コメントいただいたのでそれに答える感じで。

普通の家庭用ミシンの糸は
今家にあったのを見た感じだと、200m巻きとか700m巻きとかですね。
刺繍用は2000~5000mぐらいが普通みたいです。
白とか黒とか赤とかよく使う色なら減りは早いのですが

変な緑色とか、ほんのちょっと水色がかったグレーとか
どこで使うんだよみたいな色は
たまーにしか使わないので何年も残ってます。

賞味期限的なものは基本的にないので
10年以上昔にうちの爺さんが買った糸を使ったりすることもあります。

ただ、後で追加生産や大量生産が発生しそうな仕事には使えません。
途中でその糸が尽きて、また同じ番号の糸を買いなおしたとしても
微妙に色が違ってくるからです。
10年以上前で風化してるからw

他にも色の違いには 「ロット違い」 というものがあって
糸は原糸を染料で染めて作っていて
一度に作った糸は全部同じ色になるのですが
次また染料を作り直して次作った糸は
びみょおおおおおに色が違ってくるのです

ただこれは本当に微妙なもので
素人にはわからないどころかプロにもなかなかわかりません。
だから別にいいじゃんということになるのですが

2つのロット違いの糸を刺繍してそれを横に並べると
人間の眼はわりとその違いに気づいてしまうのです。

例えば真ん中が開くタイプの服に
1つのデザインを2つに分けて刺繍した場合
重なる部分では微妙な差が目立ってしまうという。

アパレル関係だとわりとそういうのはうるさい所が多いので大変そうです。

作業服なんかはわりと「赤かったらなんでもいいよ!」みたいな人が多いので大丈夫ですが。

野菜元ブラ三日記


ボビンの話。

最近家庭用のミシンはプラスチックのボビンもありますが
その前には金属しかなかったような気がします。
その時のタイプと刺繍用のボビンは同じ大きさです。使いまわすこともできます。
野菜元ブラ三日記

上糸はちょろちょろと引っ張り出されて色んなところで制御されて
一定の強さで安定して供給されるような仕組になっているので
どんな形で巻かれていても問題ないし、色んな高さや横幅に巻かれた糸があるし容量も増やせるのですが

下糸はボビンにまかれ、ボビンケースとして釜(ボビンケースがはまるところ)が高速回転しますので
しっかりした規格でないといけないので大変だと思います。
ちょっとしたボビンケースの歪みでも不調の原因になるので
独自規格を作るってわけにはいかないんでしょうねー。
大容量ボビンを導入するとミシンごと変えないといけないので。(あるかしらんけど。)

どうしても下糸の容量は少ないので、定期的な巻き直しが必要になります。めんどくさいです。

刺繍中に糸がなくなったり、糸が切れたりした場合には自動的にセンサーが感知して止まります。
糸を補充してちょっと戻してそこから縫えば、ほとんどわからない状態になるので
途中で糸がなくなることに問題はありません。

実際にミシンにセットされてるところ。ちょっと埃かぶってるけd
野菜元ブラ三日記




◆おまけ
紙の話。

刺繍をするとき、紙を裏に敷くことがあります。
普通のコピー用紙とかだと針が傷むのであまり使いませんが(できなくはない。)
なんかちょっと特殊な紙を裏にはりつけて刺繍します。

例えばニット系の伸び縮みが激しい生地に
高速で針が上下する場合、ビヨンビヨン伸びて、刺繍にならないのです。
1cmの幅のはずが5mmぐらいに縮んだり(糸が引っ張りすぎて)
クチャクチャになったりします。まあまずむりです。

そこで裏に紙を貼り付けることで伸び縮む動きを抑制して
綺麗に刺繍できちゃうという仕組。
前回黒い生地に黒の刺繍をするときに黒の下糸を使うという話をしましたが
黒い紙もあります。白と黒以外は見たことがありません。あるかもしれません。

うちは糊つきの紙をアイロンで接着して刺繍します。
刺繍したあとで紙は剥がしますが、細かい部分はどうしても残るかもしれません。
洗濯していくうちにとれます。
ただやっぱり裏がかしゃかしゃになります。

Tシャツなど、直接肌に当たるものには刺繍はあんまり向かないのが現実です。
そのへんはプリントの方が圧倒的に良いです。
刺繍屋といっても色々な仕事があり、業界が分かれています。
自分の地域での話なので、もしかしたら違う地方だと全然違うのかもしれませんが

刺繍業界は
 アパレル業界
 ネーム業界

という2つに分かれています。

◆アパレル業界
服や鞄とかハンカチとか大量生産されるものを作る仕事が中心です。
プリントしたりビーズつけたりスパンコールつけたり
そういう装飾のうちの1つとして刺繍が入ります。

刺繍じゃないとできないってわけでもない仕事も多く、単価は比較的安いかもしれません。
もちろん、刺繍の特徴を生かした製品を作ることができるので、うまくハマれば良い製品になります。
ロット数が多めで大量生産になりがちなので
データやサンプルは日本で作って生産は海外というパターンも多く

アパレル関係の刺繍屋はサンプル生産がメイン というところもあるみたい。

使用するのはデータ製作のソフトとコンピュータ
サンプル生産用の色々出来るミシン1台
後は生産をするなら、一気に同じものが大量生産できる多頭機型のミシン

たとえばこんな、ミシンの刺繍する部分(頭と言う)が6個ついたやつとか
野菜元ブラ三日記
凄いのになるとこんな風に、頭が15個ついたやつとかあります。一気に15個同じものができます。
野菜元ブラ三日記
◆ネーム業界
ネーム・・・つまり名前を刺繍で入れる仕事が中心。
個人名だけじゃなくて会社名とかも含まれます。
体操服の名前刺繍とか、空手衣、柔道着、祭関係、作業服など需要はさまざま。

アパレルと違って比較的ロットが少なく、単価が高いのが特徴です。

なんで単価が高いかというと

個人ネームっていうのは1つ1つ全部違うものを入れないといけない場合が多いのだけど
↑で書いたような頭が何個もあるタイプだと、同じものを一気に作ることしかできない。
つまり、何百枚仕事来ようが、15頭ミシンがあっても1個ずつしかできないわけなんです。

もちろん会社名を入れるとかならそういう多頭機も活躍するんですが
小さい会社だと100枚も注文できないし、2,30枚だったり、5枚だったりするわけです。
そういうのに対処するために小回りの効く1頭機を使います。


野菜元ブラ三日記
こういうやつ。↑のに比べるとほんとショボくみえますがw
大量生産できないとはいえ、わりとなんでもできます。
アパレル関係でサンプル生産に使われるのもこのタイプでしょう。

生産量が足りないと感じれば、この1頭機をもう1台足せば生産量は2倍になります。
これなら違う名前であっても別々の動きができるのです。

昔はネーム業界でも大鑑巨砲主義というか
でっかいミシンで大量生産!って感じだったんですが(でかい会社の作業服大量生産とかそういうのね)
そういう仕事は海外に行ってしまって、国内では小ロットの仕事が圧倒的に多いので
こういうミシンの方が生き残れる可能性が高くなっています。



(・ω・)ノうちはネーム業界です。
2つ頭がついてる奴と、4つ頭がついてる奴が1台ずつと、1頭機が3台あります。
これはひどい。

野菜元ブラ三日記

え、起動時に毎回これ出るんじゃないの。
スキップボタンあるからそれを押せばいいんだろうけど
OKする場合、強制的にメッセージ入れないといけないとか全く意味がわからない。

何も入力しなきゃ表示しないでいいじゃんよ。
カスすぎるぞこの仕様。

起動時のでっかい広告も一時的なものかと思ってたけど
当たり前のように差し替えて続けてるしなー。

へんな広告やらメッセージが多いと多重起動したくないだろうし
複数鯖プレイヤーは減ると思う。
すると新規鯖できたからちょっとやるかーみたいなのが減って
新規鯖の人数は激減しそうな。

あ、もう減ってた?ですよね!


ギレンの野望難しすぎてヤバイ。
アムロ編ノーマル必死でやってたけど全然無理だからとうとうイージーにした。
なんとかクリアできそう。
オデッサにビグザム設置すんのはやめてください><
でなんでレビルさんがもってくる戦力は61戦車なんですか・・・ふざけんな
◆糸の使用量

刺繍データ作成ソフト上で
糸消費量を計算することができます。

たとえば前回のそんよくワッペンでは

上糸 82.81m
下糸 28.40m

の消費量となるみたいです。全色合計かな?
あくまでデータ上の予測ですが。

糸は2000m巻きを使ってますが
2、30枚刺繍したら1本使う計算になりますね。
そう考えると結構大きいか・・・?いやでも1色じゃないしな・・・。

うちの業界・・・というか刺繍の中での一部の業界はほとんど材料費かからないと言っていいぐらい
売上に対する原価の率が低いのです。うちで5%ぐらいしか原価かかってません。完全な技術料。

刺繍データ製作専門の店だと原価なんか一切かからない気がする。

あ、そりゃ機械代はかかりますよ!

◆上糸と下糸

家庭科でミシン触った人はわかると思いますが、上糸と下糸があります。
そこらへんは刺繍ミシンも同じで
ボビンケースの中にボビンが入ってて下でぐるぐるまわってるのです。
そこに針が入って、糸をからめてひっかけてまた針がでてきます。

こうして上糸と下糸を絡めながら縫い付けることができます。

刺繍業では、特別な仕事以外では大体下糸には白を使います。
いろんな色で刺繍する時に毎回下糸変えるわけにもいかないので。
なのでほとんどの刺繍は裏に白いのが見えます。これが下糸

野菜ブラ三日記

こんなかんじ。裏ね。
みんなも刺繍の何か持ってたら裏を見てみるとよろし。

例えば礼服とかで黒い生地に黒糸で刺繍する時があって
そういう場合は裏がちらっと見えた時に白が目立つので下糸を黒にしたりします。

刺繍の裏というのはそれほど綺麗なものではないので
ポケットになったり袋になったりして見えなくなってしまうのが一番ですね。

◆糸の色

糸の色は物凄くたくさん種類がありますが
ありとあらゆる色があるわけではありません。
PC上ならRGBとかCMYKを指定して好きな色を自由に作ることができますが
糸はそこまで完璧ではありません。

指定された色にで合わせるのは実は非常に大変なのです。

赤といっても黒っぽいのもあればピンクがかってるのもあります。
糸として置いてある状態で見える色と
実際に刺繍したときに出来上がる色も実は変化します。

刺繍すると少しだけ糸が浮き上がった状態になるので
場所によって光の反射具合が変わります。
なので、黒の布に黒で刺繍しても微妙な輝きが見えるのです。
これを注文する人は通です(

モニターの色やプリンターの色など
色が変化する要因はたくさんあります。
100%合わせるのは不可能なので、できるだけ話術で相手を丸め込ませるスキルが必要とされます(



(・ω・)ノ言葉で説明するのは難しすぎましたね
最近ではすっかりコンピュータミシンが当たり前になってしまって
家庭用にも刺繍できるミシンが出てるぐらいです。

うちもすっかりコンピュータミシンばっかりです。
コメントも頂きましたが、先日のそんよく はコンピュータミシンで作ってます。

パソコン上でイラストレーターのようなソフトを使ってデータを作成して
それをミシンに入れて、糸セットして、生地用意してスイッチポンで後は勝手にやってくれます。

ソフト上でシミュレートしたものがこんな感じ。
わりとシミュレーションが高性能なので、本物っぽく見えます。
野菜ブラ三日記
黒で線がぴこぴこ出てる部分は、完成してから自分でハサミを使って切ります。

シミュレーション切るとこんなかんじ
野菜ブラ三日記
微妙に縫い重なっているのがわかりますか?
刺繍すると糸と糸が生地を引っ張るため、データよりも実際には縮むのです。
その分を計算に入れながら縫い重ねたり太めに刺繍したりします。

プリンターで紙に印刷するだけなら楽なのですが
刺繍の場合、ミシンが常に糸を繋げながら進んでいかなければなりません。
できるだけ一筆書きで繋げつつ、なおかつ立体的に表現しなければならないので
データ作成は非常に高難易度です。

背景の赤い部分は実は生地です。
エンブクロスという、刺繍を入れたように見える生地を使っているので
何もしなくてもそこは刺繍で埋めたように見えるのです。

最終的にワッペンという、切り離した物にするために
ヒートカットをします。半田ごてのような熱を持ったペンで周囲を焼き切って
布から刺繍部分を取り出します。
これをするためには、生地が熱で溶ける性質をもっていなければなりません。
ポリエステルとかそういうの。ウールだと焦げるだけで溶かし切ることはできないのです。
そういう生地を使う場合にはアップリケという手法もあります。

あとは裏にアイロン接着フィルムをつけて出来上がり。
これをつけておけば、アイロンをかけるだけで服でも帽子でもくっつきます。
ただ、そこまで強度が強くないので、何かの拍子に取れる可能性はあるので注意。
本当は縫製ミシンで縫いつける方が確実です。

トータルでたぶん1時間ちょっとぐらいで作ってますが、他の刺繍屋と比べるとかなり速い方だと思います。
データ量は16696針
刺繍データは〇針という単位を使います。
何回針が上下するかという単位ですね。

うちのミシンは大体1分間に700針縫う設定にしてるので
1個作るのに24分+αぐらいの時間がかかります。

(・ω・)ノ今日はこんなもんで。