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Parenteral fluid regimens for improving functional outcome in people with acute stroke. Cochrane Database Syst Rev. 2015



Strokeの後の患者に、どんな輸液使うかって??
、、、、
コレ、そんな大事な事なんでしょうか?
なんでも、ええやろ?、
って思うんだが、なんかあるんでしょうか?


7日以内の、虚血、出血、両方のStrokeに対する
輸液のRCTを集めた。
、、、虚血と出血だけで、結構違う病態だと思うが、、、
、、、7日以内、ってのもね、幅広いなあ、、、

手術もそうだが、、
何処かで、輸液の反応性って、変わる潮目があんだよねー。
Strokeでも、
直後から、7日の間には絶対あると思うんだが、、、。

ま、いいや。
12Study。
(2351 人。最小 27 から、最大841名のStudy).


高張コロイドと、等張細胞外液を比較するものがほとんど。

5Studyでは、 (1420 participants)
更に、生理食塩水と、他の外液を比較している。

対象は、Stroke24時間以内から72時間まで様々だった。
輸液期間は、2時間から、10日までだった。

さて、結果。
量、期間、種類、
死亡に影響を与えるデータは無かった。


コロイド🆚外液で、死亡、依存は、
(OR) 0.97, 0.79 to 1.21,
で、差はない。

生理食塩水と外液で、
(OR 1.04, 95% CI 0.82 to 1.32, )で、
差はない。


死亡のみも、コロイド🆚外液で、
(OR 1.02, 95% CI 0.82 to 1.27, )
と、変わらず。

生理食塩水と外液で、
(OR 0.87, 95% CI 0.67 to 1.12, )
変わらず。

肺水腫は、
コロイドで多かった。
(OR 2.34, 95% CI 1.28 to 4.29,).

一方、
中枢浮腫、 (OR 0.20, 95% CI 0.02 to 1.74)
肺炎 (OR 0.58, 95% CI 0.17 to 2.01)
は、外液がいい。


うーーん、、
どっちでも、えーよなー。