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日々精進。

CDC Streamlines COVID-19 Guidance

改訂‼︎
CDC。
感染者への暴露後、、、
『隔離するのではなく、代わりに、10日間高品質のマスクを着用を推奨し、5日目に検査をする』

『暴露のない無症候性の人々をスクリーニングすることは、もはや一般的に推奨されない』

『陽性反応が出た人は、感染する可能性が最も高い間、5日間隔離』

『すべての症状の改善24時間後、隔離解除、10日間、高品質のマスクを着用する』

『感染の6日目からテストを選択し、48時間間隔で2回連続した陰性検査後にマスキングを中止』

『中等度または重度のCOVID-19の人は10日間隔離』

『症状が再発または悪化している人は5日間の隔離期間に再突入』

ん。
濃厚接触者が症状なけりゃ、N95つけて普通の生活できるだけでもだいぶいいっスよね。


Aggressive or Moderate Fluid Resuscitation in Acute Pancreatitis

急性膵炎で、BPさがってたら、輸液祭りっスよね?

aggressive vs moderate の輸液。

Aggressiveは、 20 ml /kg リンゲル液ボーラス、
その後、3 ml/kg/h持続。

Moderate は、10 ml /kgボーラス。
その後、 1.5 ml /kg/h。
ちょうど半分っスね。

12, 24, 48, 72 hours, 時点で、評価。

primary outcomeは、
入院中に膵炎が、Mode Severeへの発展。

249 patients 。中間解析(全体だと744予定)
で、ま、、途中で終わってます。
重症化は、
22.1% (aggressive-resuscitation)
17.3% ( moderate-resuscitation)
RR, 1.30; 95% [CI], 0.78 to 2.18; P=0.32

有意差はない程度。

で、、、、
輸液過剰が、
20.5%( aggressive resuscitation)
6.3% (moderate resuscitation)
RR, 2.85; 95% CI, 1.36 to 5.94, P=0.004
と、、、、
あまりに多すぎでしょ、ということです。。

入院期間は、
6 days (4 to 8) ( aggressive-resuscitation)
5 days (3 to 7)( moderate-resuscitation)

ん。
全ての病態でいえるかもしれんが、
入れないでもいい、のであれば、入れん方がいいんでしょう。
ただ、入れなくちゃいけない時に、入れれない、ってのは最悪だとも思うけど。
簡単なようで、、、
その決定を正しくできる医者が、どの程度いるのか?
自分はわりかし、できる方、、、、だと思ってるけど、、、もっとわかってる人に言わせるとまだまだかもしれんし、
輸液ってな、奥が深いっスよ。



Neutralization of SARS-CoV-2 Omicron BA.2.75 after mRNA-1273 Vaccination

一時期心配されてたBA2.75。
ケンタウルスですか。
それも結局は、BA1、2と比べ、それほど免疫回避はなく、
BA5がやっぱ1番の強敵だったっぽいっスね。

抗体薬、なんていうのは、大体、効かないらしいっスけど、
抗ウイルス薬ってな、
一応、、、、まだ、効果あり、とされてますね。

既感染も、非オミクロン感染では、多少、
オミクロン系列既感染では、それなりの防御力を得られるようで、
2価ワクチン、には、期待、、、、と、
不安。オミクロン系列以外には効果が薄い可能性ね、
などが言われてます。

ま、それでも落ち着いてきて、
いずれ、ただの風邪、、、、みたいになるんでしょうかね。
すると、そんな高い薬も使われなくなるでしょうし。
ま、、、、一部、、、重症化する人もいるけど、ワクチン3回うっとけば、頻度は下がるし、
LongCovid頻度も下がる。
なくなる、ことはないだろうけど、
猛毒化、、、、さえしなければ、、、
上手いこと付き合っていけるくらいにはなったのかな?

おしまい、ってな、自然にはないから、
どこかで区切りを誰かがつけるべきですけど、、、
もうすぐ、だといいですね。


Clinical Features and Burden of Postacute Sequelae of SARS-CoV-2 Infection in Children and Adolescents.

そんな中、、、、小児LongCovidは
今後どんな情報が出るでしょうか。。。

陽性者は5万9,893例(9.1%)
陰性者は59万9,393例(90.9%)
の比較で、
〜180日以内に、1つ以上の症状があったのは、
陽性群で41.9%(95%[CI]:41.4~42.4)、
陰性群で38.2%(95%CI:38.1~38.4)
差は3.7%(3.2~4.2)
RR 1.15(1.14~1.17)であった。
なんで、、、
陰性でこんな高いねん。。。
ま、ちょっとした差ですかねえ。

陽性群で多かった症状は、
味覚・嗅覚の変化(aHR:1.96、95%CI:1.16~3.32)、
味覚消失(1.85、1.20~2.86)、
脱毛(1.58、1.24~2.01)、
胸痛 (1.52、1.38~1.68)、
肝酵素値異常(1.50、1.27~1.77)、
発疹(1.29、1.17~1.43)、
疲労・倦怠感(1.24、1.13~1.35)、
発熱・悪寒(1.22、1.16~1.28)、
心肺疾患の徴候・症状(1.20、1.15~1.26)、
下痢(1.18、1.09~1.29)、
筋炎(2.59、1.37~4.89)

全身の病態は、
心筋炎(aHR:3.10、95%CI:1.94~4.96)、
急性呼吸促迫症候群(2.96、1.54~5.67)、
歯・歯肉障害(1.48、1.36~1.60)、
原因不明の心臓病(1.47、1.17~1.84)、
電解質異常(1.45、1.32~1.58)

精神的な関連としては、
精神疾患の治療(aHR:1.62、aHR:1.46~1.80) 、
不安症状(1.29、1.08~1.55)

罹患後症状と強く関連していたのは、
5歳未満、急性期のICU利用、複数または進行性の慢性疾患の罹患であった。

心筋炎とかARDSとか言われると、、、、
テンション下がりますわなあ。。。。
ワクチン、、、、もねえ、
小児じゃ下火ですし。
うーん。。。。