145日目 (栃木~茨城) 道の駅泊のスゝメ | 原付日本一周の旅

原付日本一周の旅

~金もないのに 旅をしたくなった~

HONDA CD50 で日本一周の貧乏旅行!

9:00

テントの撤収作業中、フライシート用のポールのゴムが切れた。

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何かの予兆じゃなきゃ良いのだが…。



今日は国道461号を茨城県に向けて東に走ります。


この461号には道の駅が多数存在している。

今いる「しおや」も含めて、今日走る区間だけでも5つあるのだ。

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そこで今日はこの5つの道の駅すべてに立ち寄り、「道の駅比べ」をしてみようと思います!

※あくまでテントを張って野宿する事を目的とした比較です。売店など一般利用する際の参考にはなりません。



まずは道の駅「しおや」をスタート!

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出来たばかりと見えて、かなり綺麗。
綺麗すぎてテントを張るのを躊躇してしまうが、裏に回れば空き地が広がり人目もそれほど気にならない。
自分は暖まったコンクリートの上が良かったので、こんな場所にテントを張りました。

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ごみ箱、外に水道あり。
雨天時は人目が気にならなければ屋根もあります。
掃除のオバチャンも気さくに話し掛けてくれたので、追い出し傾向にはない模様。



さあ、次へ行きましょう!

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30分後。



あっという間に、次の道の駅「やいた」に到着。

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ここはなかなか強敵だ。
街中に建てられていて、人目につかないスペースというものが無い。

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こういう所は問答無用でスルーするのが得策だが、敢えて選ぶとすればトイレ裏のここだろう。

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下が砂利なので雨天時の浸水を避けられる。


ここでママチャリに荷物を積んだ爺さんに話し掛けられた。

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青森からママチャリでやって来て、所持金は10円しか残ってない。
もう3日も飯を食っていなくて、困っていると言う。





インドを旅行した際に、散々聞かされたような話だ。

日本にもこのような物乞いがいるという事に少し嬉しくなり、話を詳しく聞いてみた。


青森で勤めていた土木工の社長が借金を抱えて夜逃げ。
宿舎を取り壊されたため、住む場所も失った。
今は大阪にある家(?)に向かってママチャリで移動している。
所持金が10円になってしまい、3日も飯を食っていない。
困った、困った…。


というのが彼の言い分である。

インド人ならば具体的な金額を提示して「恵んでくれ」と言う所だが、日本では直接要求はせずに「困っている」と言う方が効果的なのだろう。

しかしどう見ても荷物は綺麗で、なにより青森から来たにしてはタイヤの溝が残りすぎている。


バイク乗りにその手口は通用しないぜ、爺さん!
と言いたくなったが、しばらく騙された振りをして話を聞いた。
人当たりは決して悪くない爺さんの話が、なんとなく心地良かったのだ。


その生活もそう長くは続かないとは思うけど、なんとか頑張って生き延びてくれ爺さん。

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爺さんにはもちろん1円も恵む事はなく、道の駅を出発。

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途中、セブンイレブンで休憩。

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淹れたてコーヒーを…


自分で淹れる!

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1円も使わずすみません、セブンイレブンさん。



30分後。

道の駅「那須与一の郷(なすのよいちのさと)」に到着。

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ここは広い芝生スペースがあるので、泊まり放題だ。

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もし雨が降っていたら、またトイレ脇の…


ここかな。

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栃木県の道の駅は、どこへ行ってもゴミ箱が設置されているのが有り難い。

逆にゴミ箱に苦労したのが北海道だ。
北海道は旅人が多いためなのだろうか…道の駅はおろかコンビニ、自販機、どこを探してもゴミ箱という物がない。

自分の出したゴミは、運よくゴミ箱を設置しているコンビニを見つけるまで2~3日持ち歩くというのが通常だった。




わずかな休憩を取った後、また次の道の駅を目指して出発。

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ここから先、大田原市の461号線はとても良い道だった。

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大きなアップダウンもなく、50ccカブエンジンには走りやすい。

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道幅が狭いため、車の通行が少ない事もあるだろう。

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休日の国道とは思えない、この静けさ。

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のどかな田舎の風景に心から癒された。

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15:30

茨城県に入る。

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この旅もいよいよ、残すところ千葉県と埼玉県のみとなった。
文字通り、まっすぐ東京に帰ればゴールとなる。



30分後。
道の駅「奥久慈・だいご」に到着。

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ここで宿泊する事は、なかなか困難である。

交通量の多い国道、駐車場、建物がぎゅうぎゅうに詰まり、スペースに「遊び」がない。

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建物の裏も余裕がなく、テントを張れば職員の邪魔になってしまう。

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ここはスルーする以外に方法はないと思うが、無理矢理泊まるとすれば…


ここかな。

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ちなみにここにはゴミ箱の設置もなかった。

道の駅の経営方針というのは、自治体や管理者によって様々。
パッと見て余裕のない所は、だいたい全てにおいて余裕がないものだ。

そして人の利用の多い所ほど、ピリピリしている傾向にある。

宿泊を目的に道の駅を探すなら、なるべく交通量の少ない道路に設けられた場所へ行くのが正解かもしれない。

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「だいご」を出発して30分。

本日最後の道の駅「さとみ」に到着。

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必然的にここが実際に今日の宿泊地になるわけだが、小ぢんまりとしていてなかなか良い。

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ゴミ箱、水道、東屋付き!

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この東屋はちょっと道路に近いので、パスして。

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と…写真を撮っていると、こっちに向かってくる男性が。
なんと岩手県の道の駅「やまだ」でお会いした車中泊の旅人さんだった。
バンにホンダのゴリラ(バイク)を積んで昼はバイクでツーリング、夜は車中泊という旅をしている方です。
11日ぶりの再会に暫く立ち話をしてしまったが、自分はまだ寝場所が決まっていなかった。


「さとみ」の休憩室は24時間解放されているので、ここに寝袋を敷く事もできる。

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しかし自分はなるべく人目に触れずテント内で寝たいので、建物の裏に回り…



ここをキャンプ地と…

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するっ!!

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2014.09.27
■天候:晴れ
■走行距離:103㎞
■総走行距離:15424㎞


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