どっちもどっち。いい意味でね。 | 犬好き麻酔科医ブログ

犬好き麻酔科医ブログ

海外臨床留学麻酔Dog、カブリオレのお送りする、
最新論文から、医療の未来像まで。
日々精進。

Ticagrelor versus Clopidogrel in Symptomatic Peripheral Artery Disease


坑血小板薬。
王道はASAですがね、
いろんな種類が出てきておりますわ。
その中でも、チカグレロールは、
短時間作用性、って言う、オペ患者にも良いかもしれん特徴があるしね。
それと、
パナルジンに取って代わり、坑血小板の2番手で活躍する、
クロピドグレル(プラビックス)
この2つに比較で、対象は、PAD(ASO)患者。


BACKGROUND
PADの研究では、ASAよりも、クロピドグレルで、
その後のイベントが少ないって言うにがあるんだってね。
じゃ、クロピドグレルと新しいチカグレロールの比較では?


METHODS
13,885 patients。症状あるPAD患者。

チカグレロール (90 mg twice daily)
クロピドグレル (75 mg once daily)
の比較。

ABI 0.80 以下の状態か、血行再建手術後の状態。

primary efficacy end point は、心臓死、MI、Strokeの複合。
primary safety end point は、大出血。
約、30ヶ月Follow。


RESULTS
患者は、中央値 66 years, 72%が男性。
43% はABI、57% は術後。

ベースのABI は、 0.71,。76.6% にハコウあり。
4.6%は、やばい状態。

primary efficacy は、
チカグレロール 751 / 6930 patients (10.8%)
クロピドグレル 740 / 6955 (10.6%)
(HR, 1.02; 95% [CI], 0.92 to 1.13; P=0.65).

急性下肢血流虚血は、それぞれ、 1.7% 。
HR , 1.03; 95% CI, 0.79 to 1.33; P=0.85)

大出血は、それぞれ 1.6%
(HR 1.10; 95% CI, 0.84 to 1.43; P=0.49).

CONCLUSIONS
と言うことで、PAD患者に、両者は同格だ、と。
ところで、、、チカグレロールは、もう、日本にあるんかいね?
半減期短いのは、、、魅力的ではあるけどね〜。