「死者に申し訳ない」=イラク戦争で―ブレア元英首相
9月1日、1997年から約10年の長期にわたり英国の首相を務めたブレア氏の自伝が
発売されました。
自伝は「ジャーニー(旅)」と名付けられ、自身の政治生活を振り返る内容となっています。
その自伝の中で、ブレア氏は依然として批判の強い在任中のイラク戦争参戦決定につ
いて、「後悔しないが、死者には非常に申し訳なく思う」と回顧しています。
相変わらず「イラク戦争参戦の判断は間違っていない」と主張し続けている元首相は、退任
した07年以降、講演料、投資銀行や保険会社の顧問料などで計1200万ポンド(約16億円)
を稼いだとのこと。
さらに自伝で収入を得ることに、反戦団体は「自分で始めた戦争の話で利益を得るのか」と猛
反発。ロンドンで来月予定されるサイン会への抗議活動を呼びかけていたのを受けて、ブレア
氏の自伝販売会で靴、卵が舞ったようです。(=_=)
靴を投げられたのはブッシュ前大統領以来ですが、今度は何足も、さらに卵も多数投げられた
ブレア氏は、著書の印税と460万ポンド(約6億円)の前払い金を負傷兵の支援施設に寄付す
る考えを明らかにしました。
【トニー・ブレアの回想録『 A Journey』はフィクションだろう】と酷評するメディアもあり、(-_-;)
ニューレイバーを掲げ、華々しく政治の舞台に躍り出たころの輝きは、まったく失せ、逆風の嵐
の中、傷心の自伝出版ということのようです。
間違った判断で戦争を始め、多くの犠牲者を出し、「それを後悔していない」と述べられては、
犠牲になった軍人は、たまったものではありませんよね。
イラク戦争は、戦争を仕掛けた側の明らかな判断ミスだったのですから。
-------------------------------------