勇気づけの嵐
<日替り記事>
【遅れ馳せの年始ご挨拶】
明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。
【音楽遍(偏・変)歴・ブルース編・9】
さて、日本人のブルースに戻りますが、先ず日本のブルース前史についても触れておきましょう。
私が音ガキになったのは、TVのヒットパレードを飾っていたグループサウンズにしびれたから。
エレキギターが不良の代名詞とされていた懐かしい頃です。
自分の目はドラムに釘付けでしたが。
海外のバンドミュージックと日本の歌謡曲が融合した不思議な音楽は二度と現れないでしょうね。
セッションやコラボとの言い方でなく、合同演奏との言葉も味わい深いものです。
本ブログ【D51西へ】にも登場した同期入社の鉄友がGS博士でもあったので、自宅にお邪魔し貴重な音源をよく聴かせて頂いてます。
これはその時知ったのですが、コンサートでは、海外の曲を積極的に取り上げているグループも多く、不良のハマっ子にブルースが取り付いたザ・ゴールデンカップスは、クリームやアル・クーパー等、ロックに発展しつつある白人ブルースのコピーが主でしたが、演歌全盛の当時としては画期的な事でした。
また、沢田研二さんのいたザ・タイガースはデビュー前、ストーンズのコピーからスタートしてますし、現・田辺エージェンシー社長の田辺昭知さんや、自称リード・タンバリン奏者の堺正章さんが居たザ・スパイダースもアニマルズバージョンでジョン・リー・フッカーの「ブーン・ブーン」やボビー・ヘブ「サニー」、クリス・ケナー「ダンス天国」なんかを好んで取り上げていますね。
またザ・ビーバーズと言うグループは、ジェフ・ベックが在籍したヤードバーズのコピーをしっかりしていました。
(続く)
<シリーズ・自由研究ノート>
【お断り】
本シリーズでは、今までのキーワードシリーズと異なり極私的見解が多く含まれて来ますし、にわか学習による誤認もあり得ます。
なので、アドラー心理学についても触れている、色メガネを通して書いたエッセイとお読み取り頂ければ有難いと思う次第です。
【勇気づけの嵐・28】
12)バーテンダー/主演:相葉雅紀
「バーテンダーはカウンター越しに向き合った客を決して裏切らない。そして、その中でも選ばれし者だけが道に迷い、孤独に傷つき、行き場のない魂を救う究極の一杯を作り上げることができる」――祖父来島泰三の言葉はその後、雑誌記者来島美和の心にずっと引っかかっていた。
バーテンダー佐々倉溜との出逢いで、客が勇気をもらい、悲しみを次の力に変えていく様が上手く描かれていました。
ホテルカーディナルのメインバーを任せられる本物のバーテンダーを捜している泰三は、記念パーティーで2人の腕を試そうとしていた。
会場でアシスタント内田が磨いたグラスの不徹底ぶりを見た天才バーテンダー葛原は、その場で内田にクビを言い渡す。
その姿を目撃した溜は、葛原が目指す"完璧"と言う概念に疑問を抱く。
葛原の様に、恐怖で動機づけたり、ダメ出しばかりする人があふれていますが、これは勇気くじきになります。
これでは人は育ちませんし、自分も幸福にはなれません。
最終回では、一席しかないメインバーの座を狙い、葛原と対峙する。
その一杯は、美和に神のグラスと言わしめたが、彼女はなぜか佐々倉を選ばなかった。
祖父の他界で、疲労困憊の美和を癒す為にだけ作られた最上のグラス、彼女の心を動かしたこの一杯は、ホテルの為ではなく、美和と溜の新しい道を進ませる一杯になったのだ。
「本物のバーテンダーは職業じゃない、生き方だ。」と語った泰三の言葉が活きています。
ホテルメインバーのバーテンダーでなく、泰三が言う本物のバーテンダーになることを選んだ溜は、これからも自分の店で癒しと勇気づけを続けるのですね。
人を癒す事で貢献する為には、共感力が不可欠だと伝わって来るドラマでした。
相葉さんの所作、暖かみのある話し方に癒された方も多いと思います。
(続く)
【アドラー心理学と信仰・愛について(対神関係論)・28】
<3種類の救済>
信仰に於いて、救済と言う重要な概念がありますが、これは現世における悲惨な状態が解消または改善されることを意味しています。
これって、アドラー心理学で言う劣等克服と同等の様です。
難しくなるので、ここでは神のなさる死後救済ではなく、生前の幸福の為の救済、キリスト教で言えば義化・聖化に当たる事について考えます。
1) 他力救済
プロテスタント神学、特にカルバン主義では、人間の救済は、「神の恩恵」(恵み)に「絶対的に依存」しており、神よって一方的、受動的、(自動的)に「救い」がなされて、私たちの自由意志は全く関与しないと考えています。
また親鸞の浄土真宗で言う「他力本願」も、人間の己惚れと傲慢さを戒めていると言う意味ではこちらですね。
但し、何もしなくても良い訳ではありません。
阿弥陀如来の信心を受容する、修行を先に延ばしてまず極楽浄土に行き、そこで修行して仏になろう、といった事等が信仰による救済に繋がります。
何もしないどころか、救われる予定の者だとの選民思想でもって、インディアンを殺戮するのは如何なものかと思いますが。
救いという見返りを求めるのでなく、神から頂いた救いに感謝して聖書に基づいた善行をする事が大事ですね。
2) 自力救済
逆に修行を重視し、神を必要としない原始仏教、天台・真言・禅等の諸宗では「自力救済」です。
自力救済というと、信仰とは遠いニーチェの「力への意志」に見られる様な、人間の力を過信した自己中心の傲慢な考えに結びつけがちですが、修行は煩悩(執着心や欲望)を断ち切る訳ですから、大分意味が違うと思います。
むしろ神の領域に近づき、仏になる事の困難さを、的確に捉えているのではないでしょうか。
貢献と言う観点のみから考えると、利己的な面が強いとも考えられますが、自己中な執着を解き放つと言う面は、共同体感覚に適っています。
人間の実存を重視する実存主義哲学にも無神論的とキリスト教的の二つの方向がありますね。
ここで思い出しましたが、シンクロナイズドスイミング北京五輪出場の石黒由美子選手は、子供の頃、駐車していた車に乗っていた時、暴走車に正面衝突されて瀕死の重傷を負い、顔面を始め、目や耳も機能が失われると医師に言われていたのですが、お母様から受け継いだ究極のプラス志向で自ら勇気づいて、奇跡的に回復して、夢をかなえてしまいました。
心因性の疾病以外にもこの様な肉体欠損の回復事例は確かにあり、極限状態に於いても、困難克服の為のこう言う「力への意志」なら大歓迎です。
これは自力救済でしょうか。
それとも究極のプラス思考に驚かれた神の恩寵でしょうか。
3) 神人協力説
「わたしは戸口に立って、叩いている。わたしの声を聞いて、戸を開ける者があれば、わたしは中に入って、その者と共に食事をし、彼もまた、わたしと共に食事をするであろう。」(ヨハネの黙示録 3:20)と新約聖書にあります。
ここから導かれるのは、神様は、戸口の外に立って、内側にいる私たちに対してトントンと戸を叩いて、「呼びかけ」をなさっていらっしゃるのに対して、「応答」して「戸を開ける」かどうかは私たち1人1人の「自由意志の選択」に委ねられていて、何ら束縛はしていないというものです。
応答は共同体感覚に根ざしたものであって、自己中な「力への意志」ではない事は勿論です。
そして、応えて回心する事を選択しない道もあり得る訳ですね。
呼びかけは、人間の力の及ばない大きな力、そして自由意志は、アドラー心理学の目的論、つまり同じ状況にあっても、人によって対応が違い、原因に突き動かされていないという理論に繋がってきます。
カトリックや正教は、この様に呼びかけと応答、自力他力両方の働きが合わさる「神人協力説」を採っています。
度々取り上げているインド・ネルー首相の名言が分かり易い喩となっています。
「人生はトランプゲームに似ている。配られた手は、決定論(運命・他力)を意味し、どう切るかはあなたの自由意志(自力)である。」
(続く)
<列車で豪!の旅・9>
シドニー2日目はショッピングから。
模型等を扱うHobbycoの場所を尋ねようと文具店に飛び込みましたが、めっちゃ親切、フレンドリーで嬉しかったです。
カミさんの仕事で使うチョークしか買わなくて申し訳なかったですが。
たどり着いた模型店の方には、日本のNゲージEH10なんかが置いてあり、異国の地で思わずニンマリでした。
購入したのは、乗って来たステンレス寝台車とセントラル駅で見かけた茶色の旧型客車。
HOゲージです。
さて、カミさんは、結婚後もしばらく小学生向けの英語塾講師をしてまして、不慣れな旅先で助けられましたが、「グッダイ」に代表される、豪方言には戸惑い気味。
カフェでは、店の人から「パイ」と言われ、ウチらは要らないと言うと、みるみる顔色が変わります。
「ペイ」の事だったんですね。(汗)
午後はコアラ抱擁のオプショナルツアー。
カンガルーの放し飼いもありましたが、相葉さんの様に襲われる事もなく、そして何と言ってもウオンバットがかなりのお気に入りとなりました。
手を伸ばすと触れ合いが楽しめ、カミさんに相当なついていました。
(続く)
<鉄道動画集>
YOU TUBE「スヌーピー1」からご覧下さい。
<プロフィール>
本ブログ中、横300サイズの小画像はお借りしたものとなります。
ベストセラー書「嫌われる勇気」で大ブレークを果たしたアドラー心理学では、困難を克服する活力を与える「勇気づけ」をとても大切なものと考えています。
本ブログは、夫婦関係、子育て等の困難から救われた自らの経験を活かす為、幸福を目指すこの心理学の案内役となり、各種ワークショップやカウンセリング等への橋渡しができればとの思いでスタートしました。
また、勇気づいた人の象徴的存在である嵐の活動、旅や趣味の世界等についても合わせて綴っていますので、同好の方にお楽しみ頂けたらと思います。
巻き起こせ!
勇気づけの嵐。