大阪の三越伊勢丹が失敗した理由 | 大阪をより楽しい街にする起業!

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日本の最先端を走る都市の為にいち早く衰退を迎え悪いイメージを持たれがちですが、客観的に見るとインフラが発展していて都心にも出るのも自然や歴史・文化に触れるのも容易、非常に住みやすい都市大阪。この魅力的な街で起業して成功するぞー!

今週、JR大阪駅の三越伊勢丹が大幅に面積を縮小し、もしかしたら三越伊勢丹の名前を外すかもしれないとのニュースが流れました。
大手ニュースサイトなどで、その理由として梅田の商業施設過剰や大阪でのブランド力の弱さ、地盤の弱さなどを挙げてましたが、よくこの辺りを通る私としては、もっと単純な話だと思います。

それは、単に場所が悪いという事です。

JR大阪駅に接していて場所が悪いわけがない!と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、この大阪の三越伊勢丹は他のターミナル駅に接した百貨店とは全く構造が異なっている事があります。

例えば、JR大阪駅の中央の改札を出て、南側の駅前ビルの方に向かった場合、地下か地上かは別にして、必ず大丸の空間を通ります。
ただ、同じ改札を出て北側のグランフロントの方に向かっても、三越伊勢丹の空間は通りません。

何が言いたいのかというと、南側の大丸は買い物目的じゃない人でも通る可能性があるのに対して、北側の三越伊勢丹は買い物目的の人しか入らない構造になっているという事です。
また、三越伊勢丹の上階層には、レストラン街や映画館などもありますが、三越伊勢丹の中を通らない方が行きやすい仕組みになっています。

同じく北側にあるルクア(三越伊勢丹の東側にある)が好調なのは、阪急とJRの乗り継ぎ、阪急からグランフロントに向かう際に通る可能性がある場所だからだと思います。
三越伊勢丹の西側に何かあればまだマシだったと思いますが、現状では三越伊勢丹の西側、つまりJR大阪駅の北西に向かう人はまずいません、というか行けません。
つまり、大阪の三越伊勢丹は通り抜けができず、行き止まりという構造になっています。

全国では他にもターミナル駅に面した百貨店がたくさんあると思いますが、このように通り抜けできない、出入り口が一方にしかない百貨店は他にあるでしょうか?
ルクアと三越伊勢丹の場所が反対であれば、また違った結果になっていたんじゃないかなぁ?


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