薬が出来る確率は約2万5千分の1という極めて低い確率と言われるがAIによりどれだけ確率が上がるものか
AIによって「何倍上がるか」は工程ごとに異なりますが、創薬全体では「数倍〜数十倍」程度の成功効率向上が現実的な水準と考えられています。
前提:2万5千分の1とは何か
「約2万5千分の1」という数字は、
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基礎研究の化合物探索
→ 前臨床
→ 第Ⅰ〜Ⅲ相治験
→ 承認
この全工程を通過して“薬になる”確率を指しています。
AIが効くポイント(工程別)
① 創薬初期(探索・スクリーニング)
最も効果が大きい領域
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従来:大量の化合物を試行錯誤
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AI:
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有望分子の事前絞り込み
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タンパク質構造予測
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ドラッグライク性の予測
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👉 成功候補に当たる確率:5〜10倍程度
② 前臨床(毒性・薬物動態)
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動物試験での失敗要因を事前予測
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毒性・副作用リスクの早期排除
👉 無駄な脱落を30〜50%削減
③ 臨床試験(特に第Ⅱ相)
最大の失敗ポイント
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AIで効きやすい患者層を選別
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バイオマーカー解析
👉 成功確率:1.5〜3倍程度
全体としてどれくらい上がるか
概算イメージ
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従来:1 / 25,000
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AI活用後:
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初期探索効率:×5〜10
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臨床成功率改善:×2前後
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👉 全体では概ね「5倍〜20倍」程度
数字で言い換えると
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従来:
約25,000分の1(0.004%) -
AI活用後(現実的レンジ):
約1,000〜5,000分の1(0.02〜0.1%)
※「魔法のように成功率が跳ね上がる」わけではないが、
開発コスト・期間・失敗数を大きく減らす効果が本質です。
一文での表現(資料向け)
薬が誕生する確率は従来、約2万5千分の1という極めて低い水準にとどまっていたが、AIの活用により創薬初期の探索効率や臨床成功率が向上し、全体としては数倍から十数倍程度の改善が見込まれている。