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海外臨床留学麻酔Dog、カブリオレのお送りする、
最新論文から、医療の未来像まで。
日々精進。

ヤバい、、、、
色々遅れてる。。。。
GWとかあるとペースがおかしくなるっす。



Transcranial Direct Current Stimulation for Anxiety During Laparoscopic Colorectal Cancer Surgery: A Randomized Clinical Trial.

ぶっ飛んでんなあ〜。
Lap Colonオペ患者層。
不安、をとるために、、、、、、
経頭蓋!の電気。刺激だって。

196 patients
63.5 [11.0] years; 124 [63.3%]男子。
刺激 (98 patients)
偽刺激(98 patients).

前の晩と、当日の朝に刺激。
不安発生は、 38.8%vs 70.4%
RR, 0.55 [95% CI, 0.42-0.73]; P < .001).

せん妄も減るの?
(8.2% vs 25.5%)

痛みスコアも?
(NRS, 1.0 [1.0-1.0] vs 2.0 [2.0-2.0]),

睡眠の質も?
(PSQI, 10.5 [10.0-11.0] vs 12.0 [11.0-13.0]),

むむむ?
薬じゃなくて、脳への電気刺激?
そっちに今後ふれていく前触れ、、、、なのか?




Cardiac Function Before Sepsis and Clinical Outcomes

Sepsis患者。
発症前の心臓機能がわかってる患者について解析。
機能障害無し、LV不全、RV不全、両側不全、
で比較。

31 052 名のSepsis。
4599 (15.0%)で、エコーデータあり。
age, 68 [5] years; 2277 [49.50%]男子

このうち、
974 (21.2%) で、心臓機能不全あり。
136 (14.0%) RV dysfunction,
715 (73.4%) LV dysfunction,
123 (12.6%) BV dysfunction.
と。

昇圧剤必要量は、
RV, 33.1%;
LV, 36.1%;
BV, 51.2%;
none, 23.0%; P < .001

ICU入室
(RV, 78.7%;
LV, 75.2%;
BV, 82.9%;
none, 67.1%; P < .001).

入院期間に差はない。

28日死亡は
エコーデータ無し  9.6%
エコーデータあり  19.2%

アリの中でも高いのは、
RV dysfunction (27.2%)
低いのは、
no dysfunction (17.7%)
と差がある。

RV dysfunction
[OR], 1.63; 95% CI, 1.10-2.41

LV dysfunction
OR, 1.45; 95% CI, 1.19-1.76

BV dysfunction
OR, 1.50; 95% CI, 0.99-2.28

へー。
RVが一番悪いの?
両側、、、、以上なのがなんでだろ?
LVよりRVが悪いってな僕の印象通りだけど、
普通、両側のが悪いよねえ??
ま、、、、
心臓機能のベースは大事って話。




Systemic Lupus Erythematosus
A Review

コピペだけ。
Abstだけっす。
専門じゃない領域なんで、、、、。

重要性全身性エリテマトーデス(SLE)は、粘膜皮膚、筋骨格、血液学、腎臓系を含む複数の臓器系への炎症および免疫介在性損傷を特徴とする慢性自己免疫疾患です。世界中で約340万人がSLEの診断を受けています。

観察 SLEの人の約90%が女性です。SLEに均一に受け入れられている診断基準はありませんが、科学的研究のために開発された2019年欧州リウマチ学協会協会(旧欧州リウマチ連盟)/米国リウマチ学会の分類基準は、推定96.1%敏感で、SLEに特異的な93.4%です。これらの分類基準には、ループス腎炎を示す可能性のある発熱、細胞減少症、発疹、関節炎、タンパク質尿などの臨床的要因と、SLE特異的な自己抗体や低補体レベルなどの免疫学的対策の両方が含まれます。SLE患者の約40%がループス腎炎を発症し、ループス腎炎の推定10%が10年後に末期腎臓病を発症する。治療の主な目標は、患者が免疫調節薬または免疫抑制薬の維持用量で治療されている間、最小限の症状、低レベルの自己免疫炎症マーカー、および最小限の全身グルココルチコイド要件によって定義される病気の寛解または静止を達成することです。治療目標には、病気の悪化、入院、病気や治療毒性による臓器の損傷を減らすことが含まれます。ヒドロキシクロロキンはSLEの標準的なケアであり、死亡率の大幅な減少と関連している。ヒドロキシクロロキンに加えて、アザチオプリン、マイコフェノール酸モフェチル、シクロホスファミドなどの免疫抑制剤を使用して個別化され、通常は中等度から重度の疾患の治療に使用されます。3つのSLE薬が最近食品医薬品局によって承認されました:ベリムマブ(2011年の活動性SLEおよび2020年のループス腎炎)、ボクロスポリン(ループス腎炎)、アニフルマブ(活動性SLE)。

結論と関連性 全身性エリテマトーデスは、複数の臓器への免疫介在による損傷と死亡率の増加と関連している。ヒドロキシクロロキンは第一選択療法であり、疾患活動、罹患率、死亡率を低下させる。必要に応じて、追加の免疫抑制および生物学的療法には、アザチオプリン、マイコフェノール酸モフェチル、シクロホスファミド、ベリムマブ、ボクロスポリン、アニフロルマブが含まれる。



Video versus Direct Laryngoscopy for Urgent Intubation of Newborn Infants

新生児領域での、ビデオ喉頭鏡。

えー。
初回成功率、
74%vs45%
種類にもよるんでしょうけど。
成功率を求めるなら新生児でもビデオ。
ま、改善してくだろうしね。



Risk of Venous Thromboembolic Events After Surgery for Cancer.

癌手術患者はDVT High Riskっすけど。

432 218 patients。
, 67 years [IQR, 58-75 years]; 68.7%女子)

対象は、癌無し 4 009 343 名。
, 66 years [IQR, 57-74 years]; 69.3%女子)

一年PEリスクは、
膀胱癌, 2.69% (95% CI, 2.33-3.05);
乳癌 0.59 (95% CI 0.55-0.63
大腸がん1.57 (95% CI, 1.50-1.65)
婦人科癌 1.32 (95% CI, 1.22-1.41);
腎尿管 1.38 (95% CI, 1.21-1.55);
肺癌 2.61 (95% CI, 2.34-2.89 );
上部消化管癌, 2.13 (95% CI, 1.89-2.38);
前立腺がん 0.57 (95% CI, 0.49-0.66).
で上昇。

マッチング比較で、PEリスクは、
退院直後に最大
60〜90日でプラトー、
になると。

術後30日PE Riskは、
10〜30倍、だってさ。
大腸がん: HR, 9.18 [95% CI, 8.03-10.50];
肺癌: HR, 25.66 [95% CI, 17.41-37.84];
乳癌: HR, 5.18 [95% CI, 4.45-6.05]).

ん。
癌オペ後DVT予防、してる国でコレっすからね。
日本のような後進国だと、もっと、なんでしょうな。



Increased Postoperative Opioid Consumption in the Presence of Co-administration of 5-HT3 Antagonists with Acetaminophen: A Hospital Registry Study.

海外では、PONVの主役は、5HT3。
オンダンセトロンとかです。
日本でも一応発売されたけど、、、、
高くて、手が出ない。
なんで海外の何十倍の値付けになんすかね?

ま、それはそれ。
今回は、
5HT3と、アセトアミノフェン。
その併用で、アセトアミノフェンの効果が減弱⁈

アセトアミノフェン単独 3,166 (5.8%)
5HT3単独 15,438 (28.1%)
両方あり  31,850 (57.9%)
両方無し 4,562 (8.3%)

PACUでの麻薬使用量は、
7.5 mgモルヒネ (7.5 to 14.3 mg)

アセトアミノフェン、5HT3無しは、
5.5% (95%CI -9.6% to -1.4%;p=0.009; difference -0.19 mg OME;95%CI -0.33 to -0.05;p=0.009)
で、麻薬減量

が、、、、、
5-HT3使用だと、差がない。
(difference 0.00 mg OME; 95%CI -0.06 to 0.05;p=0.93,p-for-interaction=0.012).

へえええええ〜。
じゃ、5HT3使うなら、Nsaidsと組み合わせた方がいいんだー。
へええええ〜。
おもしろっつ。