Google Discoverに出ているものの特徴(2) | CyberAgent SEO Information  (サイバーエージェントSEO情報ブログ)

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前回は、Google Discoverに出てくるものの特徴のうち、ユーザーの行動に関わる部分をご紹介しました。

前回の投稿は、856クリックされているというデータになっています。

普段まったく更新をしないブログからすると非常に大きい数値です。

いかにGoogleDisocoverに"可能性"があるかお分かりいただけるかと思います。

(社内に向けても言っています)

さて、今回はGoogleDisocoverに出てくるものの特徴の第二弾です。

今回は通常検索のSEOでも気にする部分である被リンクなど外部要因の部分に触れていきたいと思います。

前回ご説明した通り、一番右がGoogle Discoverの特徴、それ以外はInformationalクエリにおける通常検索結果の左から5位刻みの箱ひげ図となっています。

 

ページへの被リンクとGoogle Discover

Doiscoverに出てくるページは被リンクが多いことが分かります。その比は通常検索の比ではありません。

Discoverに出たから被リンクが増えている可能性もなくはないですが、Discoverで見たからと言ってサイトやブログにそれを引用してリンクするという人はそこまで多くはないと思いますので、多少因果はあるのではないかと思っています。(個人的見解です)

 

サイト全体への被リンク数とGoogle Discover

通常検索においては、Informationalクエリでは一般的に(YMYL領域を除いて)サイト全体への被リンク数が多かろうと少なかろうとページ単位での評価が強く、サイト全体への被リンクは相関がほとんどないのですが、Discoverの場合、「これでもか!」というくらいに強く相関します。これは因果かどうか(Googleがそのサイト全体への被リンクを見てDisocoverに出すものを選んでいるか)は不明です。私のDisocoverではYahoo!ニュースがもっとも多く出てきますし、そのほかも大手の新聞社などが多いです。今回の元データでもそうなっていたため、直接的な因果関係はないけれど出てしまったということもあり得ます。
個人的には、サイトそのものの信頼度を評価するために使っていそうには思いますが。
なお、通常検索でのTransactionalクエリではDisocoverのようにサイト全体に被リンクが多いものが上位に表示される傾向にあります。
 

ページのFacebookシェア数とGoogleDisocover

そのページがFacebookでシェアされている数も相関関係がありそうです。
ただし、こちらはリンクよりはDiscoverに出ていたからシェアしたというのはありそうですね。
 

サイテーションとGoogle Discover

ここでは「サイテーション」という言葉を使っていますが、実際は「メンション」のほうが正しいかもしれません。この数値は、そのサイトや運営者の名前がどれだけオンラインコンテンツで記述されているか?を取得しています。オンライン上での知名度、有名度を表すひとつの指標になると思います。
通常検索においてTransactionalクエリではこの数字がガッツリ相関するのですが、Informationalクエリでは相関が見られない項目です。これは被リンクと同じですね。
Discoverではこれも被リンクと同様に、サイテーションが多いものが極端に優位になっていました。
ごく稀に知らないサイトが出てきますが、ほとんどは先述した通りYahoo!ニュースなどよく見るニュースサイトだと思います。
 

まとめ

通常検索結果のInformationalクエリにおいて上位になっているものは外部要因の部分では、
  • そのページに被リンクが多い
  • そのページのSNSでのシェアが多い

という特徴あるのですが、Discoverに出てくるものには、

  • そのページに被リンクが多い
  • そのページのSNSでのシェアが多い
  • そのサイト全体の被リンクが多い
  • そのサイトや運営者の名前がオンライン上で多く語られている(≒知名度が高い)

という特徴がありました。

これは通常検索結果でのTransactionalクエリでの特徴に似ています。

Transactionalクエリにおいてはお金のやりとりが発生することが多いため、信頼性が高いサイトが上位に表示される(というよりも信頼性が引くサイトが上位に表示されない)という特徴があると思います。

GoogleDiscoverについては、ユーザーからするとGoogleが推薦しているものと見えると思います。

そうなると信頼性に乏しい情報を出すのはリスクが高いでしょうから、このようなTransactionalクエリで出てくるような傾向と同じになるのは納得いくところではあります。

ただ、「○○市」や「検索エンジン最適化」などのトピックでは個人運営のサイトやブログなども出てくるので、すべてがすべてそうではないので領域によっては誰もにチャンスがあるものだと思います。(本当に領域によりますが)

 

次回からはサイトやページの作りの部分の特徴をご紹介します。

 

@kimuyan