Lancetよりいくつか。。。 | 犬好き麻酔科医ブログ

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海外臨床留学麻酔Dog、カブリオレのお送りする、
最新論文から、医療の未来像まで。
日々精進。

筆が進みませぬ〜。

ちょっとだけね。


Endovascular ultrasound renal denervation to treat hypertension (RADIANCE-HTN SOLO): a multicentre, international, single-blind, randomised, sham-controlled trial
と、、、
Effect of renal denervation on blood pressure in the presence of antihypertensive drugs: 6-month efficacy and safety results from the SPYRAL HTN-ON MED proof-of-concept randomised trial

見たことない機械なんですが、、、。
Lancetに二本のっかるってことは、そういうことなんでしょう。

血管造影検査の延長、みたいなデバイスで、
腎動脈の除神経(結果、血管拡張させるわけ)をすると、
血圧が下がる。。。
降圧剤が減らせる、
と言うわけで、
新たな降圧療法として、注目されてんだって。
ふーん。。。
腎動脈ステントとかで、Flowを上げると、、、
見たいのは見たことあるが、
コレは超音波的なもんで、神経を除き、降圧に成功してるわけだ。。。
ふーん、、、
今後のオプションになっていくのかな〜。



Long-term albumin administration in decompensated cirrhosis (ANSWER): an open-label randomised trial

Alb輸液は、下火ではあるものの、、、
Hesが無くなると、また需要があるのかな⁈
そこへ持ってきて、、、
非代償性肝硬変の患者に、Alb補充の有無で比較。
Alb投与は、最初は週に80gで、その後40g。
すると、、、、
プラスAlb群で、、、
なんと、、、、
18ヶ月死亡が減った、、、と。
うーん。。。
輸液の世界が、どう言う流れになるか、、、、
想像できなくなってきましたな。


Dabigatran in patients with myocardial injury after non-cardiac surgery (MANAGE): an international, randomised, placebo-controlled trial

Background
非心臓手術後心筋障害 Myocardial injury after non-cardiac surgery (MINS)、の話。
コレが起きると、死亡が増えるのは有名っすね。
で、、、、
which anticoagulation therapy could prevent、と言う表記があるのですが、、、、
この病態に、抗凝固薬が有用である、、、と。
そんな話、、、あったっけ⁈、と思うんですが、、、。

Dabigatran、は、周術期DVT予防に使われています。
で、MINS患者の血管合併症を減らすか、、
うーむ、
個人的には、良くわからん仮説ですが、、、。

Methods
19カ国、84病院。
45歳以上。35日以内のMINS。
ランダム化され、
介入群は、dabigatran 110 mg×2
と、placebo群の比較。
最大2年、、、だって。

後、追加で、PPI飲んでない患者を飲み飲まないにわけて、ってStudyも並列でやってるってさ。
これは、消化管出血予防効果のStudyね。

primary efficacy outcome は、大きな血管合併症、死亡、非致死的MI、非出血Stroke、末梢塞栓、アンプタ、症状ある静脈塞栓。

The primary safety outcome は、大出血。

Findings
Jan 10, 2013, 〜July 17, 2017。
1754 patients 。
tdabigatran (n=877)
placebo (n=877)。

この内、 556 patientsは、並列でPPI Studyもされてる。

ダビガトランの、 401 (46%)
プラセボの、 380 (43%) は、
中断されてる。

primary efficacy outcome は、
ダビガトランで少なかった!
ダビガトラン 97 [11%] /877
プラセボ 133 [15%] /877
HR 0·72, 95% CI 0·55–0·93; p=0·0115

primary safety composite outcome は、
ダビガトラン 29 patients (3%)
プラセボ 31 patients (4%)
HR 0·92, 95% CI 0·55–1·53; p=0·76
差がなかった。

Interpretation
なるほど。。。
MINSの予防、、、かと思ったら、
MINS起こした人の管理、の話だったんだね。
MINS自体の予防は、まだ不明だもんね。
で、ーーー
MINS起こした人には、
ダビガトラン使用により、
リスクを増すことなく、
死亡を含むOutcomeを改善できるんじゃないかと。
ふーん、ダネ。
数が少ない病態やけん、こう言う規模じゃないとわからんわな。
さて、、、、
市民権を得ることになるのかな?
もしかすると、周術期のDVT予防は、それ以外の効果もあるのかなあ、なんて思わせてくれるね。