宮成さんに言われた通り、金と内藤に電話をかけ、事務所に呼び出した。
最初は俺もやめて逃げようかと思ったが宮成さんのいつもと違う怒ったような目を見ると、選択肢はひとつしかなかった。
30分ほど経つと、内藤と金は一緒に入ってきた。俺は内藤に耳元で、
『すまん。』
と言ったが、内藤は笑顔で、
『心配すんな。』
と言ってくれた。
『全員揃ったな。』
と、宮成さんが言ったところで内藤が、
『宮成さん。失礼だとは分かってますが、祐介は帰してやってくれませんか?金がしたことは本人が話をしますし、俺がこそこそ調べてたことに関しては謝ります。けど、祐介は関係ないですよね?』
と言った。俺は何を言ってるんだと言わんばかりの顔で内藤を見たが、
『話は最後まで聞けアホ!仲間を思うんはええことやけどな、どっちみちお前ら三人をどうこうするとかそういう話ちゃうんや。』
『え!?』
俺達は声を揃えて驚いた。
『お前らな、なんかおかしいと思わんか?もし、お前らの誰かが理由なく殴ったとかやったらとっくにこっちから行って拐ってるやろ?』
宮成さんの言葉に俺達ははっとした。
『それにな、今この事務所の中にうちの組のもんは全員呼んである。金、この中にお前と揉めた奴はおるか?』
金はしばらく周りを見渡した後、
『いえ、いません。』
『せやろ?だから今日お前らを呼んだんはな、どっかのアホがうちの組の名前を使って悪さしてるっていう事実を確かめるためや。』
俺は、色々な感情が混じりあい腰が抜けそうだった。
『とりあえず、その事実が確認できたら今日はもうええで。この先、そいつら見つけたら連絡してこい。それか連れてこい。ほな、今日はもう帰ってええで。』
安心した俺達は帰ろうとしたが、
『祐介、お前は残ってくれ。』
と、宮成さんが言うので残った。
『隠しててすまんかったな。俺のこと知ったら怖がるかな思って隠してたんや。』
『いやいや、実際知った時は怖かったですけど宮成さんは宮成さんですから。これからもよろしくお願いします。』
『嘘つけお前!そんな怖がりのやつがここまで一人で来るか?普通怖がって逃げるやろ。』
『いやいや、ほんまに怖かったですよ!さっきまで足ガクガクでしたからね?』
なんて冗談を交えながら少し話した後帰った。
その数日後、宮成さんに会うと、
『この前のやつらな、こっちで始末しといたからもう気にすんなよ。』
と、笑いながら言われたが、正直笑えなかった。

続きは次回更新で。





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まさか宮成さんが田無組の若頭なんて・・・。
予想外の名前に驚きを隠せない俺に内藤は、
『え?何、祐介知ってんの?』
『俺さ、仕事終わってからたまに飲みに行ってるんやけど、そこのバーでよく会う人と仲良くなったんやけど、その人が宮成って名前やねん。』
『マジか!?その人に会わしてくれ。』
『分かった。次会った時に話してみるわ。とりあえず内藤もしばらく大人しくしとけよ。』
そう言った俺だったが、宮成さんが田無組の若頭と知った時から、話は俺がしようと思った。
誰にも話さず、宮成さんに電話をかけ、会って話がしたいと言った。意外にも宮成さんは簡単に、
『いいよ。そのかわり祐介一人で川上ビルの4階に来てくれへんか?』
そう言ってくれた。しかし、いざ指定された場所に行くと、事務所みたいな感じで、中を覗くと目の前にいる人は会社員ではなさそうだ。
『まずいなコレは・・・。』
意を決して、
"コンコンッ"
ドアを叩いてみた。するといきなりスーツを着た自分と同い年くらいの人が、
『村木さんですか?宮成さんから話は伺っております。どうぞ中に入って下さい。』
と、案内してくれた。
俺は宮成さんに会うなり、
『すいませんでした!自分の友人である金が宮成さんのおられる組に迷惑かけました。本人も連れて謝りに来ます!だから・・・金を詰めないでやって下さい。』
しかし宮成さんは、
『あかん!それだけでは済まされへん話や!金ってやつも、俺らをこそこそ嗅ぎ回ってる内藤ってやつも連れてこんかい!』
裏目に出た。そう思い途方に暮れた俺だった。しかし、この後思いもよらない言葉が俺に降りかかる。

続きは次回更新で。


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更新が遅くなってしまい、申し訳ございませんでした。
言い訳になってしまいますが、母親が事故で入院してしまい、中々時間を確保できず、更新できませんでした。
楽しみにしてくれていた方には大変ご迷惑をおかけしたことをこの場を借りてお詫び致します。



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