あたら育まれた命を | まつろわぬザッソウのたね

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いろいろ余分なことを考えて手探りでくらしています。

取り組んでいる実家の畑は、およそ3反(30a)の広さですが、そのうちの2反ほどはまだほぼ荒地です。

年に2~3回草刈りができれば、という状況でほぼ手つかず、作付けなど及びもつかない。

 

 

残り1反も、曲がりなりにも草取りが追いつくのはそのうちせいぜい1畝(1a)ほど。

でも4年間草取りや枯れ草の投入を続けて来ましたもの、多少は菜園らしく見える瞬間もあります。

 

 

1畝ほどは父が使っています。

それ以外は、一度ならず作付けをしたりしても、草取りが追いつかなくて、野菜もやられてしまうようなところです。

草取りが何とか追いついているところは死守し、それを少しづつ拡張していこうというのが今の課題です。

 

春になって、暖かくなって、雨も降ります。

草の勢いが激しくなってきました。

少し気を許すと、作付けをした畝の周囲も、すぐにぼうぼうとしてきます。

 

 

今日はあちこち整えたり種まきをしたりした後、その辺の草を刈ろうかと取り掛かったところでした。

 

僕の足元からほんの1メートルのところから、そこそこの大きさの茶色い生き物が飛び出しました。

目で追うと、キジのメスが走ってゆくところでした。

キジはあちこちで普通に見ますし、この畑にも何度も来ています。

畑を訪れると鳴きながら飛び去って行くところが見えるとか。

歩いていると、近づいていく先の草の中から、オスキジメスキジあわせて数羽が順番に走り去っていくとか。

とはいえ、さっきまで近くを通ったりしてましたから、今の今まで、逃げないで静かに隠れていたものだなあと、思ったところが。

 

 

 

草の中に巣があって卵がありましたよ。

 

確かにこれまでも、エンジン刈り払い機で草刈りをしていたらごく近くから飛び出した。

エンジンの音を立てる刈り払い機が、こんなに近くに来るまで。

のんきなことよと思ったけど卵があったからか、というのが何度かありましたっけ。

 

卵を抱いていたから、ぎりぎりまで息をひそめていたんだ。

 

ぎりぎりまで隠れて、それで巣が見つかったとなってはもう親は帰ってこない。

このまま置いといてもやがてカラスかなにかが見つけて食い散らすのみ。

そんなことなら、とこれまでも卵は持ち帰って食べました。(ブログには書きませんでしたけど。)

 

けど、これまでの巣では6~7個でしたが今回は10個ありました。

これまでは荒地の区画でのことでした。

今回の場所は曲がりなりにも畝立てをしたことのある場所のごく近く。

いつも手入れをしている区画のあんまり近く。

 

 

最近草がぼうぼうしてきたけれど、それでも管理を届かせる目標区域内ですここは。

卵が10個もあるということは、少なくとも10日以上は親鳥がここで温め続けていたのではあるまいか。

10日前はこんなにもぼうぼうしてなかったはず。

そして10日の間に何度もこの近くを僕が通り過ぎていたはず。

そのたびに親鳥はじっと身をひそめていたのか。やりすごしていたのか。

 

どうせダメになるくらいならと、食べはしますけど、できたなら、気づかなかった場所で孵って鳥になっててほしかった。

親鳥がここまで、生み続けて、抱き続けていたものを、ここで食べ物にしてしまうのはたいへん心苦しい。