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Predictive Accuracy of a Perioperative Laboratory Test–Based Prediction Model for Moderate to Severe Acute Kidney Injury After Cardiac Surgery

Crが上がる前に、AKIの診断をしたいと。
、、、、、
治療的介入は早い方がいい。
でも、AKIの治療的な介入でEBMがしっかりしてるもんなんて、、、何があるんすかね?
ま、
そんなことは置いといて⁈
心臓手術後、いかに早く、AKIを予期するか。

2000〜2019年のレトロ。 (n = 58 526)
その後、3病院での追加コホート。(n = 4734).

周術期Cr変動、
術後BUN、Na、K、HCO3、Alb、
心臓手術後最初の値。

最初 58 526 patients (年齢66 [56-74]; 39 173 [67%] 男子)。

術後72時間以内で、
moderate to severe AKI 2674 (4.6%)
透析 868 (1.48%)

術後14日で、
Mod、Sev AKI 3156 (5.4%)
透析  1018 (1.74%)

ふむ、72時間追えばまあ、いい感じっスかね。

データの元となる値は、
術後 10 (7-12) 時間で取られていた。

で、
このデータを元にした検査で、
72時間AKIを、 (AUC, 0.876 [95% CI, 0.869-0.883])
14日AKIを、 (AUC, 0.854 [95% CI, 0.850-0.861])
で、予期。

また、
72時間透析  (AUC, 0.916 [95% CI, 0.907-0.926])
14日透析 (AUC, 0.900 [95% CI, 0.889-0.909])
で、予期。

追加 4734 patients (年齢 67 (60-74) years; 3361 [71%] 男子)。

72時間AKI 0.860 (95% CI, 0.838-0.882)
14日AKI 0.842 (95% CI, 0.820-0.865)

72時間透析 0.879 (95% CI, 0.840-0.918)
14日透析 0.873 (95% CI, 0.836-0.910)

ま、
バイオマーカーじゃなくても、
早期に予期することはできるかもしれんですな。
そしたら、その先を、、、、考えますかね。






SARS-CoV-2 antigen lateral flow tests for detecting infectious people: linked data analysis.

オミクロンになって、
抗原検査の精度落ちたなあ、と感じてる人も多いかと。
抗原マイナス、
PCRプラス
が、増えてる感じです。

一例、ではありますが、
有症状 20%
無症状 29%
スクリーニング無症状 81%
で、
見逃し、がと。
ま、
もういいや、ってなる国も出てきますわな。



Secondary Attack Rates for Omicron and Delta Variants of SARS-CoV-2 in Norwegian Households

オミクロン。
家庭内感染は、前よりそりゃあ増えるでしょう。
ノルウェー。
ブースターも進んでるワクチン先進国です。

オミクロン、デルタ、それ以外、
の感染が起きたあと、
7日以内に家族に感染する率。

31 220 名の感染者(30歳、51%男子)。
家族 80 957 名(年齢, 31; 50%男子)。
で、
検討対象者は、
オミクロン 11 643,
デルタ 41 015,
それ以外 28 299
だった。

二次感染は、、、、
オミクロン  25.1% (95% CI, 24.4%-25.9%)
デルタ 19.4% (95% CI, 19.0%-19.8%)
不明  17.9% (95% CI, 17.5%-18.4%)

デルタと比較して、
オミクロンでは、
OR 1.52 (95% CI, 1.41-1.64)
不明は、OR 0.93 (95% CI, 0.88-0.98)

ORが上がるのは、(二次感染が増えるのは)
男性、
ワクチン未接種、
30歳以上、
第52週。

ただ、、、、
無症状では検査してなくて、
検査したのは半数。
オミクロンの80%が無症状であれば、、、、
全例検査でも良かった気もするけど。

ま、でも、
当初は、デルタの3倍以上、なんて言われてた割には、、、
なのかね。
ウチも陽性者の家族も、感染なしで行ける方が多いし。


CT or Invasive Coronary Angiography in Stable Chest Pain.

日本でも、CAGしすぎ、PCIしすぎ、
で、結構、査定が厳しくなってきてまあう。
ま、、、、意味なしPCIも多いとされてますけんね。
で、
CAGの代わりに、CT。

ま、
対象が難しいけどね。
今回は、安定胸痛。
可能性が中等度の患者、です。
primary outcome は、
3.5年以内の、心臓血管イベント。(死亡、MI、Stroke)
secondary outcomes は、
手技に関連した合併症。

3561 patients (56.2%女子)。
follow-upは、 3523 (98.9%)で。

大きな心臓血管合併症は、
CT群  38/ 1808 (2.1%)
CAG群 52/ 1753 (3.0%)
HR, 0.70; 95% [CI], 0.46 to 1.07; P = 0.10

手技合併症は、
CT 9 (0.5%)
CAG 33 (1.9%)
HR, 0.26; 95% CI, 0.13 to 0.55

狭心症頻度は、
CT 8.8%
CAG 7.5%
OR, 1.17; 95% CI, 0.92 to 1.48

ん、
カテーテル医が、どう思うかですな。



Effect of Physiologic Point-of-Care Cardiopulmonary Resuscitation Training on Survival With Favorable Neurologic Outcome in Cardiac Arrest in Pediatric ICUs
A Randomized Clinical Trial

小児ICU心停止蘇生の神経予後。
バンドルトレーニングで、
予後改善ならず系。
なんとか、
この分野は、諦めず頑張ってください‼︎
としか言えん。


Acute Cholecystitis
A Review

急性胆嚢炎。

診断後、早期(1〜3日以内)手術は、
後期(3日以降)に比べ、
合併症が少ないです。 (11.8% vs 34.4%),
入院期間も少ない (5.4 days vs 10.0 days),
Costも低い。

妊娠中でも、
早期ラパたんのがいいんだって。
重大合併症 (1.6% vs 18.4%)
時期に関係なく、だって。

65歳以上の患者でも、
胆嚢炎後、
ラパたん2年死亡(15.2%) は、
非手術 (29.3%)
よりも予後がいい。

チョウ高リスクでは、経皮的なドレナージでもオケ。
ただ、
その後の高い合併症率 (65%) がある。

ま、胆嚢炎なら、
待ったなしで、オペした方がいいぜ、って話ですな。


 

Screening for Anxiety in Adolescent and Adult Women

思春期以降の女子には、不安症のスクリーニングせよ。

せよ、デス。