その後、顔も腫れてるし体の節々が痛かったのでしばらく休むことにした。
休んでいる間必死で復讐の方法を考えていた。そんな時ROSEの店長からメールが来た。
『久しぶりやな。元気してるか?飯でも食いに行かへんか?』
断ろうか迷ったが結局行くことに。
そして夜に二人でうどんを食べに行った。
店長は会うなり、
『お前その顔どないしてん!誰かにやられたんか?』
『いや、店の外で絡まれて喧嘩しただけです。』
負けたことは言いたくなかったし、なにより店長は今は俺の上司ではない。迷惑をかけたくなかった。
『ほんならええけど・・・・。お前ほんまに大丈夫か?うちに戻ってくるか?』
店長は優しく声をかけてくれた。俺は少し泣きそうになったが、
『大丈夫ですよ。店では楽しくやってますよ。あと、できれば俺が殴られたことは代表に言わないで下さい。迷惑かけたくないし。』
自分の信念を曲げたくなかった。自分のケツくらい自分で拭くという強い気持ちを持った。
その日は二人で飯を食べた後、少し飲みに行き、帰った。
しばらく経ち俺はバニラに戻った。
『休んでいる間迷惑かけました。すいませんでした。』
ミーティングの時に代表を始め皆に謝った。さらに、解散した後、内藤の所に行き、
『調子に乗ってすいませんでした。波風を立てず大人しく頑張りますのでお願いします。』
こう謝った。
『は?あぁまあ頑張って下さいよ。』
内藤は意外そうな顔をしていた。これで納まった。そう思ったのか内藤は優越感に浸った顔をしていた。
『笑ってられるのも今のうち。後で後悔させてやる。』
心の中ではそう思っていた俺は、しばらく内藤に食ってかかることもなく大人しく過ごしていた。さらに次は邪魔されたくなかったので、俺は色々な女の子達とコミュニケーションを取り仲良くしようとした。こうして復讐のための準備を進めていたある日、事態は意外な方向に向かう・・・

続きは次回更新で。



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対決に負けた俺は、内藤との約束を果たすため指定された場所に向かっていた。覚悟は決めていた。
そして、目的の狭い路地に行くと、内藤はまだいなかった。タバコに火をつけ、一息ついていると内藤が現れた。
『覚悟はいいっすか?』
『・・・どうぞ。』
そう言った瞬間には顔面に強烈な一撃をもらった、続いて腹、顔、また腹、顔を繰り返した。最後は蹴られ、
『もうしゃしゃりでてくんなよ。』
と容赦ない一言を浴びた。
『・・・・もうやめよう。』
その言葉が思い浮かんだ時、涙が止まらなくなった。悔しかった。痛みとかそんなのはどうでもよくなっていて、ただ単純に圧倒的に有利な勝負に負け、ぼこぼこにされプライドなんて跡形もなく破壊された。
しかし、帰り道に思わぬ光景を目にした。それは、バニラの女の子がコンビニの前で喋っていた、
『なんか、今日やられた村木だっけ?かわいそうやなぁ。まぁでも内藤くんと金くんもやり方がえぐいわ。』
『え?延長交渉の話?あれがどうかした?』
『なんか、内藤くんと金くんと仲がいい子に頼んで始めっから延長するつもりのお客さんにわざわざ延長交渉しに言ってたらしいで。』
『こわぁ。確かに異常に取れてたもんなぁ。』
その話を聞いた時、耳を疑った。そして俺は、
『ども。セイラさんにマナさん。その話、詳しく聞かせてもらえます?』
と話に割って入った。二人は絶対に誰から聞いたかを言わないと約束する代わりに教えてくれた。
内藤は絶対取れる延長交渉に行き、件数を重ね俺に勝った。簡単に言えばそれだけのこと。このことをふっかけ、今度はこちらから攻め、勝つ方法を探し同じ目に会わせる。つまり、復讐を誓った。
『殺してやる。』
いつしか、やる気を取り戻していた。


続きは次回更新で。




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その日の閉店後、内藤は俺を呼び出した。
『村木さーん。なんすか今日のは?』
あまりに突然だったため、意味が分からず、
『は?何がっすかね?』
『延長交渉ですやん。割引までして延長取って嬉しいんすか?』
『嬉しいとかじゃないっすけど、店舗のためには必要なんちゃいます?』
『いやいや、ぶっちゃけ迷惑なんすよね。うちの店舗は割引してまで延長取らんねん。今日割引したお客様は次来た時も割引を求めますよね?勝手なことされたら困るわー。』
確かに内藤が言ったことは一理ある。しかし、割引をするとそのお客様はリピーターに繋がる可能性があるのだ。(つまり、どちらが正しいとかではない。しかし、今どきどんなに大きな企業でも割引制度は作っているわけだし、多少のサービスは必要だと俺は考えていた。)
だから俺は、
『いやいや、確かにそうかもしれへんけど今まで全く取れなかった延長が今日は簡単に四件もとれたわけですやん。』
と言うと、内藤は、
『なにそれ?うちの店舗のやり方にケチつけるってこと?』
と言ってきた。
『いやいや、そんなんちゃうよ。けど延長とれたことは事実やん。大体代表にもなんか言われたわけちゃうし。』
こう反論するとついに内藤は、
『じゃあ明日の営業でどっちが多く延長取れるか勝負しよや!負けたらぼこぼこにされて、二度と相手のやり方に文句言わないってことでどうすか?』
面倒だったが勝てば文句を言われないなら、と思い、
『分かりました。じゃあまた明日。』
と答えた。
そして次の日、いつものように出勤した俺は自信満々だった。なぜなら、冷静に考えて欲しい。割引をするというハンデを持っているし、もともと交渉には自信があったのだ。
そして、勝負開始。公正に勝負を行うため延長交渉は交互に行くことにした。
いざ始まると、順調に延長を取る俺に対し、内藤は相変わらず取れない。
『勝った。』そう思っていたが、なぜかこの日は延長交渉の本数自体が多かった。
さらに延長交渉が増えるにつれ、俺は延長を取れなくなっていった。対照的に内藤は延長を積み重ねていく。
そして、閉店時間が来た。結果は内藤が十件に対し俺は六件だった。
『俺の勝ちやな。この後が楽しみやなぁ。ほな後で。』
内藤に言われた。
この仕事をしてから初めての敗北。悔しかった。正々堂々、しかもハンデ付きで負けた。しかしこの後思わぬからくりを耳にする・・・・。

続きは次回更新で。





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