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最新論文から、医療の未来像まで。
日々精進。

やバッツ。
オペいっぱいの前に、これだけ済まさねば。

血栓予防は、麻酔科医たるもん、
これからの時代、必須知識ですけん。
一個前のをしっかり見てちょ。


Mechanical Ventilation–induced Diaphragm Atrophy Strongly Impacts Clinical Outcomes


Rationale:
横隔膜不全。
人工呼吸患者の予後を悪化させる一因ですな。
人工呼吸機が、横隔膜機能を構造的機能的に、変化させることを、
防ぐ手段はあるのだろうか⁈

Objectives:
人工呼吸中に起きる横隔膜萎縮が、人工呼吸延長と関連するか?

Methods:
横隔膜の厚さ。
超音波で測定する、ってなここ数年、流行ってきてます。
これを毎日、人工呼吸中に測定。
吸気努力は、厚さの変化率、で評価される。

primary outcomeは、人工呼吸離脱まで。
Secondary outcomes は、合併症(再挿管、気管切開、長時間人工呼吸、死亡)

Measurements and Main Results:
211 patients 中、191 名で、横隔膜厚さを毎日測定できた。

横隔膜厚さが 10% 以上減ったのは、78 patients (41%)。
中央値で4日目 (interquartile range, 3–5).に、起きていた。

厚さが減ることは、
日々の人工呼吸離脱失敗と関連していた。
HR , 0.69; 95% confidence interval [CI], 0.54–0.87; per 10% decrease

Icu入室延長と関連していた。
adjusted duration ratio, 1.71; 95% CI, 1.29–2.27

合併症増加と関連していた。
OR , 3.00; 95% CI, 1.34–6.72

一方、
厚さが増えたのは、47名、24%。
これも、
人工呼吸期間の延長
adjusted duration ratio, 1.38; 95% CI, 1.00–1.90
と関連していた。

厚さが減ると、異常な吸気努力の低下と関連していた。
厚さが増えると、異常な吸気努力の増加と関連していた。

最初の3日間、
厚さの変化率が、 15% 〜30% (similar to breathing at rest) の人は、
人工呼吸期間が、最も短かった。

Conclusions:
人工呼吸中に、横隔膜は、萎縮する。
これは、臨床Outcomeと強く関連する。
吸気努力を、正常人安静時レベルをターゲットにすると、
人工呼吸離脱に、役立つかもしれない。


むう、、、、
超音波で横隔膜か、、、
もう一度、ガッツリまとめて読みたいね。
今後も注目。