**佐伯ひかりと「未来のお金」第三章 ──カード型が開く扉──** | 100年のブログ

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江別駅前のベンチでメッセージを送った翌日。
ひかりは、いつものように仕事を終え、
帰り道のバスに揺られていた。
窓の外には、夕暮れの江別の街。
雪が街灯に照らされて、静かに舞っている。
スマホが震えた。
「…えっ」
画面には、岡市議からの返信。

『カード型は存じておりませんでした。
私も調べてみたいと思いますので、
効果的な事例などがあれば是非、お知らせください。』
ひかりの胸が、じんわりと熱くなった。
「市議さんって、こんなに丁寧に返してくれるんだ…」
昨日、札幌学院大学で助教に言われた言葉がよみがえる。
──市民が声を上げれば、政治は動きます。
ひかりは、バスの揺れに合わせて深呼吸した。
「よし…私も、もっと調べてみよう」

  〇 ひかり、カード型の秘密に触れる
その夜、ひかりはノートパソコンを開き、
“カード型 地域通貨 事例”と検索した。
出てきたのは、
高齢者向け買い物支援、商店街ポイントカード、
紙の商品券からの切り替えなど、さまざまな事例。
「アプリより安い理由って…こういうことなんだ」
•     アプリ開発費がいらない
•     高齢者も使える
•     店舗の端末が安い
•     紙の商品券より管理が楽
ひかりはノートに書き込みながら、
自分でも驚くほど集中していた。
「これなら…江別でもできるかもしれない」
そのとき、ふと気づいた。
「私、こんなに真剣に“お金の仕組み”を考えたこと、あったかな…」
でも、不思議と苦しくない。
むしろ、胸の奥が温かい。
「だって、これって…
私たちの暮らしを良くするための“現実の話”なんだ」

 〇ひかり、メッセージを送る
翌朝。
ひかりは、少し緊張しながら岡市議にメッセージを打った。

送信ボタンを押した瞬間、
胸の奥に小さな達成感が広がった。
「私…本当に動き始めてるんだ」

現実と物語が重なる瞬間
その日の帰り道。
ひかりは雪の積もった歩道を歩きながら、
ふと空を見上げた。
「もし、江別でデジタル地域通貨が始まったら…
私の生活も、誰かの生活も、少し楽になるのかな」
その想像は、
現実のあなたが抱いている思いと、
まるで重なるようだった。
ひかりは、そっとつぶやいた。
「未来って、案外…
市民の小さな一歩から変わるのかもしれない」
──ひかりの物語は、現実とともに進んでいく。