は落ち着いて幸せな生活をしている
親友のこの言葉が、心に響きました。



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」とは不思議な物です。



遠隔地にいる親友が先週メールをしてきたのは、

約半年ぶりの「元気ー?」という能天気なメールでした。

そこで近況報告をしていたら、人生相談に。



たまたま仕事で日帰り出張があったのも先週。

同業者のブログ仲間にお会いできて、貴重なお話を聞けました。

考え方も似ていて、とても楽しいひとときでした。



そしてその帰りに、新幹線待ちの本屋で偶然引き寄せられるように
手に取ったは、僕の背中を押してくれるような本でした。

注文住宅の建て方■無印良品の家-「後悔しない生き方」


多くの「偶然」が重なった一週間。本当に不思議でした。



今回の出張命令も、目に見えない何かが僕の人生を動かす
きっかけを暗に示してくれたように思えてなりません。


このきっかけがなければ僕は当面そのまま働き続けていたと
思いますが、でも遅かれ早かれこういう道を選んでいた気がします。



生きていく中で何を優先するかが明確になると、

迷いや後悔がこんなにもなくなるものだとは思いませんでした。


さて、退職の日付は12月31日付なので、あと1ヵ月と少し。
1月から無職です。でも4月から働くつもりです。


今日から徐々に会社の仕事の整理、転職の準備、
そして…出産準備に入ります。



あ、産むのは妻ですよ?

僕のビール腹ビールからは産まれてきません。


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インドアテニス(2011.11.06付)の記事の終わりに書いた、
『僕の後々の人生に大きな影響』と書いたのは、
ここのテニススクール、テニスコートで妻と出会ったからです。


そしてこの建物を建てるきっかけは、今の設計事務所です。
(そう思うと、会社に対してちょっと申し訳ない気もします。)


でも、しつこいですが、縁とは本当に不思議なものです。