Txa、など。 | 犬好き麻酔科医ブログ

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10月最後は、小ネタでしめとこーッと。


Time Course and Outcomes Associated with Transient Versus Persistent Fibrinolytic Phenotypes After Injury: A Nested, Prospective, Multicenter Cohort Study


Txa。
最早、呪いの域を出て、止血のエースでも呼んでいいんじゃないでしょうか?
ただ、、、
胡座をかいてると、何が起きるかわかりません。。。。

Txaは、Crash2って言う外傷のTraialで一気に名を上げたわけで、外傷ってな、そんだけ、凝固センヨウの動きがでかいんす。

で。。。。。
795 名の外傷患者。 [median age=38-years and Injury Severity Scale score=21].

で、病院到着時、
44% が、ShutDown(センヨウが止まった状態)
36% が、生理的センヨウ状態。
21% が、センヨウ過剰。
の状態であった。

死亡は、
センヨウ過剰で高く、20%。
次いで、ShutDown 10%。
生理的、、、は、7%。(p=0.001).

最初の24時間死亡は、
過剰 vs ShutDown vs 生理的で、
14% vs. 5% vs. 4% p=0.001

24時間後死亡は、
7%) vs 6% vs 3%。 (p=0.04).

センヨウ過剰で入院した患者は、
24時間後には、別のタイプに変更するか死亡していた。
一方、
ShutDownで、入院した患者は、
24時間後も、71%
120時間後も 72%
が、ShutDownのままであった。

ShutDownが120時間続くことは、死亡因子であった。
OR=3.20, 95% CI=1.51-6.67


外傷の雑誌、Trauma、ってやつなんですがね、
たまにね、こう言う、面白いのが出るんですよねー。

そう。
全ての患者が、センヨウ過剰なわけじゃないんだよねー。
そこが難しいところ。
大動脈解離だって、
開存型が、過剰でm
血栓閉鎖は、ShutDownに近い気がしますよ、僕は。

当然、Txaは、メインで効果があるであろうは、センヨウ過剰なわけで。
同じように、全ての外傷にTxa使うのがいいのか?、って言う疑問も出るし、
でも、センヨウ過剰をとりあえず他のTypeにする事が、一番の治療だとしたら、Txaには意味があるわけで。
Txaで、血栓症が増えない事に、、、今んとこなってるから、他の作用がいいことしてるかもしれないし。(抗炎症とかね)
こよう事実で、色々また次のアイデアが出るもんねー。面白い。


僕は、全ての病院で、TEGとかでセンヨウが評価できない以上、取り敢えず、Txa、若しくは病院前Txaがいいと思う。
副作用は今のところ、可能性は極めて低い。利益はデカイしね。
出血は落ち着いたら、、、、早めにやめたほうがいいのかなあ?
心臓手術でも、術後数時間で、センヨウから凝固亢進へと変わるとされる。一般的には。(センヨウ過剰が、ShutDownになる状態ですな)
外傷も同じはず。どっかで、人間てな、Pointがあんねん、きっと。
うーん、面白いねえ、センヨウは。
なくちゃダメ。過ぎると致死的。。。
そりゃあ、研究しがいがあるわ。
もっと、こう言う報告、見てみたいわあー。




Levosimendan versus placebo in cardiac surgery: a systematic review and meta-analysis

うーん、、、、
メタ解析、14 Studyすると、
レボシメンダンって、予後改善、、、なんだってさ。
メタ解析、、、、すると、、、、だよ⁈
意味、わかるよね⁈



Association of preoperative plasma fibrinogen level with postoperative bleeding after on-pump coronary bypass surgery: does plasma fibrinogen level affect the amount of postoperative bleeding?

On Cabg患者。
術後出血は、
Plt22万以下、
Fbg310以下、
だと多い、って。。。。
うん!
うちの病院だと、90%は、出血が多い方になるのね⁈
こんな優秀な患者、少ない気がしますがねえ。。。